新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

名古屋市芸術創造センターで…ティンティンさんプロデュースの中国最古のラブストーリー昆曲「牡丹亭」

2016-07-14 07:29:09 | 本多タコ坊正典
名古屋市芸術創造センターで行われた



ティンティンさんプロデュースの

「ユネスコ無形文化遺産コンサート 中国最古のラブストーリー昆曲「牡丹亭」」




そもそも
崑劇(コンゲキ)ってなんなのか
まったく知らなかった私が…
初めて触れた…崑劇(コンゲキ)の感想
をば…



一応…
前回のブログを読まずに

今回のブログが目に留まった
初めまして…の方がいるかも知れないから…





崑劇「牡丹亭」について

簡単に触れておきますね…




けっして
中華料理屋のお話じゃ
ありませんよ!!…笑



「牡丹亭」

南宋が舞台の杜麗娘と柳夢梅のラブストーリーで、
若い男女が自由な恋愛を求めていくさまを描いたもので…

当時の中国の歴史から考えれば
若い男女が自由な恋愛をするなんて
とんでもないことでありまして…
今で言う
「R15指定」のものを「劇」で…みるかのようなもの
…といってもいいのかな…


歌詞が露骨らしいのよ…
(…というのは中国語で歌われるから(当たり前っ!)
何を言っているのか正直ワカンナイけど…)


南安太守・杜宝の娘である杜麗娘は
ある日花園で見た夢の中で書生の柳夢梅と恋に落ちるが、
恋煩いのあまり病にかかって死んでしまう…
(夢の中で、妄想を抱いたまま…死んじゃうのだな…)


杜宝は昇進のため任地を変わることになり、梅花観に娘の墓を立てた…



やがて柳夢梅が受験のために都に向かう途中で
宿泊したのがこの梅花観である…

柳夢梅は庭で杜麗娘に副葬された彼女の自画像を見つけて
強く惹かれ、幽霊である杜麗娘と再び出逢う…


幽霊である杜麗娘と自由恋愛して




その後…
暗示に従って棺を掘り出したところ
杜麗娘が生き返るといった…
想像を超えた壮大なストーリーが…展開される…






幽霊と恋愛ですよ!
幽霊と!!!…驚!





…とおおざっぱにストーリーを押さえて…と…笑…






さてさて



崑劇(コンゲキ)「牡丹亭」


1部


最初に…
ティンティンさんのご挨拶から…


そして
崑劇(コンゲキ)とは…なんぞや…
…といった説明を丁寧にしてくださる…


古い漢詩が使われていて
笛の演奏に合わせて
踊りながら歌うもの…




京劇は100年くらいの歴史であるのに対して

崑劇(コンゲキ)は
600年の歴史があるとか…



さらには


崑劇(コンゲキ)と崑曲に違いはなく
同じものだとか…


さらには…
「牡丹亭」の背景についても
わかりやすく教えてくれます…


「牡丹亭」が生まれたのは

「呉」の国


日本の和服は…
そう「呉服」…


…といったように…
日本に馴染みのある国「呉」



他にも「呉」の国と日本の国との関わりを
さすが…笑…大学教授らしく…
丁寧に講義してくださる???
ティンティンさん!!



私…眠らずに…笑
熱心にメモをとって聴いていたから
間違いなく…学生だったら
単位がとれそう…笑




さてさて
1部の最初は…



崑劇(コンゲキ)「牡丹亭」より

「遊園」



生まれて初めて観る


崑劇(コンゲキ)



