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偽善

2006-04-14 15:56:01 | Weblog
自宅から職場方面に向かう途中に、「広域農道」がある。

右手には田園地帯、左手には大きな用水路がある、田舎らしい道路だ。

片側一車線だが、「あぜ道」の様に狭い道などではなく、交通量も多い。

軽トラは勿論の事、大型ダンプの通行も多い。


さて昨日、いつもの様にこの道を車で走っていたら、反対車線の真ん中に、石の様な こげ茶色をした物体が目に入ったのだ。

何だろう?と目を凝らして見ると、それは中型の亀さん、だった

このままでは轢死という結果が目に見えていたので、慌てて停車し、駆け寄ってその亀さんを手に取り、見てみると‥

甲羅の一部が欠け、左前足から少し出血していた

衝撃と痛みのせいか、首は終始引っ込めたままだった。


既に通行車に轢かれた後なのだろう。硬い甲羅のお陰で、即死こそ免れたが、傷は決して浅くは無い。

‥しかし俺は消毒液も持ってないし、出勤前なので何も出来ない。

仕方が無いので、亀さんを持って道路を横断し、安全な用水路の河原に置いてあげたのだが‥

その後、亀さんがどうなったかは定かではない



乱暴な表現を用いるならば、
一方では、ブラックバスを偽のエサ(ルアー)で騙して食い付かせ、口に針を掛けて釣り上げて喜んでいる釣り師の俺なのだが‥(バスの口は軟骨的な皮膜であり、痛感神経は無いと言われている)

夜勤の最中も、その亀さんがどうなったのか、気になって仕方がなかったよ


‥そういえば先日、矢の刺さった鴨さんのニュース映像を見た時も、悲しい様な腹立たしいような‥やるせない気持ちになったっけなぁ。


何が違うのか、と問われても、明確には答える事が出来ない。
しかし、全然違うよ!と思っている自分もいるのもまた事実、なのである。

突き詰めると、これが「原罪」というものなのだろう。


いつか遠くはない将来、産まれて来た我が子に、俺はこの事を説明することが出来るのだろうか‥?


それとも、あいまいにしたまま偉そうな能書きをタレるのだろうか‥?


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