~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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小江戸川越で賢治と会う

2008年11月03日 | 日々徒然
川越市立美術館に行ってきました。


絵で読む
宮沢賢治展 賢治と絵本原画の世界
10月11日(土)~11月24日(月・振)

宮沢賢治の作品世界を2部構成で紹介しています。
第1部では、宮沢賢治の直筆原稿、書簡から、賢治の生涯と人となりを振り返っています。
小学校6年生の作文帳があり、長く見入ってしまいました。
「古校舎をおもふ」と題された直筆の作文です。
表紙には「?名作集?」と落書きがされています。
賢治の子ども時代の姿がふっと浮かんできました。

私が小6といえば、『風の又三郎』が大好きになって、賢治の童話を夢中で読み始めた頃です。
その頃の読書感想文はほとんどが賢治の作品です。
賢治の真似をして、『風の林太郎』という童話を書いたこともあるくらいです。
どれも、母が残してくれていますが、今では、とても紹介できるようなものではない恥ずかしい内容ですが、やはり懐かしい思い出です。
賢治に手紙を書いているつもりでいたのです。賢治の描いている世界が私の住んでいた田舎の町にはあったのです。
野道も林も山も川も、なにより、お百姓の町でした。どの作品の主人公にもなれたのです。
昔は、かわいかったですね~~

でも、その時の純粋な感想は今でも残っていて、私が賢治の作品を語る時、またその後のおはなしは、その頃の想いのままのような気がします。
だから!特に小学校6年生訪問には力がはいってしまうのです

直筆の原稿はとてつもない喜びと感動を与えてくれました。
今では世界的な名作になっているほとんどのものが展示されています。
妹トシの死に寄せた『永訣の朝』『春と修羅』『無声慟哭』などの原稿は賢治の悲しみが伝わってきて胸にぐっとくるものです。
『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』『よだかの星』など実際語ってきている作品はその字からも賢治の想いを受けとめたい気持ちで一字一字読んできました。
そして、実物の「雨ニモマケズ手帳」です。
立ち止まり、繰り返し心で語りました。

賢治の水彩画「日輪と山」は、賢治の信仰、祈りが込められているかのように、線も色も淡く優しかったです。

第2部では、約45人のアーティストによる、宮沢賢治の童話や詩のイメージを描いた絵本原画や絵画作品が展示されています。
一人一人の賢治作品の表し方は実に様々です。それらを見ることで、さらに賢治の奥深さ優しさを再発見するように思いました。

ぜひ、皆さんもこの賢治展に行ってみてくださいね。
賢治の魅力だけでなく、今、生きて、何を思ったり何を大切にしたりする自分がいるのかをもう一度振り返るような、静かな時を得ることができるように思います。

もうひとつ、小江戸川越の散策も楽しいですよ。合わせて、一日ゆったり巡ってみてくださいね

 巡回バスで美術館に行きました ゆっくりゆっくり。
 
空の下での「蔵の街」「菓子屋横丁」巡りは、にぎやかな情緒があります。

駄菓子屋さんに立ち寄ったり、 お芋のお菓子や焼きせんべいを食べたりぶらぶら歩き、「時の鐘」に耳を澄ましました。


古いものばかりが好きなのではない。良いのではない。
でも、確かに今、此処にはないものだから。
懐かしい香りが嫌いなわけがない。
歩こう、たくさん歩こう。
風にふれよう、そして楽しもう