エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「大人」の本気

2014-08-17 12:01:04 | エリクソンの発達臨床心理

 


2013-08-17 02:29:02 | エリクソンの発達臨床心理

 

 精神分析、いや、心理療法の役割がハッキリ示されました。無意識の記憶にべっとりくっ付いている「憎悪」と「激しい怒り」を、「共に見る」中で、光に変えていくのです。しかし、それは、私どもがそうするのではありません。私どもは「共に見る」だけで、光に変えるのは、その「憎悪」や「激しい怒り」を抱えているクライアント本人です


 大人の務め。それは子どもひとりびとりを価値あるものと認める≪日常生活の礼拝≫(ritualization)を、子どもと共にすることです。換言すれば、それは子どもの遊び相手になることです。しかし、それは遊び半分でできることでは決してありません。大人の本気が問われているんですね。

 親愛なる友人である、准教授のお母さん、待っていますね。

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「名は体を表す」以上

2014-08-17 10:24:04 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 日本語でも「名は体を表す」という言葉がありますね。講談社の『日本語大辞典』でも、三省堂の『大辞林』でも、その意味は「名はそのものの実体を表している」とあります。看板に偽りなし、なんでしょう。名はギリシャ語では、όνομαですが、「ヘブライ思想では名と実体(その名を持つ自身)とは切り離せないものであり、名はその人のいわば本質を表わすと考えられていた。特に聖なる神名の重みは計り知れない」(織田昭『新約聖書ギリシア語小辞典』p410)ということです。それだけ「私は≪話し言葉≫にしたことは≪出来事≫にするものです」と言う名は、ウソとゴマカシの全くないお名前だといえるでしょう。

 p64の7行目から。

 

 

 

 

 

 一神教という成熟した考えを辿っていくと、さらなる帰結において、たった一つの結論に到達します。神の名を全く唱えず、神について語ることもしない、ということです。それじゃぁ、神は、一神教では潜在的には、名前もない神となり、言葉では言いよどむものとなり、現象世界に背後にあるまとまりとなり、≪いまここ≫で生きることの根っこになります。神は真実で、≪真の関係≫で、正義になります。神は、私が人間である限り、≪私≫なんですね。

 

 

 

 

 驚くほど、フロムの記述がエリクソンの記述に近くなります。フロムよっても、神は、私Iとisで結ばれるほど、近くにまします。

 それは、≪真の関係≫を神がいつもどこででも実現してくださるからこそ、可能になるisなんですね。

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言葉と出来事を一致させる力

2014-08-17 06:29:17 | アイデンティティの根源

 

 神様のそのお名前が、「私は自分の言ったことは必ず出来事にする者です」ということです。それはフロムには叱られるかもしれませんが、その属性を一つ挙げるとすれば、神は真実、真の関係を結ぶ存在だ、ということでしょう。

 ここも私の友人である1人のお母さんに、じっくり読んで、お子さんとの関係に生かしてもらいたいところですね。

 

 

 

 

 

 さらに申し上げれば、ヤーウェの神は、かつては神々の中で第一の神様でしたが、最終的には、最初で最後の唯一神となります。「ですから、人々は、日の出を迎えるところから、日没を迎えるところまで、世界のどこにあっても、知ることのなります。私をおいて誰も(創造するものは)いない。光を創造するのも、闇を創造するのも、私です。創造主は、繁栄も 災いも同様に創造します。全てを創造するのは、主である私です、と。」(イザヤ書第45章6~7節)

 

 

 

 

 

 神様は、全てを創造する。光も、闇も創造する。繁栄も、災いも。世界中で知られていることです。知らないのは、日本人くらいなんでしょうか? ですから、自分が、組織が、神様になっちゃうんでしょう?

 子どもの気持ちに応えられないのは、自己中心だからです。それは自分を超越する存在を知らないことの、典型的な悲劇であり、喜劇なんですね。ですから、何時までも、その悲劇と喜劇の ”脇役” をやっているは止めて、≪私≫の物語の主役になることをお薦めします。ねっ、国立大学准教授 ”も” やってる 1人の愛娘のお母さん!

 連絡をお待ちしていますね。

 

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