音信

小池純代の手帖から

日毎の音 降 201218

2020-12-18 | 日記

  降


 火の雨が降つてゐますよ太陽の冠が溶け降つてゐますよ


 降三世明王忿怒の火を放つ果肉のごとくみづみづしき火を
 ガウザンゼミヤウワウ

 しろいみちしろいみづうみしろい壁ゆき降らぬ日の豪雪の町


 ありがたいことに夜更けは下り坂ゆるゆると夜の底へ降ちぬ
                         降:くだ

 降り物といふ化け物や雨霰雪露霜や水の化け物







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