南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

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母は偉大なり

2006-06-20 16:51:17 | 南米的沖縄生活
KAYOさんのライブの準備で週末は大わらわだったのですが、こういう時に限って、必ず別の用事が発生する!毎回必ずそうです。今回は授業参観。

急いで着いた時には参観自体は終わってしまったのですが。講演があったのでしばらくお話を聴くことにしました。最近テレビ番組「アンビリーバボー」でも取り上げられたそうですが。沖縄の義足のランナー島袋勉さんがお見えになっていました。踏み切り事故で5年前に両足を切断、記憶障害、視覚障害など大変な境遇を乗り越え、現在はフルマラソンに出るまでになりました。「義足をつければ痛い、でもつけなければ何もできない」と話す島袋さん毎日が闘いです。両足を失った彼に言った、お母さんの言葉が印象的でした。「こんなに痛い思いをして、何も学ばなかったら、あんたはバカだよ。ハハハハ」と高笑いしたのだそうです。

すごいことをやり遂げる人の母の言葉にいつも衝撃すら覚えるのです。
五体不満足の乙武洋匡さんの母が、両手両足のないわが子をみた最初の言葉は「かわいい~」でした。
この母達は、すべての負を正に変えてしまう程の包容力を持ち合わせていますね。
KAYOさんもパラグアイで生まれ、日本の環境になかなか馴染めず、大学も途中でリタイヤすることになりますが、お母さんの内海淳子さんは明るく笑い飛ばしてしまいます。KAYOさんのライブ中は一番後ろの席に座り、まるで一緒に弾いているようにリズムを刻む彼女。今度はお二人のアルパデュオも聴いてみたいです。