会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

中国の五台山旅行を企画(慈覚大師の足跡を訪ねて) 柴田聖寛

2011-01-13 19:29:08 | 日記

今年は、慈覚大師円仁ゆかりの地、中国五台山に出かける予定でおります。第三代天台座主であられた慈覚大師は、延暦13(794)に下野都賀郡で生まれした。

 9歳で仏門の道に入り、大慈寺で広智の弟子になりました。広智の師の道忠は、鑑真の一番弟子であり、最澄の協力者でもありました。だからこそ、道忠門下からは、慈覚大師を始めとして、次々と天台座主が誕生したのでした。

 それだけに、慈覚大師は、最澄が帰国して、比叡山延暦寺を開くと、すぐにはせ

参じたのです。15歳のときです。弘仁7年(816)に伝教大師最澄が東国巡遊をしたときにも、一緒に出身地下野を訪れています。

 遣唐使として中国に渡ったのは、承和5年(838)月13日のことです。それまで二度、渡海に失敗したのでした。

 『入唐求法巡礼行記』もその日から、筆を執ったのでした。しかし、慈覚大師が目的としていた天台山には、許可が下りなかったために、あきらめざるを得ませんでしたが、たまたま知り合った新羅の僧から、五台山を教えられ、開成5年(840)219日から58日間かけて、約1270kmを踏破したのでした。

五台山で慈覚大師は「まことに知る、五台山こそ万峰の中心なり」と述べているように、仏教の真髄に触れたのでした。

 

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