おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
今朝も快晴、気温7℃の朝です。宿の前には、雪をたくさんかぶった飯豊山の姿がきれいに見えています。
昨晩は、この「雪」が、大地にどのような作用を及ぼすかについて、いろんな話題が出ました。
1つは、「チッソ」。畑や田の作物を育てる際に、肥料の3要素のひとつであるチッソが必要です。チッソは、葉を育てる肥料として知られています。チッソは、空気中の8割近くに存在することが知られていますが、気体のままでは肥料として使うことが出来ません。実際にチッソを使うには、販売されている個体の化成肥料を使います。雪は、降ってくるときに、空気中の様々な物質を付着させながら地上に到達します。大量のチッソ内を通過する際に、雪の結晶とチッソが結合し、水分とともに地上に到達します。この雪が溶けると、田んぼなどに自然と流れ込み、天然の肥料となります。雪国のお米がおいしいと良く言われますが、この天然の作用が良い影響を及ぼしていると考えられています。
もうひとつは、水分をためるダムの役割です。山の木々の成長は、1年分の成長の大半が4月から7月の間に行われます。この間は、水分を大量に必要とします。東北の山々は、雪の水分が6月頃まで山に大量に存在し、木々の根っこにふんだんに供給します。西日本と東北を比べると、木々が成長する50年から100年程度の長さのうちに、台風の被害と水分供給の違いから、約2倍の生産性の違いが認められます。そうです、東北の山々は、生産性のトップを走る地域なのです。
雪が降っているときは、やっかいもの扱いされますが、このような恵みを与えてくれる雪には、あらためて感謝したいものです。
今日も楽しく過ごしましょう。
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