
インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 自分の感性に従った行動すること

相対性の時代 ブレークの警告 幼稚な道徳と、青年の価値意識と、大人の倫理の区別が大事で、しかも、結び付けたほうが良い。どういうことでしょうか......
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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
今宵は,シリーズで訳しているところはお休みして,今日も,脳と身体の話。
「人殺し」という言葉を裏付けるために,日本の貧しい子育て環境が,脳をいかに破壊しているのかを知ってもらいたいと思うからです。そこで,脳の話の部分から,特に大切なところの翻訳をします。
第5章。「身体と脳の繋がり」です。p.84の,冒頭から。ちょっと戻ります。警報システムが作動した時に,3つの対処パターンは,それに応じる脳の部位があります。理性脳で対応すれば,一番上手に対処できますが,発達トラウマ障害DTDの人は,安心安全が侵され続けた結果,一番原始的な脳,爬虫類の脳で対処することが脳の習慣になってしまっています。
自分の安全が侵されたり,人との繋がりが脅かされたりすれば,腹側にある迷走神経複合体(VVC)(訳注:従来,自律神経とされていたものを,3つの脳神経に分けて,消化,吸収,排せつ,睡眠など一番基本の働きを司り,副交感神経として働く,背中側にある迷走神経複合体と,お母さんからオッパイをもらい,お母さんから関心を世話を受けるために発達した脳神経で,対人関係や落ち着いた気分を司る社会的脳神経の,腹側にある迷走神経複合体と,「戦うか逃げるか」を司る,交感神経の3つに分ける)が広がっている所が,変わってしまいます。何か辛いことがあると,人間は,「困ってますよ」と,自動的にシグナルを出しますね。表情,声の音色が変わりますでしょ。それは,SOSのサインです。ところが,誰も助けに来てくれなければ,おっかない気持ちが増して,古い大脳辺縁系の脳が割り込んできます。交感神経がことを引き継いで,移動のための筋肉,心臓,肺は,戦うか逃げるか,の臨戦態勢に入ります。声は上ずり,甲高くなり,心臓はバクバクします。もし部屋に犬がいれば,その犬は動き出し,ウ~と唸ります。犬は汗腺の働きが活性化した臭いがしたからです。
母親が目の前にいませんから,赤ちゃんがおっかない思いをしても,代わりの保育士さんやおばあちゃんが,すぐに来てくれません。
なぜですか?
どうせ,分かんないんだから,と思ってませんか?
保育士さんたちも,賃金が安すぎで,長時間働きすぎだからではないですか?
ですから,対人関係がまずい人がこれだけ多いのは,0歳,1歳の養育環境が殺人的だから,と分かりますでしょ。