二日目・琵琶湖一周の旅

二日目の朝は、くもり時々雨。
ホテルの窓からは、松の木々越しに琵琶湖が見えた。
８時半に竹生島を目指して出発した。
実は予定ではホテルの近くの今津港から出ている船に乗るつもりだったが、なんと１１月末までだったそうで、仕方なくさらに遠くの長浜港まで行くことになった。
だから結果として琵琶湖の周囲１６０キロを一周することになった。

琵琶湖ってまるで海みたいだ。
クルーザーで沖まで来ると、地平線が見える。
海の真ん中にいるみたい。
でも、遠くの方に島や陸地がちょこっと見えるけど。

３０分経った頃見えてきた竹生島はひょっこりひょうたん島みたいな形をしていた。
周囲２キロの小さな島だ。
宝巌寺と都久夫須麻神社がある。
西国第三十番札所だそうだ。
ちなみに一番は那智の青岸渡寺だ。
本尊の弁才天は日本三弁才天だそうだ。
ここではゆっくりと今後の自分の夢などを語ってみた。
ご利益は心願成就だそうで、(他にも芸能とか商売とかもあったけど)それを手を合わせながら思ったことで、自分の今後の方向性を再認識することができたような気がした。
足のほうが温かくなり、島と琵琶湖と、そのさらに下の大地のエネルギーが入ってきたように感じた。
穏やかな気持ちになった。

帰りのクルーザーの中ではゆっくりと瞑想でもしたい気分だったが、韓国人の若い女性観光客がたくさんいて、おしゃべりしたり歌を歌ったりにぎやかだったので、それどころではなかった。

その後彦根城に行くことにした。
そこも前に夫が歩いていいなと思ったところだそうだ。
駅前のお店に入って近江チャンポンなるラーメンを食べた。
これも夫一押しで、すごくおいしかった。

彦根城は国宝に指定されているだけあって、古く趣きのあるお城だった。
天守閣に向かう道は紅葉が素晴らしく、また人も少なかったので静かな気持ちで歩くことができた。
石垣とか天守閣とか回りくねった道とか、やはり故郷の鶴ヶ城を思い出してうれしかった。

さすがに琵琶湖一周は長かった。
でも、今まで何にも意識のなかった滋賀県への気持ちが変わった。
神社仏閣も多く、古くから信仰に厚いところだ。
歴史に残る場所も多く思った以上に素晴らしい所だと思った。
何よりも夫と二人、穏やかな気持ちで旅することができた。

最後に道路の渋滞や湖西線の信号機事故に巻き込まれて、帰りが遅くなってしまったが、一人で乗る新幹線は中々のもので、たくさんの気付きがあった。

それはまた後日。
さすがに疲れが出て、ちょっとぼおっとしています。

写真は彦根城の紅葉。