カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

梅沢富美男の舞台を観に行った。

2010-11-02 | エッセイ
もう先月のこととなるが、10月28日に、梅沢富美男の舞台を観に行った。行く予定にしていた者が都合で行けなくなり、急遽、私が行くことになった。始め、そこまでの興味はなかったのだが、TVで見て知っていたので、たぶん面白く観られるのだろうと思っていた。結果は期待に違わぬものだった。
 その日、朝から雨だった。公演は2時から。場所は小田原の市民体育館だった。早めに出かけた。開演まで2時間程間があったので市内をブラブラと歩いた。それまでの暖かい気候とうって変わってその日は冷え込んだ。それで今年初めて厚手のダウンジャケットを着込んでいた。観光案内で訊いた見どころスポットを一つだけピックアップして観ることにした。「塩辛伝統館」という駅から近くの店だった。博物館と言っても販売が主で、その店の2階をちょっとした資料館として提供して小田原での塩辛の歴史などが分かるようになっている。麹入りの塩辛を買った。その店の昔の作り手が塩辛を入れたのは偶然のことだったそうだ。イカが腐りやすく、保存のため塩を大量に入れる必要が生じると、辛くて食べづらく、一計を案じて麹を入れることにしてみたら塩の辛みが和らいで上手くいき、美味であった、というのが事の始まりだったそうだ。試食をしてみたが確かにまろやかだった。
 梅沢富美男の舞台は、雨にも負けず、多くの人が訪れて満員だった。ビデオ以外のフラッシュをたかないフォト撮影なら許可されているようだったので何枚か撮ってみた。トークで人の気をそらさない。会場が笑いに包まれるのだった。
 女方はどんな感じなのかなと思っていたが、さすがに色っぽく特に話題の流し目とまろやかな笑顔と決めのポーズのあの体の傾きなどは目を凝らして見入った。流し眼はなんだか白眼になっているように見えた。男が化粧をするとどうなるかというのは私にはある体験があって、数人の男女で泊まり込みの合宿の様なことをした時に遊び半分、いたずら半分で女性が私に化粧を施したことがあり、私も面白いのでさせていたのだが、アイシャドウなどを施すうちその女性がだんだん化粧に真剣になっていくのが分かるのだった。女の本性だろう。化粧を施すに従ってその女性の驚きが増していくのが直ぐ近くにいて伝わってきた。最後に「できた」と言った時のその女性の私を見る、大きく見開いた驚きの目は忘れられない。周りで面白がって笑っていた人たちも一瞬笑わなくなった。つまりは化粧映えのする顔だったのだ。自分も気づかなかった新たな発見、というやつ。鏡を見て自分でも軽い驚きを覚えたことを記憶している。20代の頃の遊びの一つだ。その時はそれぞれが化粧をしたりして変身願望を満たし、おもしろがって笑い転げた。化粧で変身するというとそんなことを思い出す。楽しいことだ。
 梅沢富美男のその舞台での魅力は、何といっても舞っている時の静かな顔から笑顔に変わる時のあの変化だと思う。女方に興味はないなどと梅沢富美男本人は言っているらしいが、変化、変身の魔力に自身、かつてとり憑かれたのかもしれない。座長のお兄さんが最初に勧めたということだけれど。決めに流し眼が入る。やはり顔を見ている。
 その他、感じたこと書きたいことは山ほどあるけれど、切りがないし、このあたりで・・・。



                                


                 




                             



                                        
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