

今日は、オークラ音楽賞の授賞式でした。
村治佳織さんが受賞し、その記念演奏会が開かれました。
村治さんは赤いドレスで登場しました。
とても美しかったです
最後にギター独奏曲、またトレモロ奏法の美しさで有名な「アルハンブラの思い出」を演奏してくれました。
やっぱり待っていました。この曲を
私の中の、ギター曲といえばこの曲ですから。
スペインのグラナダの丘の上。今も静かに姿の残る「赤い城」と呼ばれる「アルハンブラ宮殿」。
実際に見たことがないので、テレビの映像や本で見たものから想像することしかできませんが、演奏を聴いていて、伝説を秘めたこの城壁を吹きわたる風や、その歴史のどこかに私が佇んでいるような懐かしい記憶を遡るような心地になりました。
生のギターの演奏は、まったくCDで聴くのとは違います。
もっと繊細でゆらぐ響きがあって、胸の底にすーっと入り込んでくるような音。
ギターの音色もまた、心に真っ直ぐはいってくる音ですね。
その演奏姿勢も、体とギターが一体で、その指で人の胸や腹から音を拾い出していくような、体の内側にある心が美しいメロディになってあふれてきます。
語りに近い楽器。
益々ギターが好きになりました。
中央線沿線の桜がもうずいぶんほころんでいました。
増田書店のおはなし会の日は、大学通りの桜は満開かしら
夜、ちょっとした作業をしながら聴くお気に入りなCDってあるものだと思います。
好きなアーティストのあの曲が聴きたいから、やっぱり何度でも聴く。
何度でも聴くからどんどん好きになっていく。
曲の並びも、全体の雰囲気も充分わかっているから、耳も心も落ち着くのだと思います。
大事な夜の時間にマッチしなっかたらひとりの時間を楽しむことはできませんものね。
乱暴にしたつもりはないのに、ケースにヒビが入っていたり、はずれていたりしてる。あら~。ごめん。
1枚の中の数曲のお気に入りの曲を聴きたくて今宵も。
ギタリスト村治佳織さんの「CAVATINA」は、大のお気に入りです
タイトル曲が特に好きで、静かに書き物をする時や、制作に耽る時はいつも聴いています。もう、随分前に出たものですが、ここにある、小野リサさんも、二村英仁さんもやっぱり年月はたっています。
もちろん他のCDも持っているのですが、繰り返し聴くにはやはりこれというように、またまたかけてしまいます。
明日は、村治さんの生演奏が聴けるのです。楽しみ~~
暖かいといいのだけれど・・・。
三寒四温とくれば、リズムもつくれそうですが、全くわからない。
鼻もむずむずするし、目はかゆいし、襟巻きもとれません。
寒寒温温くらいに考えていたらいいのかなぁ。
地球温暖化を取り上げた話題の「アース」
観にいってきました。
見たこともない、目の当たりにすることもない自然の営み、太陽の恵み、陸地で、海で、空で、生きるために繁殖の地や餌を求めて移動し、力の限り生と死の狭間を、一瞬の油断も許されない状況で旅をする動物の姿がスクリーンいっぱいに映し出されました。
美しい地球の姿は変わらないように思えたり、生命の息吹を感じる地球を崇高する思いもしました。でも、忍び寄る温暖化。これ以上気温の上昇が続いたら、動物は絶滅し、やがては私たちも、そして地球も死んでしまうでしょう。
脅威はそこまできているような危機感を強く感じます。
そして、素晴らしい生命を生み出す地球、動植物たちとの共存、私たちに何ができるのかを考え、地球に生きるものとしての責任を担っていることを痛感しました。
マックがすごく薄くて軽い新機種を発表しました。携帯電話は数ヶ月もしないで新機種が発売され、運動はモニターを見ながら、子どもの遊びはゲーム機、歩くより車、
スピード化、合理化、社会混乱、事故犯罪多発、時々わけがわからなくなります。
「人はどうして生まれてきたの?」
人は地球に生まれた人、地球上の生命がみんな仲良く生きていくために人はどうやって生きていくのか、何ができるのか、心をそのことに向かせて、恵みいっぱいの地球を守っていくための使者となるためといいたいです。
最近この曲で瞑想しています。
実は、私は祖父が天台宗のお寺の住職で、父も元僧侶。
小さいときから、禅ということばが身近にありました。
お仏壇の前での、座禅や般若心経は日課でした。
でも、東京に出てきてから、父との約束事のようなことは、ことごとくしなくなりました。
ところが、今、知らずにお香を焚いて瞑想したりする時間をなんとなく作っている自分がいるのです。
私が今、好んで聴いているのは、友人宅で聴いて気にいってしまったスティーブン・イッサーリス版です。
何度聴いても何度聴いても、体に染み渡る魔法のような調べ。
とてつもなく大きく、深く、優しい。
そのうちに、脳天からじわじわと沸き出でる泉のように清らかに魂が浄化されていくような感覚をもつことがあります。
もちろん、毎回ではないですが・・・。
また、このCDの特に気にいっているところは、私の大好きな「カタルーニャ地方の民謡 鳥の歌」が入っているところであります。
瞑想後にこの曲を聴くと、本当に今日一日に感謝という気持ちになります。
寝る前にも聴きます。
時には自分自身で調子を整えたり、頭を空っぽにする作業もしないといけませんね。
お経は嫌だけど、バッハならね。
お香でもバラでもコーヒーでも、どんな香りをも最高の香りに変えてくれます。
この無伴奏は魔法の曲だと私は、思っています。
素敵なプレゼント。
銅製のしおりです。
きっと、一生ものですね。
大切にします。
最近お気に入りの新橋文化劇場で「善き人のためのソナタ」観て来ました。
映画好きの私にとっては、ここは、安く観られることと、なんとも古びた感じが心地良い空間です。見逃してしまった話題作にも出逢えます。週代わりなので、チェックしてみてください。ペアで行くと、700円で観られます!
