カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

◆の絵文字・オープンカフェで

2012-09-20 | エッセイ

「これはいったい何なんだい?」と友人が訊いた。片手にスマートフォンを持って・・・。丁度二人でオープンカフェのテーブルに腰掛け外の空気にあたりながらビールなど楽しんでいた。見ると私のblogを見ているのである。スマートフォンの小さなディスプレイには、私が編集したフォトやだらだら長々とした文章などが出ていた。
「あれっ!?」
彼が指で示したところには、赤色ののマークが表示されていた。私が頻繁に使う好みの絵文字だ。それがその小さな画面の左端にポツンと置かれているのだった。
「ほんとだ!ここは真ん中に置いてあるから意味があるんだけど・・・。パソコンではそうなっているはずなんだけれど・・・。」
友人にすれば分からないであろう。パソコンの15インチくらいから上の大きさの画面のときはきれいに狙ったとおり表示されるようだけれど、スマートフォンは画面が小さくて、レイアウトした側の苦労は報われないようだ。

 そのは端っこにポツンと唐突に置かれ、あまり意味ないじゃん、といった風情だった。
「ポイント、アクセント、区切り、なんかそんな感じで使っているよ」
狙った位置にそういった使い方をすると、とても便利なのである。

 世の中にはレイアウトというものにとても長けた人がいて、細かく分節された情報にレイアウトで「間」のようなものを与え、それが見る人に心地よさを与えるという場合があり、編集する人の中にはそれこそそこが命という人も多くいるはずなのだ。それが左端にポツン。すっとんきょうでどこか愛嬌があると言えばそう言えなくもないが、狙った効果はまるでない。情報が単純に記号化され、すん詰まったように羅列されるとそうなるようで、もう多くがそうなっていて、そんなものだと慣れっこになりそうだ。小さな画面だと仕方のないことなのかもしれない。でも「間」の妙というものもまたあると、大いにあると思う。





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