会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

会津天王寺では山法師の花が見頃です   柴田聖寛

2020-06-04 07:13:32 | 境内の花

 

 山法師さながら白衣観音めく

                 羽部洞然

 今の季節の会津天王寺の花は山法師です。さながら「白衣観音」のようで、自然と手を合わせたくなります。白い衣をまとっている観音様のお姿に見えたのでしょう。小さな淡黄色の花で、その外側につぼみを包むように葉が変形した白く大きい総包片が4枚あり、あたかも花弁のようです。
 会津天王寺の門を入って左側の石灯籠の上の、高い木の上に咲いています。10メートルの高さにもなるといわれていますから、これからが楽しみです。本来は山の谷筋に生息する花で、水が常にある場所でないと枯らしてしまうので、乾燥させないように気を使っています。
 私どもの会津天王寺は、会津三十三番霊場の二十八番札所でもあります。山法師は「白衣観音」でもあります。散らないうちにぜひ会津天王寺においで下さい。お待ちしております。

                     合掌

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ツツジのピークを過ぎこれからヤマボウシです 柴田聖寛

2020-05-27 17:53:46 | 境内の花

                    散り始めたオオムラサキ

 子ら子ら子等が手を取る躑躅(ツツジ)かな 良寛

 私が好きな良寛さんのツツジの句です。子供が大好きだった良寛さんは、それこそ子供と一緒になって、日が傾くまで遊んだのでした。 
 ツツジは歳時記では晩春に載っていますが、初夏の花でもあります。私どもの天王寺では散り始めています。
 とくに境内で目立つのはオオムラサキです。ツツジのなかでは花が一番大きく、ツツジと言えば一般的にはこの種類を指します。ツツジの名前の由来については、花が連なっているからとか、花が筒状であるからとかいわれますが、桜が終わった後の主役の花であることは確かです。
 引き続きヤマボウシの花が咲きますので、時間がありましたら、ぜひ天王寺においで下さい。よろしくお願いいたします。

                 合掌

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