問わず語りの...

流れに任せて

秋のお彼岸

2023-09-22 04:55:22 | 歳時記

暑さ寒さも彼岸まで、なんてことをよく言いますね。ここへきて、私の住んでいる辺りはようやく秋めいてきた感じがします。

 

 

皆さまのところはいかがでしょうか。

 

 

 

お彼岸というのは日本独自の風習で、元々の仏教にはないものです。

 

 

抑々先祖供養という観念が仏教にはなかった。お盆にしろお彼岸にしろ、遥かなる往古より日本にあったと思われる祖霊信仰を、仏教にうまく取り入れて祖霊信仰が廃れないように仕組んだもの、なんですね。

 

よほど賢い人がいたんですねえ。

 

 

お墓というのは縄文遺跡などからも出土しているし、しかも人間だけじゃなく、犬を埋葬した跡も出てきているとか。

 

亡くなった方を土に埋める風習は遥か昔からるわけですが、しかし一方では

 

 

例えば平安時代の京の都では、三条河原あたりに遺体を遺棄する習慣があったといい、必ずしも土に埋めるわけではなかったらしい。

 

川というのは「異界」との境界線。だから河原に遺棄することで、亡くなった方々が境界線を越えてあの世へ行けるようにする、とでも考えたのかな。

 

 

どことは言いませんが、ある山深い山村では、遺体を山に遺棄する風習があったらしい。いわゆる「風葬」あるいは「鳥葬」というものです。

 

 

山は神が住まう神聖な場所であり、人が亡くなると行く場所でもあると考えられていましたから、遺体を山に遺棄するというのは、先祖のおられる場所に届けるという意味で、これはこれで先祖供養なわけですよ。

 

 

日本中どこへいっても先祖供養、祖霊信仰の風習は必ずある。ただその「かたち」が、時代や地域によって異なっていた。

 

 

けれども、祖霊信仰そのものが、廃れたことはなかった。

 

 

日本人にとって、先祖供養、祖霊信仰はなくしてはならない大事なものだった。

 

 

だから、今でも廃れることなく続いている。

 

 

秋のお彼岸。現代までも続いている、日本人にとってとても大事な風習。先祖供養。

 

かたちはどうあれ、先祖を思う気持ちが大事。

 

 

先祖へのご供養、しましょうね。

 

 

できればお墓参り、

 

 

してあげてね。

 

 

 

 

小田和正『秋の気配』

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彼岸の入り

2023-03-18 04:11:15 | 歳時記

 

 

 

 

今日は春彼岸の入りですね。

 

 

 

 

 

 

 

ご先祖様を大切に。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (4)
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