おこーん
さいきん
連絡があったのは
『だれやめ店長』
でおなじみ
アカリノートです
Dareyame
*
10年前くらいに
たまたま気になり
ふらりと 立ち寄ってから
常連となり
ライブまでさせていただく仲になった
国分寺barだれやめ さん
そんなだれやめの店長さん
(いまは店を閉め故郷鹿児島にいる)
から
数年ぶりに連絡
『モルツが亡くなったよー』
とのこと
*
モルツとは
だれやめさんで飼っていた看板猫
横顔がウルトラ端整な茶トラで
名前の由来は言わずもがなモルツビール◎
初めて
店に入ったときも
いらっしゃいより先に
『あ!猫が出ちゃうから早く閉めて!』(笑)
ていわれるくらい脱出癖があって
しまいには
入り口に
『猫が逃げるので裏口からどうぞ!』(笑)
とまで書くほど(笑)
(逃げ出したモルツとお客さん総出で
よく鬼ごっこしたなあ(笑))
でも
お客さんがいるときは
順番にお客さんのひざに乗ったり
カウンターをひょこひょこ行き来して
しっかり仕事していたモルツ
わたしのライブ中は
いつも
弦のぴょんぴょん動くのに興味もって
猫パンチで邪魔してきて
みんなで笑いまくったっけなあ
あ、わたしの『ネコはいいな』という曲の
モデルもモルツです!
ライブ中にあまりにも自由に動き回るもんだから
その様子を見ながら
即興で歌ったのが元ネタだったり(笑)
…
そういえば
そもそも
だれやめさんに 入るきっかけも
初めて店の前を通りかかったときに
店の中のモルツと目があったことで
それまで
barなんか行ったことなかった
若かりしアカリ青年でしたが
だれやめ(鹿児島弁で『晩酌』の意)という店名と
モルツの可愛らしい目に惹かれて
フラッと
入っちゃったのがきっかけ
そのあとの
関わりの深さを考えると
まさしく
招き猫であったのですねモルツ
*
そんなモルツが亡くなったそうな
あのころ すでに
成猫ぽかったから
けっこう長生きしたのかな
だれやめ店長が仰るに
遺影には
私が当時撮ったモルツの写真を
使ってくださったそうな
なんとも
有り難いことであります
お見送りに ちゃんと加われて
よかったな
お別れは寂しいですが
思い出はしっかり残っているし
なにより
あのだれやめでモルツや店長や
当時の仲間たちと過ごした時間は
確かに今の私を形作っています
心からの感謝と
ご冥福を
モルツー
ありがとにゃー
また
どこかの
路地裏で
ほにゃー