ファルロスの高層ビルから下に、海が広がっている。
本当に薄暗くて、気味が悪い。
何によってこの世界が呪われているか、誰も知らない。
知りたくもない。
その世界には、わたしと彼しか生きていない。
わたしは彼に、疲れきっていた。
もう顔も見たくなかった。
彼の顔は嫌いだった。
醜かった。
彼はわたしを脅迫していた。
どうでもいい面倒なことに執着し、わたしに嫌な言葉を吐き続けた。
死んでほしかった。
この世界から逃げられる方法がひとつだけあるのなら、あのファルロスから、わたしは海へ身を投じる。
わたしの愛は、海に閉ざされて、引き裂かれ、助けられ、感じたことのない感覚を求めたいだけなのかもしれません。
あなたの愛を、わたしは微塵切りにしてやりたかったんだよ。
わたしはあなたの存在を喪いたかった。
あなたに愛されたあとに、あなたをなくしたかった。
無限の呪詛と、無限の祝福がまったく同じものだと、あなたとわたしは知りたかった。
ここから、この気持ち悪い世界から、スタートしよう。
すべてが気色悪いモノと化した海の上で、わたしはあなたの子を産む。
人間味を喪った気色悪い怪物を何故あなたは愛したのでしょう?
それはわたしが人間だからですよ。
人間からスタートして怪物になっていき、怪物からスタートして人間になっていき、人間は怪物を求め、怪物は人間を求め、別々をあなたに提供できてますよ。
地獄が恍惚になっていきますよ。
人を地獄に喜んで突き落とせるようになりますよ。
愛は、無限で、無限が、愛ですよ。
死ぬことはできませんよ。
どんどん、地獄になっていきますよ。
どんどん、幸福になっていきますよ。
愛が膨らもうが縮まろうが興味がないですよ。
それも愛ですよ。
あなたをわたしは突き落としたかったんですよ。
わたしの真っ暗な海にね。
あなたの超無限信仰高速深考察が鬱陶しかったので、良い加減を見計らい、突き落としたかったんですよ。
ファルロスはそのために立ち聳え続けていますから。
やっぱり、飛び込みたくなりますよ。
本当に薄暗くて、気味が悪い。
何によってこの世界が呪われているか、誰も知らない。
知りたくもない。
その世界には、わたしと彼しか生きていない。
わたしは彼に、疲れきっていた。
もう顔も見たくなかった。
彼の顔は嫌いだった。
醜かった。
彼はわたしを脅迫していた。
どうでもいい面倒なことに執着し、わたしに嫌な言葉を吐き続けた。
死んでほしかった。
この世界から逃げられる方法がひとつだけあるのなら、あのファルロスから、わたしは海へ身を投じる。
わたしの愛は、海に閉ざされて、引き裂かれ、助けられ、感じたことのない感覚を求めたいだけなのかもしれません。
あなたの愛を、わたしは微塵切りにしてやりたかったんだよ。
わたしはあなたの存在を喪いたかった。
あなたに愛されたあとに、あなたをなくしたかった。
無限の呪詛と、無限の祝福がまったく同じものだと、あなたとわたしは知りたかった。
ここから、この気持ち悪い世界から、スタートしよう。
すべてが気色悪いモノと化した海の上で、わたしはあなたの子を産む。
人間味を喪った気色悪い怪物を何故あなたは愛したのでしょう?
それはわたしが人間だからですよ。
人間からスタートして怪物になっていき、怪物からスタートして人間になっていき、人間は怪物を求め、怪物は人間を求め、別々をあなたに提供できてますよ。
地獄が恍惚になっていきますよ。
人を地獄に喜んで突き落とせるようになりますよ。
愛は、無限で、無限が、愛ですよ。
死ぬことはできませんよ。
どんどん、地獄になっていきますよ。
どんどん、幸福になっていきますよ。
愛が膨らもうが縮まろうが興味がないですよ。
それも愛ですよ。
あなたをわたしは突き落としたかったんですよ。
わたしの真っ暗な海にね。
あなたの超無限信仰高速深考察が鬱陶しかったので、良い加減を見計らい、突き落としたかったんですよ。
ファルロスはそのために立ち聳え続けていますから。
やっぱり、飛び込みたくなりますよ。