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【会津野】発電エネルギーを即座に停止させる技術の重要性

2015年05月24日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝の会津野は晴れ、12℃。朝早くから中学校の奉仕作業、小学校の廃品回収に参加しました。半袖で出かけたら、少し肌寒く感じる朝。ふと梅の木を眺めたら、高田梅の実がなっていました。半夏(7月上旬)の頃に収穫を迎えます。

「東京ブラックアウト」(若杉冽著)を読みました。現役官僚による書籍として、省庁や政府の内部のことを詳しく述べたフィクションは、より信憑性が高く、ドキッとする内容が多いものでした。ベストセラーとなった前作「原発ホワイトアウト」も、電力業界内の様々な権力の仕組みが現され、官僚でなければ、ここまでわからないだろうと思うものでした。

今作は、選挙に立候補する際の公約のニュアンスを変化させることなどによる、選ばれた政党や連立政権などが民意と異なる政治状況となった場合に、今上天皇への請願を行うことができる「請願法」のことが書かれています。大パニックを起こすような苛烈な事故などが起きた場合、戒厳令の廃止政令が掲載された官報の正誤手続きをし廃止の対象から外して戒厳令を敷くというようなことも記されています。政府や省庁内部の方でなければわからないことがいっぱいです。

この物語は、電力を発生させる発電所から送電する仕組みが途絶えた時にどうなるか、を発端として書かれたもの。発電エネルギーを即時に無効化させ、安全に停止させる発電技術の重要性をあらためて考えさせられるものでした。

太陽光で言えば、天気が良い日が続き電気を使い切れない場合でも、安全に電気を捨てる。 → 太陽光パネルを電気的に切り離すこと。や、

風力で言えば、風の強い状態が続き電力を使い切れない時、無理に消費させる装置を持つか、プロペラを停止させることというのが実際の対応になります。

莫大な電力を発生させる原子力発電は、無理な消費が難しく、即時停止後の核燃料の冷却も難しい方式です。この原理そのものが破滅的事態を引き起こしてしまったのが、フクシマの事態です。

再生可能エネルギーでも、この即時安全停止はとても重要です。効率的利用を追求するだけでなく、「時には捨てる」ということも大事ですね。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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