音信

小池純代の手帖から

日毎の音 本 201216

2020-12-16 | 日記

  本


 手放してしまへば本は戻らないその一冊を読んだ時間も


 見開きのままのページははためきて飛びたたねどもたしかに翼


 本心がどこにあるのか自分でも分からぬほんとにあるかどうかも


 手本ではなく見本ですこのやうなとそのやうなほどの違ひです


 本棚といふお城から取り出した一冊もまたお城なのだが





コメント    この記事についてブログを書く
« 日毎の音 鳩 201215 | トップ | 日毎の音 燭 201217 »

日記」カテゴリの最新記事