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南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

アルゼンチンから一番遠いペーニャ(南米の音楽酒場)へようこそ

アルゼンチンとアイルランドの歌姫

2006-05-24 05:30:41 | 南米の音楽Musica
夫婦共々長年に渡ってお世話になっている京都の友人から素敵なものが送られてきました。
シルビオが60年代ギタリストを勤めていた、メルセデス・ソーサの最新のレコーディングCDとアイリッシュ・ミュージック。
シルビオは「ネグラは(ソーサの愛称)宇宙で一番美しい声の持ち主」と言っています。

偶然とはすごいもので、シルビオにメルセデス・ソーサの息子兼マネージャーのファビアン氏からメールが届いていました。5月23日から25日までブエノスアイレスのテアトロ・グランレックスでメルセデスがニューアルバムの宣伝をかねたコンサートを行うというものでした。ということは、アルゼンチンと日本ほぼ同時に発売されているということですね。びっくりです。 「25日までか~今から飛行機に乗っても間に合わないか~」なんて行けるわけないんですけどっ、心はブエノス・アイレスのコンサート会場です。

そして、私たちが今この最新CDを聴けるという幸せ。本当にありがとうごさいます水口さん!

というのも去年(一昨年かな?)日本でコンサートが行われる予定でチケットまで販売されていたのです。直前でキャンセルになり幻のコンサートになってしまいました。シルビオが彼女と話したときは、彼女自身は行きたいのだけれどドクターストップがかかったと言っていました。飛行機の圧力がだめみたいなんですね。彼女もだいぶお年ですからね。確か今年のお誕生日で70歳だったはずです。どうぞご自愛くださいませ。

ある時はロック調だったり、パバロッティと競演したり、彼女は、なかなかのチャレンジャーなのですが、今回のCDは真骨頂に戻った、素晴らしい彼女に再び会うことができました。大好きなクチ・レギサモンのサンバや、メルセデスがこの世に送り出したといっても過言ではない、テレサ・パロディの作品「La Cancion es Urgente」、特に感動的だったのは、作者でもあるエドワルド・ファルーのギターとボーカルで共演している「Tonada del Viejo Amor」円熟した歌声とは、まさしくこの歌声でしょう。

さあ、明日は一日アイリッシュ聴いてみよう♪
            ■メルセデス・ソーサ■



フォルクローレの神様へ

2006-05-03 12:00:14 | 南米の音楽Musica
アルゼンチンのフォルクローレを聴き始めて最初にファンになったアーティストはCuchi Leguisamon(クチ・レギサモン)というピアニストです。

フォルクローレギターのテクニックでラヒィアール「Rasguiar」という五本指を使って弦をかき鳴らすものがありますが、それを彼はピアノで弾いてしまいます。

クチの紡ぎだすスタッカートとディソナンシアの多用されたメロディーは時にロマンティックで、時にアルゼンチンの片田舎の澄んだ空気の中に佇んでいるようで、そのころ、彼の作品ばかり聴いていました。

シルビオが持っていた古いカセットにCuchi Duoというのがあって、Duo salteno(デュオ・サルテーニョ)がクチ・レギサモンの作品を歌っている音源がありました。これが本当にすばらしい。

クチ自身がアレンジを担当し、2本のギターと高音部が魅力的なデュオ・サルテーニョのボーカル、大好きなアイスクリーム2種類ダブルトッピングされたようなこの音楽は今でも私の中のベストアルバムなのです。

ある日、その中に収録されている「パストル デ ヌーベス(雲の羊飼い)」という曲を車の中で口ずさんでいたら、シルビオがハーモニーを歌いだした・・・実はそれが私たち「デュオ・パマルカ」始まりなんです。

私が聴きだした頃にはもうデュオは解散してしまっていて、幻のデュオだったのですが、今年のコスキンフェスティバル(アルゼンチンで行われる世界最大のフォルクローレのお祭り)で再結成されたニュースを聞いてどんなに嬉しかったか。

シルビオがアルゼンチンの友人へのメールに「彼女は(私のこと)デュオ・サルテーニョが大好きなんだよ」と書いたら、昨日デュオ・サルテーニョのメンバーの一人CHACHOさんからメールが届きました

「出来るなら是非お会いしたい」と

ああ!フォルクローレの神様 ありがとう(えっ!いるの?
もう悪いことはしませんので出来るだけ早く
アルゼンチンへ行けますように

リンダより