昨夜は、雑司ヶ谷駅そばのタンゴバー エル・チョクロさんで、
鼓動が熱くなるような魅惑的なアルゼンチンタンゴを聴いてきました
築70年になるご実家を改築した和洋折衷な店内も心地良くてとっても素敵
エル・チョクロさんは、アルゼンチン・タンゴ専門のライブ・ハウスで、木曜日/金曜日の夜には上質なタンゴの生演奏。
ライブ開催のない日は、レコードと真空管アンプの懐かしい音で、アルゼンチン・タンゴが流れるカフェ&バーに。
ゆっくりと寛げる大人の止まり木、溜まり場、隠れ場所(店主さん談)な感じ
さて、演奏者は、サンフレチャス東京/吉田篤(Vn) 、 早川純(Bn) & 金益研二(Pf)
サッカーチームの名前みたいでしょって、MC担当の吉田さんがこれまた、サッカーチームのようなカラーの衣装を着て、
名前の由来を教えて下さいました。
やっぱり、そうそう、あのサンフィ・・広島から。
というのも、これは、あの毛利元就の三本の矢からきている言葉で、
三人組のタンゴバンドでそう名付けたのですって。
東京芸術大学で同期の吉田さんと早川さんに先輩の金益さんが加わったそうです。
ずっとクラッシックしか聴いてこなかったけれど、高校生の時にピアソラの音楽に出会い、感動
大学に入り意気投合した早川さんとタンゴデュオを始めたそうです。
早川さんは、そこからバンドネオンを始めたそうですが、これがかっこよくて素晴らしい!
昨年の本場ドイツで行われる国際アコーディオン・コンペティションに出場し3位入賞(バンドネオン・ソロの部)
今年も出場し、優勝を狙うと言ってました
素晴らしいバンドネオンソロも聴かせていただき、うっとりでした
私は、バンドネオンの演奏を生で聴いたのは初めてでした。
暗号のように複雑なボタン配列を操り、膝の上で呼吸するようにして紡ぎだされる音楽。
ノスタルジックでありながら、同時にモダンな黒ダイヤのような輝きを放つこの楽器にしびれてしまいました~~
吉田さんは、ヴァイオリン・ヴィオラ奏者で、クラシックとタンゴの両ジャンルで活躍。
現在、東京芸術大学管弦楽研究部非常勤講師、「芸大フィルハーモニア」他アンサンブルのメンバーでもあり、
2000年からタンゴヴァイオリンを始めたそうです。
古典タンゴの美しいメロディの数々と、また、チャルダッシュのような超絶技巧なども見せてくれて嬉しかった~
芸大の作曲科出身のピアニスト・作編曲家の金益研二さんは、クラシックからタンゴを中心としたポピュラー音楽まで、自由なスタンスで演奏および作編曲活動を行っていらっしゃるのですが、一部の最後のピアノソロはミロンガのリズムでエチュードを作ったらおもしろいかなとその名も「ミロンガエチュード」を演奏してくれました。
ものすごい早いリズムで、背中の方から見ていたのですが、体全体のリズムのとり方がすごく印象に残って、音がピアノからだけでないことを体感したような感じでした。
プログラムは、一部は古典タンゴ中心で、
真央ちゃんがスケートで使っていた♪「首の差で」や耳に覚えのある美しいタンゴが聴け、
二部は私も大好きなピアソラの名曲をずらり聴けて最高でした
タンゴは、1曲3~4分で短く、情熱的でドラマチック。
普段あまり聴かなかったのですが、ちょっとはまりそうです
衣装から着替えお酒も入って、一息ついたところで、一緒にお写真を。
早川さん吉田さんのデュオライブ、金益さんのソロライブも近々あるそうです。
タンゴいいですよ~~
バンドネオンのあの妖しくも美しい響きに心をすわれたアルゼンチンタンゴの夜でした