あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

「夢見の占い師」楠 章子・作 トミイマサコ・絵を読む

2017-12-17 22:37:58 | Weblog
今日の日曜日もゆっくりする。
本当は年賀状を準備する予定だったけどなあ・・・。
予定は未定です。

でも、気になっていた方々にお便りを書けたし・・・よしとしよう。

午後に、楠章子さんの「夢見の占い師」を読み始めて、ぐっーと引き込まれて、あっという間に読了。
この本です。



楠さんとは先日の児童ペン賞の授賞式でお目にかかり、親しくお話をさせてもらった。
とてもかわいい優しい方だなと思った。

今回、児童ペン賞童話賞を「ばあばは、だいじょうぶ」で受賞された。
もっとも、この本は、第63回青少年読書感想文全国コンクール課題図書・小学校低学年の部に選ばれている。
私も読みましたが、本当にいい物語であり、子どもにも、大人にも読んでほしいと思った作品だった。
季節風の会員であり、この前の季節風大会の懇親会でお話して、児童ペンの授賞式でお話して、彼女の誠実さをひしひしと感じたし、素敵な方だった。

で、今日読んだ「夢見の占い師」は、彼女のどこからこういう発想が浮かんでくるのだろうと思わせた物語だった。
しばし、明治に心が飛んだ。そして、薬売りをする時雨と小雨(雨の名前だ)に、心を寄せ、私たちの祖先を想った。
昔、庶民の暮らしがあり、お互いを思いやり、みんな懸命に生きていた・・・。
昔の人と今の人とはちっとも違わない。心は同じだ。

読み進むうちに意外な展開もあり、飽きさせない。
小雨のキャラクターもいいなあ。

薬売りというと、富山の薬売りを思い出すけど、病は切実なものだったのがうかがわれ、違うのは、今は医学が進み、ある程度の病気はなおせるということ・・・昔は大変なものだった。
中に出てくる赤花病とは違うけど、ごく最近まで、ハンセン病で、隔離させられた方々に思いが走った。

海一、アユ・・・思いは複雑だ。

ユキの「生きてみせます」は力強い。
心がはっとして、すっきりとした。どういう展開になるかドキドキしたものねえ。

薬草についても、私も東洋医学は信じているのだけど、すごいなあと思うのです。
P.23の笛に合わせての小雨が歌うような言葉がいいなあ。
本当にあるのかな?
全部、見てみたいし、試してみたいなあと思った・・・。

楠さん、いろんな作品を書けるんですね。
読後がとてもよくて、今があるのは昔があり…歴史をもっと知りたいなと思った次第。

相変わらず、感想をうまく書けないのですが、日本の昔にタイムスリップして、なんだか居心地がいいのです。
夢見の占い・・・この前行った香港の風水をも思い出した。

今でも、政治家や実業家は風水を気にして・・・。

どうぞ、皆さま、楠 章子さんの「夢見の占い師」をぜひお読みください。

次女とKIDはひと晩泊まって今朝、帰りました。
忙しかったみたい。
私も楠さんの本に元気をもらって、少し、かたづけが進み、気持ちいい部屋になり、すっきりです。

そうそう、香港のお土産のマンゴープリンを食べました。
おいしかったです。



コメント
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