崑笛と板鼓のシンプルな演奏に合わせて
優雅に踊りながら舞う…
そして歌う…


いかにも
ホールの天井に突き抜けるほどの

優雅さを感じる高音の中国語の発音で
歌う!歌う!…そして語る…



「遊園」
…は侍女と花園へ遊びに行く風景を演じているようで…




あの…
正直に言うと…



「牡丹亭」のストーリーを何も知らずに
観ていると
よく分からないまま…
睡魔に襲われると思うよ…



だって…音楽…
そして…唄が…癒しの要素満載で…
眠りに誘われる…条件はいっぱい…




でも
「牡丹亭」のストーリーを押さえておけば



ああ、なんとなく…
こんな場面ね…
…とおぼろげながら分かってくる…



まあ…オペラの中国版???
…ですね…



私は…
…というと…
生まれて初めて崑劇(コンゲキ)に触れて…


厳文君さん演じる

主人公の女性「杜麗娘」の
舞いの美しさ…
唄の清らかさに触れて…


気持ちは
行ったことのない
中国にいるような感じで…


崑劇(コンゲキ)に触れて…
秀樹カンゲキ!!なのよ!!…笑




「遊園」
の場面が終わって

再度
ティンティンさんが

舞台に登場し…一言



「眠くなりましたか???」


ここでは
崑劇(コンゲキ)の舞の動作について解説してくれる…


「杜麗娘」役で踊った
厳文君さんを招き入れて




その説明は
まるで大学で講義を聴くかのように
分かりやすい…笑





恥ずかしい
眠い…
などの気持ちがしぐさや
指の動きで表現されるなんて…



崑劇(コンゲキ)は実に奥深い!!




まさに
「秀樹カンゲキ!!」…笑…状態



他には…
崑劇(コンゲキ)は…幼いころからずっとその世界に身を投じてて
練習に練習を重ね

誰がお嬢さんをやるのか?付き人をやるのか?は
身長と顔つきで決まるそうな…


へーっ!


崑劇(コンゲキ)は実に奥深い!!




まさに
「秀樹カンゲキ!!」…笑…状態



丁寧に講義してくださる???
ティンティンさんに!!



こんなふうに
熱心にメモをとって聴いていたから
間違いなく…学生だったら
単位がとれそう…笑


次の崑劇(コンゲキ)は場面変わって

「惊梦」




「杜麗娘」が
夢の中で…
夢の中で…
実際には会っていないんですよ…!!
夢の中で…
書生の「柳夢梅」と恋に落ちる場面


「杜麗娘」役の
厳文君さん!!


「柳夢梅」役の
銭振栄さんと


ずっと踊りながら…
ずっと…ずっと…歌ってるの!!
5分どころの話じゃなくて
10分以上
踊りながら…歌い続ける…



崑劇(コンゲキ)って凄いな!
エエもん、観れたな…と


まさに

崑劇(コンゲキ)に「秀樹カンゲキ!!」…笑…状態



崑笛の方も凄いの!!

会話の語りの部分を除いて
ずっと吹きっぱなし…




崑劇(コンゲキ)って凄いな!
エエもん、観れたな…と


まさに

崑劇(コンゲキ)に「秀樹カンゲキ!!」…笑…状態





そして
後半は…

厳文君さんと銭振栄さんが交互に歌い
そして二人声を合わせて
歌いあげる!!!




まさしく…これぞ!中国版オペラ!!!




崑劇(コンゲキ)に「秀樹カンゲキ!!」…笑…




これにて1部が終了




休憩を挟んで







2部は


崑劇(コンゲキ)ではなく

ティンティンさんの中国琵琶
笛の劉一さんに


サポートメンバーに
キーボードで
吉田まゆみさん!


さらには
本多taco-bow正典さん(タコボーさん)で

演奏で表現する

「牡丹亭」の世界…



病に倒れて幽霊になった「杜麗娘」と
「柳夢梅」の恋愛を
音楽で表現
する…



幽霊のイメージを音で主に表現するのは
笛の劉一さん



ティンティンさんが語る…

「本当は、笛の旦那に(劉一さんはティンティンさんの旦那さんです!)
 幽霊っぽい服を着て欲しかったのですが…
 替わりに私が幽霊をイメージした服を着てみた…笑」


…と笑いを誘い




その後は
「牡丹亭」で演奏する場面の大筋を語って




まずは


崑曲「牡丹亭」より「拾画」


劉一さんの笛が
いかにも幽霊が現われた
おどろおどろしさと
いかにも「恨みつらみのない」幽霊らしい
清涼な幻想感を醸し出してくれる…



目を閉じれば
私の横に
幽霊の「杜麗娘」がいるような…????



あ、私…気持ちだけは


「柳夢梅」になって…笑



はい!妄想!妄想!…笑



そして
幽霊の「杜麗娘」と「柳夢梅」の出会いっぽく
曲は…リズミカルに…
タコボーさんの打楽器のリズムに
ティンティンさんの中国琵琶が
映える!映える!!
いやあ…中国琵琶の音色は癒されるなー!


心に浮かび上がる
優雅できらびやかな世界…
男女の出会いが心の中に鮮やかに描かれる…



そして
ラストは…



「使える男」の私が
必死にセットした…笑
「ドラの音」が…
会場いっぱいに鳴り響く!!!




