あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

母からのはがき

2015-05-18 20:05:11 | Weblog
昨日、母からのはがきを夫が見せてくれた。
先日、押入れを掃除したときに夫のものを夫に渡した。
その中に私への手紙などが入っていた。
友達や教え子からの中に母からのはがきが2葉。

今、このときに結婚したばかりの私へのはがきを見ることの意味。
たくさんお手紙やはがきやメモがある中で、このはがきに会えたことは、次女のことを想えば、偶然ではないかもとも思う。

私が結婚して横浜に来た年の誕生日のころのはがきだ。
昭和55年だ。
母の一文字一文字が懐かしい。

私の誕生日前に書いた一葉は…
…昭和29年9月9日、暑い日の続く頃でした。
あれから20余年、健康に恵まれて、N子(私の名前)はすくすくと成長しました…で、始まっていて、母ならではの言葉が連ねてある。ありがたき嬉しい言葉だ。
愛され、大事に育てられたんだなと切に思う。
感謝の言葉以外にない。

そして、誕生日後に書いたもう一葉は、台風の話から始まっている…
お二人とも健康に気をつけ、ご両親の(夫のです)ご恩を胸にしっかりだきしめ、楽しい家庭を築いてください…と。

( )内は、私の注釈ですが…。

いずれも私の誕生日を祝し、夫のことを褒めてあり、大事にしなさいねとも書いてある。
父が入院しているときのはがきで、父に新カライモを持っていたこと、12月を楽しみに(私が帰省するらしくて)ジャガイモを植えたことなど、母の優しさが心にしみる。

このはがきを母が書いた20日あまり後に父とお別れするなんて、誰が想像したろうか。
私は、この翌月、10月の1日にそそくさと帰省したのだ。
母の寂しさを想う。

母がこのはがきを書いた年齢に私も近くなってきている。
今、私がわが娘たちにこんなに優しくしているかと言えば、はなはだ疑問である。

ただ、お母さん、子どもたちは、すくすくと育ち、幸せに暮らしているよ。
母も、はがきでも、夫との結婚を喜んでくれているから、夫との結婚は、今になって、よかったかもねと思う。
今日も肉じゃがを作ってくれていたし、サラダも、ホウレンソウのお浸しもお味噌汁もあったし…。

私は幸せかもしれないなと思うよ。お母さん、安心してね。

子どもが元気に楽しく暮らしていることが親の一番の幸せだなと思う。
私もそうだから…。

母の植えてくれてあったなでしこを思い出す。
これは我が家の姫なでしこです。

コメント
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