ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

ミッキーの未来の指揮者たち

2010-09-03 | 音楽

 

         

         2010年8月27日(金)~30日(月)

         石川県立音楽堂 
     
           昨年から始まった指揮者講習会。私は1年間を3つのクールに分けてレッスン
 
          しているが、基本的に月4回、幼稚園児や小学生は、週に1回、レッスンしないと、
 
          なかなか練習の習慣がつきにくいと思うからなのだが、私はOEKの定期会員だし、
 
          行きたい演奏会が多いし、自分の本番、コンクール等で、レッスンが休みになる事も
 
          あり、それを4月、8月、12月で回数を調整しているのだ。
 
          だから、毎年、8月はスケジュール表真っ黒!
 
          今年から、やとIMAと指揮者講習会を聴講できたのだが・・・
 
          そのあまりの高いレベルに興奮して、大変な事になってしまったのだ。
 
              
             井上さんと広上淳一さんの両マエストロによる超豪華な講習会。
 
             1日目はオーディションだった。全国から52名のエントリー、合格者は
 
             47名?まず、オーディションがIMAのアカデミー弦楽合奏団のバルトーク。
 
             すっごい演奏!IMAのレッスン受けてた韓国の子も演奏してる。
 
             私は4時までだと思っていた。忙しくてOEKのHPをチェックできなかったのだ。
 
             あせった。大好きな火の鳥が5時から9時半
 
             私は速攻で家に帰り、後半の生徒さんのお母さんに連絡し、この火の鳥の
 
             指揮のレッスンは、きっとこの先見れないのだと説明したら、
 
             私の事をよく理解してくださってるお母さん方は、喜んでレッスン延期承諾。
 
             また講習会に戻ったら、ちょうど休憩時間だった。
 
             そしたら井上さんが受講者に「そんなお内裏様みたいにかしこまってないで、
 
             オケのメンバーの近くに行きなさい」といってくれた
 
             「やった~」聴講してるだけなのに、私は真っ先にホルンの人の横に
 
             座った。
 
                
             これが大変!私はオケの中で音をきいたことがなかった。ホルンの大きい
 
             音は予想出来たけど、木管や、弦があんな音で響くんだと生まれて初めて
 
             知ったのだ!演奏は金沢大学フィル。
 
             火の鳥の音が、こんな風にきこえる!すみません、指揮者講習会なのに、
 
             このとき指揮見てませんでした
 
             高校生の生徒も5時から聴講していたが、この子はバンドをやっていて3年前に
 
             うちに来て、クラシックの基礎からやった子だ。ラ・フォル・ジュルネのパスキエ
 
             さんも舞台の上できいていたのに、この日はパーカツションの隣りにすわり、
 
             やはり感じやすい子なので、その音のあまりの刺激に、次の日から放心
 
             状態になってしまい、せっかくの講習会を休んでしまった(今は元気です)
 
             それくらい衝撃でした。
 
             
          プログラムに、受講者の写真と一言が書いてあった。年齢制限35歳だったにも
 
          かかわらず、40歳以上の人も何人もいて、そのコメントを読んだだけで、泣けて
 
          しまった。
 
          私は最近、コンクールをよく受けるようになったが、エントリーは一般部門で、周りは、
 
          音大卒業したばっかりのバリバリ現役の子たちばかりだ。多分卒演で弾いたで
 
          あろう難曲を、ミスなくバリバリ弾く。結婚して子持ちなんて一人もいない。
 
          でもこの講習会は、そういう人が多かった。井上さんは、その一人一人に、
 
          厳しく、しかも愛情をもって指導している。
 
          2日目はシビアだった。松井晃子先生と大井さんの2台ピアノによるドヴォ8。
 
          みな、受講生は一様に身体が硬い。とくに肩とひじに、ものすごく力がはいって、
 
          姿勢が悪い。音楽も、もっと感じているだろうにそれを表現できないでいる。
 
          でも井上さんも広上さんも、こうしろ、ああしろとはいわない。受講生が自発的に
 
          行動を起こすのを待っている。
 
          基本の振り方、腕の動かしかたは、斎藤先生のお話とともに、井上さんがくわしく
 
          説明する。感動する私。
 
          来年から中学生、聴講させます!
 
          音楽的にも、ものすごくレベルが高い。広上さんが、コンサートでお話されてたけど、
 
          こんな豪華な講習会、日本でないです。
 
        
 
        次の日日曜は、いえの用事でいけなかった。最終日の月曜、大学の役員会が
 
        無事おわり、大ホールへ駆けつけた。
 
        驚いた!皆、ものすごくよくなってる!
 
        あんなに自信なさそうで、姿勢も悪かったメンバーが、舞台の上で、金フィルと堂々と
 
        演奏していた!午後からはOEKのメンバーが何とモーツアルト39番だ!
 
        いいなああのOEKのモーツアルトでふれるなんて!
 
        次々出てきたメンバーは、本当に生き生きと、音楽を楽しみ、堂々と指揮していた。
 
        OEKのメンバーのあんな良い音で、指示もして、どんなにしあわせだろうなあ。
 
        1日目から一緒に見てきた私は、もう母心だ。
 
 
        コンサートは素晴らしかった。選ばれたのは8名。
 
        大ホールにお客さんもかなりはいっている。
 
        ドヴォ8、1と3、2人ずつ。モーツアルト3人、3楽章+1人。
 
        うち、女性が3人
 
        中の1人は、よくおトイレでいっしょになってしゃべっていたので、
 
        なおさらうれしかった。
 
        広上さんのお弟子さんも何人かいましたが、基礎がきちんとしたうえで、井上さんの
 
        指導を受けた人、また去年ここまで来れずに自己流で頑張ってきた人、
 
        それぞれこの時期に、この講習会で、
 
        皆、本当に自然で音楽的な振りだった。素晴らしかった!
 
        きっとこれからIMAと同じように、ここから国際コンクールにどんどん出ていく事に
 
        なるのだろう。
 
        すばらしい数日間、本当にありがとうございました。
 
 
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