続いては


崑曲「牡丹亭」より「冥誓」

劉一さんの笛が
前面にクローズアップされ
吉田まゆみさんのキーボード
タコボーさんの打楽器が効果音の役割を果たし…
そこに漂う…幽霊っぽい笛の音
イメージが膨らむ!膨らむ!!

後半は
まさに中国音階で
優美に
ドラマティックに!!




そして

ラストは

崑曲「牡丹亭」より「●魂」


もう中国琵琶を奏でる
ティンティンさんの指の動き…
その速さ…
そして…聴こえてくれる音色の躍動感といったら
もう…それは神技!!!




ティンティンさんの
演奏に

まさしく

「秀樹!カンゲキ!!」…笑




魂が蘇るごとく
劇的で
きらびやかで壮大で


それはそれは

拍手喝采!!

鳴りやまぬ拍手!!!




演奏が終わって
ティンティンさんが語る…


「笛の曲なので、それに合わせて演奏すると、指の動きが相当大変で…」


でも
無事演奏できたことに
安堵の表情を浮かべつつ


「幽霊が出てくるかと鳥肌が立ったと思うので…
最後は…心落ち着いて帰ってもらおうと思います…」




そういって


演奏するは



「蘇州夜曲」

中国琵琶の音色に
心から癒される!!


いやあ気分は
芸術創造センターにいながら…
中国を…全身に浴びてる…
そんな…心地よさ…



中国っていっても
セントレアから電車に乗ってきてる…
あの騒々しいイメージではありませんからね…



静寂で…
そして
壮大で



そして
ラストの曲「春雨」では


サプライズゲスト
笛をイントロ部分で奏でてくれたのは
ティンティンさんの小学生の息子さん
リンケンくんのイントロ


そして
本編は
劉一さんの笛と
ティンティンさんの中国琵琶が
美しく調和し
爽やかでてんかつ躍動感も感じられる壮大さを感じられる
演奏がホールに響き渡る




鳴りやまぬ拍手に応えての
UNは


崑曲送段「忒忒令」


バンドの演奏で


再度…
厳文君さんが踊り歌う!!
きらびやかな衣装が映えて…
なんともステキ




そして
ラストは
リズミカルに派手に
メンバー紹介も加えて


宴は…
どこまでも優美に幕を閉じたのでした…



最後に…当然、繰り返してきたお決まりの一言をば…




「崑劇(コンゲキ)に秀樹カンゲキ!!」


…笑…










さてさて

このブログの愛読者ならお分かりの通り…笑

私…
ラストはきらびやかな衣装着た
「杜麗娘」演じた若き女性と
ツーショット…笑…を撮りたかった…のですが…




「使える男」の私…
舞台で
機材のバラシをやってた間に



「杜麗娘」さん…笑…普段着に着替えられてまして…


…となると…





不思議なことに

崑劇(コンゲキ)のスター(看板女優)
崑劇(コンゲキ)のスター(看板女優)
…なのに

セントレアから乗ってくる騒々しい…笑…よくみかける中国人と
なんら変わりなく
見えてきて…笑






先ほどまで
思ってたツーショット…笑…の気持ちが
一瞬にして
失せていた…私なのでした…笑





幽霊とのラブストーリーといった
幻想的な「崑劇」の世界観を堪能した私…



「崑劇(コンゲキ)にカンゲキ!!」できたのも


そもそも
タコボーさんが声を掛けてくれたおかげなんだな…



そうだ!
タコボーさんにお礼を言わなくちゃ!!






では…では…
楽屋へ!!!



タコボーさんの楽屋はどこかな??




あれれれ??



本多taco-bow正典さん(タコボーさん)の楽屋がないぞー…笑



でも

「たこぼ」さんの楽屋が…笑









3Fの
小楽屋なのね…




行ってみると
やっぱり…














「たこぼ」さん!!…笑



この方
タコボーさんにそっくりなんだけどなぁ…笑










でも…ステージが始まると

スクリーンには…










やっぱり









「たこぼ」さん!!







…笑…




「タコボー」さんが
いなくて
「たこぼ」さんだったので
お礼を言い忘れた
私なのでした…???










うそうそ…笑

「たこぼさん、ありがとーございました!!…笑」




???…笑