二代目の格言53

2018-08-01 07:04:36 | 二代目の格言

初心忘れるべからず:
始めた頃に抱いた理想や希望を忘れず精進しなさ
という戒め


だと思っていた

しかし、調べてみると
初心とは初めての志「初志」ではないらしい

室町時代、能を大成した世阿弥(ぜあみ)が書いた
「花鏡(かきょう)」という伝書から出た言葉であるらしい

『しかれば当流に万能一徳の一句あり
初心忘るべからず
この句、三ヶ条の口伝あり
是非とも初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず
この三、よくよく口伝すべし』

 

若い時の初心(社会人となり少なからず世間の目を集め始めた頃)では
『勘違い、自惚れ、未熟さ』を諌めよ

時々の初心(油の乗り切っているピーク時)には
経験も積み、花を開かせる時期ではあるが慢心してはいけない

老後の初心(体力が徐々に衰えてゆく時期)では
経験を積み重ねたからこそ出来る仕事に向かって
さらに精進せよ


私なりにそう解釈してみた

 

 


表題の「ど根性53」では
丁稚先より独立を許され会社を興した時の案内文に対し
独立した事にお祝いを述べるではなく
最低でも3期間 慢心せず、精進して商売を続けていられれば
その時点で その人やその会社の意義や価値を認めてあげましょう


と手厳しい返答をしている

 


「出鼻を折る」挿絵があるが
正しくは
「出端(ではな)を挫く」
であるらしい

 

 

 



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