滋賀の旅一日目

張り切ってなるべく早く出ようと思っていたのに、寝坊してしまった。
新幹線の指定は一人なのでなんとでもなるということで、取っていなかったから緊張感がなかったのかもしれない。
期末試験の勉強中の沙耶に申し訳ない気持ちを持ちつつ、家を出た。
新幹線の指定は三人掛けの真ん中だけど無事取れて、すぐに出発！

新幹線の中で頭のてっぺんが痛くなった。
頭痛といっても普通こんなところは痛くならない。
頭頂部なので第七チャクラ？
そこに何かあるのか？？
仕方なく手を頭のてっぺんに当てていたらすぐに治った。
第三の目が開く頃に痛くなったときに似た痛みだった。

京都で降りて大津へ。
駅の改札に行ったら夫が待っていた。
レンタカーにに乗り込みいざ！出発！
どこに行く？と聞いてくれたが、私が着いたのが１時を過ぎていたので、今から目的の竹生島に行くのは無理だとのことで、比叡山延暦寺に行くことになった。
少し山道を登った所でときおり見える琵琶湖は美しく、まだ紅葉もしっかりと残っていて素晴らしい眺めだった。
比叡山は寒かった。
家を出る前に沙耶が「すごく寒くなるんだって。雪も降るかも。マフラーとか手袋とか持っていったほうがいいよ。」という言葉が思い出された。

延暦寺はすごい所だった。
山全体がお寺、お寺・・。
大講堂と根本中堂の中に入った。
大講堂の中はそれぞれの一宗を開かれたお祖師像がずらっと安置されている。
薄暗い中にそれらはあって、迫力がすごい。
怖いくらいだ。
聞いたことのある偉いお坊さんばかりだった。
ここで修行されたんだなぁと感心した。
根本中堂は広い広い伽藍があって、それがなんと表現したらいいのだろう、すごい所だった。
私がお経を知っていたら、ここでずっとお経を読んでいたいかもしれない。
もしここに今度来るときは、ちゃんとお経を覚えてきたいものだ。
ホットカーペットが敷いてあったから、それをやってもいいところみたい。

ここで目に付いたことがあった。
「一隅を照らす」という教え。
私たち一人一人が相手の立場にたって考え、自分のできることを精一杯に行うことが、周りがよくなっていくことにつながる、ということ。
なるほどそれが広がれば世界が平和になるよね。
１２００年前に最澄が日本の国の安泰と国民の幸せを祈って開いたという。
昔も今も真実は一つなんだね。
そういえば、１日の神さまからのメッセージがこれと似ているような気がする。

駐車場に戻る途中みぞれが降ってきた。
どうりで寒いはず。

比叡山を下りて、今度は夫のおススメの神社仏閣へ。
夫は土日のほとんどを近辺の名勝巡りに費やしているようだ。
だからすごく詳しくなっていて驚いた。
最初は坂本にある日吉大社へ。
紅葉の紅葉が綺麗だった。
ここはとても大きな神社ではあるけれど、世俗的な願い事を叶えてくれる所なのかと感じた。
竈の神さまもあった。
広い境内のあちこちに小さな摂社が点在していて、そこに全部お参りしたら・・・と思った。
私的には罰が当るかもしれないけど、ピンと来なかった。
夫が多分私を案内しようと前もって周って決めてくれたところなので、なんともいえないものがあった。

そのあと、すぐ近くにある西教寺というお寺に行った。
ここは夫一押しの所だそうで、なるほど本堂につながる長い参道は紅葉した木々が美しくステキな所だった。
本堂に入ることができて、座って手を合わせた。
最近の世の中の出来事を憂いているような、それにはみなが心を一つに通わせ、力を合わせることが大事といっているように感じた。
ここは高台にあり琵琶湖も見渡せ、すごく景色のいいところだ。
境内には明智家代々のお墓もあった。

そこを出てからは一路宿を目指して車を走らせた。
１２月初旬とはいえ、紅葉にかかっているので、どこもホテルは満杯で、ヤフーで検索してやっと取れたホテルだったし、どんな所か心配だったけどまあまあのところだった。
こじんまりしているけれど、会員制のホテルだとかで、綺麗だったしサービスもよかった。
温泉につかって身も心も温まって幸せだった。


写真は西教寺。