体脂肪マン的個人日記

モニターに向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくるBlogです。 

「なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日」を読んだ

2009-03-05 17:48:33 | Book & Magazine
なぜ君は絶望と闘えたのか
門田 隆将
新潮社

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とある事情で、ここ数日、有休をいただいている。


その事情のかたわら、「なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日」を読んだ。

タイトルから想像できるように、光市の母子殺害事件の被害者である本村さんにフォーカスをあてたこの本。

手に取った理由は、帯に書いてあった下記の言葉。


意を決して辞表を提出すると、上司は言った。
『この職場で働くのが嫌なのであれば、辞めても良い。
君は特別な経験をした。
社会に対して訴えたいこともあるだろう。
でも君は社会人として発言して、いってくれ。
労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。
君は、社会人たりなさい。』


被害者である本村さんの記録はもとより、彼を支えた人達の記録を読んでみたいと思った。
著者は門田隆将。

以前に同じ著者の「甲子園への遺言」を読んだことがある。
その本と同じように、メインとなる人を支える人達にもスポットを当て、描き出しているところに共感する。


今回の忌まわしい事件を綴った本書についても、主人公である本村さんの想像を絶する苦労には頭が下がる思いであるが、彼を支えた周囲の人間の尽力に心を打たれる。