鎌倉・明月院。
別名・あじさい寺。
ここのあじさいは、「姫あじさい」という、
青い色のあじさいが主である。
したがって、白や紫や赤といった、
色とりどりのあじさいが咲き乱れる、という寺ではない。
だが、全国的に有名なこの寺。
あじさいもだが、参道や門前の佇まいが美しい。
広くもなく、狭くもなく、
二人でしっとり歩くのが、ちょうど良い参道。
階段と坂道が織り成す、花と道の美だ。
どうしてもあじさいが見たいと言ったあなた。
鎌倉の明月院で待ち合わせる約束をしました。
平日の午後でした。
仕事がなかなか終わらない私。
寺の前でひとり待つあなた。
ようやく仕事が終わったのは午後三時。
明月院の閉門時刻も迫っていました。
私は、東京の、会社の前でタクシーをつかまえ、
とにかく鎌倉まで急ぎました。
あなたに会うために、新調したスーツ。
そしてこのタクシー代で、
私の一ヶ月分の給料は、すべて使ってしまいました。
それでも会いたかったあなた。
閉門時間をとっくに過ぎた夕方、明月院に着きました。
私は、降り出した雨の中、
スーツを泥だらけにして、参道を駆け上がりました。
でも、あなたはいなかった。
たぶん何時間も待ったのでしょう。
そして、背中で住職が門を閉める音を聞き、
あなたはこの坂を降りたのでしょうね。
雨に打たれながら、ひとりで歩く私。
その横で、何事も知らなかったように、
ふっくら丸々と、青く咲き乱れるあじさいの花。
また、今年もあじさいの季節がやって来ました。
あれから一度も明月院には行っていません。
私は今、女房とふたりの子供と暮らしています。
明日にでも、
近くの公園に、あじさいを見に行こうと思っています。
あなたの住む街も、
あじさいが美しく咲いているでしょうか・・。
今日も明月院のあじさいは、
人々を迎え、咲き乱れている。
ふわふわと、ころころと。
別名・あじさい寺。
ここのあじさいは、「姫あじさい」という、
青い色のあじさいが主である。
したがって、白や紫や赤といった、
色とりどりのあじさいが咲き乱れる、という寺ではない。
だが、全国的に有名なこの寺。
あじさいもだが、参道や門前の佇まいが美しい。
広くもなく、狭くもなく、
二人でしっとり歩くのが、ちょうど良い参道。
階段と坂道が織り成す、花と道の美だ。
どうしてもあじさいが見たいと言ったあなた。
鎌倉の明月院で待ち合わせる約束をしました。
平日の午後でした。
仕事がなかなか終わらない私。
寺の前でひとり待つあなた。
ようやく仕事が終わったのは午後三時。
明月院の閉門時刻も迫っていました。
私は、東京の、会社の前でタクシーをつかまえ、
とにかく鎌倉まで急ぎました。
あなたに会うために、新調したスーツ。
そしてこのタクシー代で、
私の一ヶ月分の給料は、すべて使ってしまいました。
それでも会いたかったあなた。
閉門時間をとっくに過ぎた夕方、明月院に着きました。
私は、降り出した雨の中、
スーツを泥だらけにして、参道を駆け上がりました。
でも、あなたはいなかった。
たぶん何時間も待ったのでしょう。
そして、背中で住職が門を閉める音を聞き、
あなたはこの坂を降りたのでしょうね。
雨に打たれながら、ひとりで歩く私。
その横で、何事も知らなかったように、
ふっくら丸々と、青く咲き乱れるあじさいの花。
また、今年もあじさいの季節がやって来ました。
あれから一度も明月院には行っていません。
私は今、女房とふたりの子供と暮らしています。
明日にでも、
近くの公園に、あじさいを見に行こうと思っています。
あなたの住む街も、
あじさいが美しく咲いているでしょうか・・。
今日も明月院のあじさいは、
人々を迎え、咲き乱れている。
ふわふわと、ころころと。
特に、この青いのが一番好きなんです。
あじさい寺、いつか行ってみたいと思うのですが、
なかなか行けないものですね…
笑い声より、微笑が似合う場所なのでしょうか。
雨の中、二人きりで静かに歩く・・
そんなシチュエーションがピッタリの寺ですよ。
とまとさんも、大切な方と一緒に行かれてみては・・?