@ON!

若造経営者のブログです。
ほぼ自動車(外車)とワインの話が中心です。
たまに仕事の話とサッカー話を書きます。

野心のきっかけ

2007年03月09日 | @ONの日記
皆さんは野心はありますか?

野心にも種類はありますが、
今の僕は常に色々な野心をもっています。
もちろんそれをいつも具体化させてきました。
どんな状況でもチャンスを狙ってます。
それがどんなにピンチでもどんなに幸福でも・・・。
しかし、昔の僕は野心の欠片もありませんでした。
と言うわけで今日は野心がなぜ芽生えたかと言う話をしましょう。

野心のない時代は大学卒業までした。
両親とは一緒に暮らしてはいませんでしたが、
僕には父のような存在である祖父がいました。
そのおかげで幸せに育ったと思います。

大学卒業してから祖父の会社に誘われて就職しました。
(建売販売の不動産業&建築業の会社)
そこで知ったのは祖父の会社はバブルがはじけて多額の負債を背負っていたことです。
祖父の会社(以下T社)は数十億の借金を多数の金融機関から借り入れしていました。
当時、バブルもはじけて担保の不動産もどんどん価値がなくなり、最悪の状況でした。
食事と寝ること以外は仕事しかなく、休日もほとんどありませんでした。
それでも世間でカリスマ社長と言われた祖父がいたので、なんとかなると思いがんばっていました。
社会人なって1年半が過ぎようとしたある日のこと
大動脈解離と言う病状によって祖父は病院に運ばれ緊急手術を受けることになりました。
手術前の瞬間まで仕事の話をしていました。
その時の話や光景は今でも忘れません。
そして「すぐに帰ってくる」と言う言葉を最後に手術室に入っていきました。
でも病には勝てず・・他界しました。
そして瞬間から僕の戦いは始まりました。

祖父が他界してからT社を社長を引き継ぐ人物探しから始まりました。
社内では社長候補は数名いましたが、中には金に汚い人もいました。
そういう状況から役員構成は祖父の親友でもある税理士の先生が祖父の意志の元決めました。
僕はまだ24歳になったばかりで社会人としての知識にも欠ける状況でした。
だけど祖父と一緒に金融機関との交渉をしていたのは僕しかいないと言う事から
平社員からいっぺんに常務取締役になりました。
そして当時の顧問弁護士の先生の紹介で社長秘書と派遣してもらい、未熟だった僕の補佐をしてもらいました。
(後にこの選択が大変な事に・・・)
ちなみに社長は祖母が引き継ぎましたが、会社の内容などわかっておらず、ほとんど天皇のような存在でした。

当時の僕は名前だけは常務取締役でも中身はただ24歳の温室育ち・・・。
世間の眼は非常に冷ややかでした。
協力者も少なく、孤独を感じました。
金融機関も祖父がいなくなった瞬間から強烈な返済を言ってきました。
当時の数社の金融機関から返済を命じられましたが、
S銀行とR回収は特に強烈で24歳から25歳までは毎日自殺を考えるくらい追い込まれました。
その時の担当者の顔は今も忘れませんよ。

ところでT社が借金返済できる方法は主には3つでした。
1.本業である建売販売の粗利の一部を返済するこ事。
2.不良債権である不動産担保を少しでも高額で売却し返済する事。
3.不動産仲介の利益の一部を返済する事。

僕は特に1と2に力を入れて頑張りました。
知識に欠けていた部分は必死で勉強しました。
会社経営もしたことなんてなかったので会計士の先生に資金繰りを教えてもらったり、弁護士の事務所にいって金融交渉を学びました。
僕がマニアックになるまで勉強する癖はここに原点があります。

でも、毎月ピンチの連続でした。
ある時、返済15日前で1500万円返済金(建築の手形など)が足らない状況があり、本当にやばいところまでいきました。
なんとか資金をつかむために持ち物件を売却しようと考えていました。
返済10日前に持ち物件である分譲マンションの一室に行きました。
ここを売ればちょうど1500万くらいになると考えたからです。
しかし・・・10日しかないのに売れるはずもない。
そう思いながらも現場から帰ろうと思った時、床に一枚のビラが落ちてました。

「このお部屋を1600万で売ってください。即日取引可能!●●不動産」

僕はすぐさま●●不動産に売却を依頼し、なんとか返済3日前に現金化できました。
まさしく運が良かったとしか言いようがない状況でした。
しかし、最後まであきらめない気持ちが運を運んできたと思います。
現にこのような状況は何度もありましたが、
最後の最後までがんばったらチャンスを与えてくれたのです。

そこで得たのが「99%の努力は1%の運を運んでくる」というのが僕の考えです。

しかし返済しても返済しても報われる事はありませんでした。
毎日心の中が真っ暗で将来に対して何も考えれない状況でした。
どれだけがんばっても報われないけど、確実にどんなハードルでも乗り越える事。
着実にそれが財産になっていました。
毎日毎日、金を稼ぐことだけを考える日々・・・。
これこそが僕の”野心”を生むきっかけです。
さらには今の僕に幸せを運んでくれたのですから・・。
この生き残るという野心、いつかは人並みに以上になったる!と思う野心があったからこそ
これから訪れるピンチをもクリアできたのです。

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ところで長くなったのでこの話はここまでです。
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