「清潔志向と快適性を求めた生活が、人の身体を弱くする。」
と、話すのは、感染免疫学・第一人者のある教授だ。生活環境と病気の関連性を書いた著書も出されている。
では、清潔で快適な暮らしを求めた方向性は否か。これもバランス感性の問題なのだろう。この先生は、子供の時から少々汚いものでも平気で食べ、清潔とは無縁に育ったといい「わたしにはサナダムシがいましたから」と豪語したのだが。(う~ん、ムシがいたとは少し焦る)
要は、「きれい好きも行過ぎる」と、身体を守ってくれる腸内細菌まで減らしてしまい、免疫力の低下をまねく、ということだ。たとえば、
「合成保存料は食品に付着した細菌が増殖できないようにする物質」だから、それを多量に摂取し続けると、腸内細菌の元気もなくなる。いつでも好きなものをきれいな状態で食べられるように考え出された食品添加物が、人の免疫力を低下させるとは、(このことに限らず文明とは常に)皮肉なものだ。
以下は、既に十分認識されている事項だが、
①野菜類・穀類・豆類・果物類など植物性食品は免疫力を高める。ただ、大切なのはバランスで、魚や肉をほどよく組み合わせた食事を心がける。
②エアコンに頼りすぎると、内と外の温度差で体温調整が大変になり、そのたびに免疫力は低下する。
再認識し、ぜひ気をつけたい。(新聞記事・要約転載)
ゆり姫、(突然ですが)僕にはインドネシアなど東南アジアの子供たちの目が、とても輝いて見える時があります。無根拠の直観でしたが、あれらも、腸内環境の影響もあるのではないか、と考えてみたこともありました。僕たちのように快適性を知ってしまった人間は、多分(まったくではないにせよ)後戻りはできないでしょう。僕たちは、このニッポンの「生活環境の現在」を踏まえた上で免疫力問題に望みたいものです。(先生には申し訳ないが、いまさらお腹にムシまでは飼いたくないし~♪)
みなさん、ほどほどに行きましょうか!★