この映画はドイツ映画です。壁崩壊直前の東ベルリンが舞台で、その非常な監視国家体制の中枢を担っていた秘密組織シュタージについて初めてその内幕を知らしめた歴史ドラマです。
シュタージの忠実な局員ヴィースラーは任務で、劇作家ドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタが反体制である証拠をつかむため、部屋に盗聴器を取り付け、完全監視に入ります。
そのヴィースラーが、監視を続ける間、盗聴器を通して知るものは、自由、愛、音楽、文学でした。ドライマンの奏でたピアノ「善き人のためのソナタ」を聴いた時、ヴィースラーの目からは、涙がほとばしり、非人間的な氷の心が少しずつ溶け始めます。そのラストは、あまりにも哀しい場面を展開していきますが、最後の最後は心の奥からこみ上げてくるような人の善の息を吹き込まれる感覚を持ちました。
この映画は盗聴器監視という緊迫が続くような設定ですが、血なまぐさくなく静かな無常の織り成す、切なく美しい旋律が胸に響いてくるようでした。
愛し合う二人が非常な権力に、引き裂かれたり、絆を不信に変えさせられたりする社会は本当に嫌です。
哀しい社会は本当に嫌です。
この映画の帰り道ベートーベンの「ムーンライトソナタ」が響いてきました。
少し前の映画で、よい映画に出会うと、行過ぎた季節を懐かしめるような感じがあって嬉しいです。
映画の後は、よく散歩します。
高田の馬場まで行って、早稲田松竹の近くの大好きな文房具店マルシメさんで来年度の手帳買いました。その後、ゆっくり神楽坂の方をまわり、飯田橋まで歩きました。
家の近くでは、あちこちの庭先から、金木犀の香りが漂ってきました。
煮物の甘じょっぱい匂いも。
みんなちょっと懐かしいにおいです。
ほっとします。
可愛いです。秋桜。
吹く風も爽やかで、これからは本当に、散歩には最適な季節ですね。
先週、奥多摩に行きましたので、来週は、御岳山にハイキングの予定です。
日曜の朝に、私が小さい頃から時々見ているTV番組があります。
今朝はピアニストの中村紘子さんが出演されて、公開ピアノレッスンなるものをしていました。
中村さんには、思い出があります。
私が、初めてコンサートに行ったのが、「中村紘子ピアノリサイタル」だったのです。
中学生でした。
初めて、本物のピアニストを見ました。
その時のことで覚えているのは真っ赤なドレス。素敵な声。ショパンの名曲。
小さい頃からピアノは習っていましたが、その頃は、、クラシックの1枚のレコードも持っていず、どんな演奏家がいるのかも知りませんでした。
クラシックは、学校の音楽の授業で聴く程度です。
初めて、自分でレコードを買いました。中村さんのサイン入りです。
この時が、私のクラシック音楽との出会いだったと思います。
因みに、次に買ったのは、ベートーベンの交響曲第5番です。
番組の最後の生徒さんには、ピアノ協奏曲の弾き方というすごいものです。
とても、愉快な大らかな指導をされていて、中村さんの動きやお話がとっても楽しかったです。
曲は、私の大好きなピアノ協奏曲のベスト3にはいる「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」です。
実際に弾いてみせながら、曲のダイナミックな弾き方繊細な弾き方を通して、それぞれの作曲家の弾き方ができるようにしていくことが、表現力につながるというお話をされていました。作曲家それぞれの箱を持つこと。
迫力ありました~。
来週も引き続き中村さんがベートーベンピアノ協奏曲「皇帝」をお話されるそうです。
楽しみにしたいと思います。
昨夜はオペラ曲を聴きに行きました。ピアノ伴奏によるものでしたが、大変おもしろかったです。
カルメンやフィガロの結婚、ファウストなどの名場面の形ですが、ひと時音楽に酔いしれることができ素敵な時間をもてました。
余韻が今も残っています。
散歩しながら、フィガロの結婚口ずさんでしまいます。
秋は、芸術の秋、食欲の秋です。
たくさんの秋満喫しましょう。
つづきは、月宵でお話いたしましょうね。