take it easy, enjoy life

気楽に生きたいワタシが日々思うことをただ書き連ねます。
なーんの脈略もない寝言集。

シアワセの量

2008-02-07 | ふむふむ・・思うこと
もう既にご存知の方も多いかもしれませんが・・・・・
私が今日聞いた『GNH』(Gross National Happiness)=国民総幸福 のお話。

私が今まで聞いたことあるのは『GDP』やら『GNP』という言葉。
いずれも国の経済的発展を促す数字をはじき出すもの。
まあ、理解できないことはないけれど私にはピンとこなかった言葉。

ところが『国にとって大切なのはGNPよりGNH』だと、
国家の役割は お金やモノの豊かさ=経済成長一辺倒 となることではなく
伝統文化保持・自然環境政策・良い統治こそが国民の幸福を最大限に導くことだと

何とも素敵なコンセプトを1976年の国際会議で唱えた方がおられたそうな。

若干16歳で即位、当時21歳のブータン王国のジグメ・シンゲ・ワンチュク国王。
この概念は特に近年、ブータン国内外で開発政策の根幹をなすものとして注目され
徐々に浸透してきているという。

いい感性してるなぁー

何の数字を基にその国を判断するか‥GNH。
Why not? という感じ。

でも、そこで浮かぶのが以下の疑問

「そもそも幸福の定義とは何なのか」 
 ⇒ コタエ:ナシ。「幸福」の定義はひとりひとり違うもの。
   歴史や文化の背景によっても違うから。

そんな『幸福』という非常に主観的な概念を国の政策に取り込むことに疑問を抱かなくもないが、
要するに国民総幸福量という概念の大きな貢献は、人々に「幸福」について具体的に考えさせ、
活発に議論させるところにあるよう。
自然環境が破壊されたり、ブータンの伝統文化を失ってまで経済開発に一辺倒になるのは、
本来の『幸福』ではないというのがこの政策の精神。

そしてこの精神は
「金銭や物質的なものに対する欲望を克服するよう」
「進歩とは、精神的な成長を伴うものでなくてはならない」
と説いているチベット仏教に起因する。

そんな中ブータンの政策では、国民総幸福量には以下4つの主要な柱があるとされており
其々のところで(成果)をみせている。
■持続可能で公正な社会経済発展(例:医療費無料・教育ほぼ無料)
■自然環境の保存/社会環境の研究および整備(例:国土の約70%が森林)
■文化保護、文化再生(例:観光客に課せられる滞在公定料金←貧乏な学生時代、私がブータン旅行を諦めた理由)
■適切な管理(例:行政と意思決定の両面で地方分権化)


魅力的な国です、ブータン。
精神的な豊かさを感じます。

ぐちゃぐちゃ書いてしまいましたが
もちろん、何に関してもバランスが大事。
でも、この着眼点と実際にこの概念で統治しているところが好きです。

今では研究所もあるんですね。http://www.gnh-study.com/

さて、私はシアワセだろうか?
どの位シアワセなのだろうか?