カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

渋谷・副都心線の駅

2009-11-21 | エッセイ
先程、渋谷の副都心線の駅を観た。安藤忠雄氏の設計ということでTVなどでも盛んに宣伝されたものだ。観て開口一番「ナンダ、コリャ!」という凡庸な言葉しか浮かばないのだった。
ダメだ、と思った。かいこの繭のような球体が模型では示されているが、実際は複雑な諸機能によって分断され断片化されてしまっていた。吹き抜け部分もTVなどでは褒めあげていたが、手摺りなど、いかにもどこかのゼネコンの好みそうな安易なディテールで面白くも何ともない。安藤氏のディテールの簡潔さ、というところだけが利用された感じだ。あれが安藤氏の手になるディテールなのだろうかと疑った。残りの半分は現在施工中だったが吹き抜け部分は死んだ空間となっていた。
球体の断片化されたものがそこを通過する人々の中で再形成されうるかというと、それもなさそうだ。建築にたいするこの国の人々の無理解も考え合わせるとなおさらそう思う。
コンセプトが貫徹されていない感があった。。安藤忠雄氏の周りに、利用しようとするばかりであまりいい人間がいないのではないか、とさえ思った。
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