会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

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【会津野】地方でするクリエイティブなことの予感

2015年08月23日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝も雨に煙る会津野です。気温は21℃。昨晩は、多くの子どもたちにご利用をいただき、賑やかな夜でした。

さて、昨日の旅は良識を持って楽しくしましょうねの続きです。昨日は、宿屋のビジネスがBtoCからPtoPへと変化することを書きました。今日は、拡大する市場のことについて考えてみましょう。

いつも読んでいるブロガー「ちきりん」のブログに、素晴らしい市場観察をしていると感心するエントリーがありました。

書籍の販売市場は、一般では読書離れを原因として販売が低迷していると、このところずっと言われています。このエントリーでは、図書館での貸出数や中古本販売数などを考慮し、全体としては読書離れどころか、読書量が増えていると分析しています。

私も、ブックオフやアマゾンの中古市場の充実などで、購入した本のストックは減少するものの、1つの本を複数の人が読むことになってきていると感じています。これを数字で実証していることに感心しました。

さて、宿屋はどうでしょう?

PtoPモデルの宿屋を考えると、このところ宿屋市場はキャパシティーが急拡大しています。そして需要は、国内需要が減少を続けているものの、訪日需要が急拡大しているのは報道の通りです。

(出典:観光庁)

PtoPの宿屋は、その実態を把握することが難しいので、感覚的なことしか言えませんが、需要は確実に増えています。

ちきりんのエントリーでは、出版点数が多くなり選択の幅が広がることによる読書量増加もあるのではないかと言っています。宿屋でも同じことが言えそうで、宿屋を選ぶ選択肢は増えており、楽しそうなところへ行こうというお客さんが増えていると感じます。この背景を考えると、宿屋にとっては、質を良くしていかねばならないので大変なことですが、お客さんには、より満足を得られる良い旅の方向へ向かっていることでしょう。

6月30日の閣議決定では、宿屋の市場拡大へ向け規制緩和することが盛り込まれました。許認可条件が緩和されることは、市場拡大への大きな追い風になります。

書籍市場も宿屋市場も、なかなかおもしろいことになりそうです。しかし、ただ新しい本を出版しても、何の変哲もない宿屋を開業しても、ダメです。ただ、資本の小さくなかなか創業できなかった若年層の世代でも、おもしろいアイディアを書籍化できる技術をお持ちの方や、PtoPモデルで斬新なことをする宿屋などでは、素晴らしい可能性を発揮出来そうです。

地方でクリエイティブなこと、この2つは、これからのキーワードになりそうな予感がします。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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