ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

モーツァルト 3 神童モーツァルト

2006-10-10 | 音楽

    

                               

神童モーツアルトのエピソードは、数々ありますが、

ヴァチカンでの、エピソードから。

ミゼレーレ伝説

  1770年4月11日、モーツァルトはヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に着きました。  

  父レオポルトにとっては、《ミゼレーレ》という曲が、ここでしか聴けない門外不出

  の秘曲として、有名だったので、是非ともとやってきたのでした。

  聖歌隊員には、楽譜を外に持ち出したり、楽譜を写し取ったりすると、破門の罰

  が与えられていました。

  ところが、モーツァルトは、聖歌隊の演奏をきいて、1回で覚えてしまい、後で楽譜

  に書き留めてしまいました!

  《ミゼレーレ》は9つのパートのある楽曲です!

皇帝を前に、宮廷作曲家に譜めくりをさせる

  6歳のモーツァルトが、皇帝フランツ1世の前で、クラヴィーアに座ったとき、

  布で覆われた鍵盤を弾いたり、1本の指だけで演奏することを要求されれたので

  当時、宮廷作曲家として活躍していたヴァーゲンザイルを呼んで、

  「僕はあなたの協奏曲を弾きますから、あなたは譜めくりしてください」と頼んだ

  そうです!

テストした大人たち

  モーツァルトが神童として有名になるにつれて、1週間監禁されて、本当に1人で

  作曲しているか、試されたり、見事な演奏が、指輪の力なのでは?と疑われたり

  したそうです。

  初見での演奏能力をテストしようと、試みたものの、2重唱の手書き楽譜を、

  歌とヴァイオリンの異なった音部記号も使い分けて、見事に演奏し、

  「僕にはこんなこと簡単さ!」と大人を呆然とさせました。

神童伝説は、まだまだあります。

モーツァルトの才能を、神からの贈り物ととらえて、それを開花させるのが

使命と考えて、自らの一生をささげた父レオポルト。

こうして神童は天才になったのです!

ピアノと海と花との生活はこちらです。

 


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6 コメント

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Unknown (takae)
2006-10-11 22:50:32
持って生まれた才能とは

こういう事なのでしょうか…

正に『神からの贈り物』ですね。

彼の前世はきっと偉大な音楽家達の

誰かだと思います。

う~ん、誰だろうかなぁ~
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takaeさんへ (yoshiko)
2006-10-12 06:08:47
takaeさん、おはようございます

コメントありがとうございます!

今年は、モーツァルトの年ですから、世界各国で、モーツァルトが演奏されて、きいているわけですが。モーツァルトを弾いていて思うのは、人間の本質だということですね。そこには、嘘も虚偽もないし、真実だけということです。人間は悲しい生き物ですから、それをまとって生きている、でもモーツァルトはそういうことが、全部わかった人間で、250年の昔から、それを今の私たちに伝えてくれているのでしょうね。
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なぜ天才は育ったのか? (takae)
2006-11-04 11:06:27
おはようございます。
今日もいいお天気
この天気も明日までのようですね~

昨夜、モーツァルト生誕250年目の真実、天才脳を
徹底解明…という番組をやっていました。
ご覧になりましたか?

どうも音楽脳は一般の人の脳といくつか違う箇所が
あるようです。

やはり父親の幼少の頃からの教育方針、長い旅なども
関係してるようです。

現代の天才モーツァルトとして、アメリカの14歳の
少年が取り上げられていましたが、
音楽を楽しいと思い、自ら努力を惜しまない事が
一番大切だと言ってました。

「好きこそ物の上手なれ」ですね。


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つづき (takae)
2006-11-05 15:41:17
こんにちは、今日はまた特別暖かい日でしたね。

昨日のコメントの続きです、
番組を録画してたので最後まで観ました。

内田光子さんが
『人間生きて罪がない人はいない、
 許してもらいたい気持ち、
 人を許す事の美しさ、本当にモーツァルトの
 音楽の中に有る、最終的にはそれが彼のみんなに
 愛される理由かもしれない』と言っていたのが
凄く印象的でした。

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takaeさんへ (yoshiko)
2006-11-05 21:18:10
takaeさん、コメントいただいていて、遅くなりごめんなさい!
私もその番組録画したのです。今日見れなかったので、見た後にコメント書きますね!
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takaeさんへ (yoshiko)
2006-11-06 05:15:34
おもしろい番組でした。
まず音楽脳のことですが、これは、またブログの本文で取り上げたいですが、情緒的な感情、感性をつかさどる右脳、ここでメロディーを認識し、論理的な思考、知識を認識する左脳で、リズムや拍子の分析をする、そして、音楽脳というのはこの2つを結ぶ脳梁の前方が、普通の人の脳よりも大きくなっていると説明していましたね。
いつもいっていますが、ピアノを弾くと頭はよくなるんですよ(笑)
絶対音感も出てきましたね。3歳から4歳で訓練を始めた場合、絶対音感が出てくるのが50~60%、8歳から9歳では5~10%といってましたね。私の場合は後者でした!
私は、モーツァルトは、生涯ずっと、自分の死を予感していたのではないかと思っています。この世の、楽しみ、無邪気な事柄、どんな時にも、モーツァルトは、自分の運命を知っていたのではないでしょうか。
限られた時代様式の音楽の中に、モーツァルトは無限の精神を投影させました。
モーツァルトは、人々の魂の中に、永遠に生き続けるのでしょうね。
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