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「英文法さかさ勉強法」アドバンテージ・メディア英語教室のブログ

英語ニュース記事で英文法のポイント等を解説。旧「50歳からの英語練習帳」。講師61歳。40歳から英語やり直し。

仮定法過去【 |連続| 第1126回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2022-11-14 04:40:22 | 仮定法
Let's get started with day 14 for the month of November.

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

人間と動物がうまい具合に獲物を分け合っています。
「仮定法過去」について、「Ramblings」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

仮定法過去

▷今日の例文

英文▷ If you knew what I know about the power of giving
You would not let a single meal pass without sharing it in some way.

The Buddha

訳例▷ 与えることの力について私が知っていることをもしあなたが知っているならば、何らかの方法で分かち合うことなしに一回の食事を済ますようなことをあなたはしないでしょう。ブッダ


▷実際のニュース映像はRamblings

▷解説

「if」を使った仮定の表現は、基本的に3種類あります。

①未来の出来事を仮定する場合
【例】
If it rains, we will stay home.(もし雨が降ったら、家にいるでしょう。)
【解説】 
If節の中は未来のことであっても現在形を使います。主節の部分には「will」や「can」といった助動詞が使われます。

なお、実はこの形は厳密にいうと「仮定法」ではありません。
「直説法」と言われる「if」の使い方です。
でもここでは解説のために、以下の②③の仮定法と一緒に並べました。

②現在の状態を仮定する場合(「仮定法過去」と呼ばれることもあります)
【例】
If I were a bird, I could fly.(もし鳥だったら飛べるのに。)
【解説】
現在の状態を違う状態と仮定した場合の表現です。

③過去の出来事が違っていた場合を想定する時
【例】
If you had joined the party, you could have enjoyed it.(パーティに来ていれば、あなたは楽しんだでしょうに。)
【解説】
昔起きた出来事について、実際とは違ったらどうなったかを表現する場合に使います。

「今日の例文」は、「②現在の状態を仮定する場合」です。つまり仮定法過去です。 
if節の中は「knew」と過去形になっています。
主節には「would」が使われています。

なお、「今日の例文」は「詩」のような書き方をしていて、本当は必要な「カンマ(,)」がなかったり、本当は小文字でいいのに大文字になったりしています。

普通の文にするならば、

If you knew what I know about the power of giving, you would not let a single meal pass without sharing it in some way.

となります。

▷その他の単語

single meal: 一食
pass: 通り過ぎる、終わる、済む
share: 共有する、シェアする
in some way: 何とかして、何らかの方法で
Buddha:  仏陀、釈迦牟尼、釈迦

▷今日の例文は「Ramblings」から

実際には起きなかったことを述べる「would have+過去分詞」【 |連続| 第1124回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2022-11-12 04:50:08 | 仮定法
Let's get started with day 12 for the month of November.

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

道路の上にかかっている大きな橋を通っているものは……!?
「実際には起きなかったことを述べる「would have+過去分詞」」について、「Now This」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

実際には起きなかったことを述べる「would have+過去分詞」

▷今日の例文

英文▷ They considered a tunnel, but it would have cost much more than the aqueduct's approx $61M price tag.

訳例▷ 彼らはトンネルを検討しました。しかし(もしそうしていたら)水道橋の約6100万ドルという価格よりも非常に高い値段がかかっていたでしょう。


▷実際のニュース映像はNowThis

▷解説

「would have + 過去分詞」は、実際には起きなかったことを表しています。
 
The train hit the animal.(列車はその動物を轢いた)
The train would have hit the animal.(列車はその動物を轢いたかもしれなかった)

文法的にはこれは仮定法過去完了の文章の一部を抜き出したものとも考えられます。
 
If they had not tried to stop the train, the train would have hit the animal.(もし彼らが止めなければ、列車はその動物を轢いていただろう)
 
英語ではこうした表現がよく用いられますが、そのまま日本語にするには大変難しい場合が多いです。

「今日の例文」では「would have cost」という表現が使われています。
「お金がかかったかもしれなかった」という意味です。実際にはトンネルを作らなかったので、約6100万ドルよりたくさんはかからなかった、ということです。

▷その他の単語

consider: 検討する
tunnel: トンネル
aqueduct: 送水路、水道橋、(高架式)導水橋
approx: ほぼ、約、およそ ※「approximately」の略
M: 100万
price tag: 値札、定価、値段

▷今日の例文は「Now This」から
This Water Bridge in the Netherlands Is Stunning


仮定法の「could」【 |連続| 第1072回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」

2022-09-21 04:04:07 | 仮定法
Let's get started with day 21 for the month of September.

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

完全に空中に浮いている!!
「仮定法の「could」」について、「Skills」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 仮定法の「could」

▷今日の例文

 英文▷ Skilled Street Performer - I don’t care if it’s a rig. I couldn't do it! Tips well deserved.

 訳例▷ 熟練のストリート・パフォーマー - 仕掛けであっても構いません。私にはできないでしょう。大いにチップに値します。


▷実際のニュース映像はSkills

▷解説
 
「could」「couldn't」は、「can」「can't」の過去形として使われる場合よりも、仮定法的な表現をする言葉の一つとして使われることが多く、文脈によってさまざまな意味・ニュアンスを持ちます。
どんな意味で使われているかは文全体や文の前後関係・文脈から判断するしかありません。

「今日の例文」の場合、「I couldn't do it!」の「couldn't」を「can't」の過去形と考えると「私にはそれができなかった」となりますが、これだと前後とのつながりがスムーズではありません。
そこで仮定法の可能性を考えます。
この文には「if節」がありませんが、「もし私だったら」というニュアンスが省略されていると考えると、「I couldn't do it!」は「私にはできないでしょう」という仮定法の意味だと捉えることができます。

なお、最後の文「Tips well deserved.」は、「Tips are well deserved.」の「are」が省略されていると考えられます。

▷その他の単語

 skilled: 熟練した、上手な、腕のたつ
 street performer: ストリート・パフォーマー、大道芸人 
 I don’t care if〜: 〜だって構わない
 rig: 装備、用具
 tip: チップ
 well deserved: 〜は当然のことだ

▷今日の例文は「Skills」から

「hope」と「wish」の違い【第871回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2022-03-04 04:55:16 | 仮定法
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

North CarolinaのOuter Banksのビーチで子アザラシがまどろんでいます。
アクビがうつりました。
「「hope」と「wish」の違いについて、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 「hope」と「wish」の違い

▷今日の例文

 英文▷ You Wish You Were as Relaxed as This Sleepy Sunbathing Seal Pup.  
    
 訳例▷ この眠そうな日光浴中の子アザラシと同じぐらいリラックスできればいいんですけどねぇ。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 「hope」と「wish」は似ている感じがしますが、基本的な役割が違います。
 
 「hope」はまだ知らないことについて希望を述べる場合に使います。
 例▷ I hope she comes today.(今日彼女が来るといいなあ。)
 
 一方、「wish」はある知っている事実についてその反対のことを望む気持ちを表す場合に使います。

 「wish」の後に来る文は「仮定法」を使います。
 例▷ I wish she came today.(今日彼女が来たらよかったのに。)
 この場合は実際は彼女は来ていないことになります。

 「今日の例文」では「wish」が使われています。
 「wish」の後では「you were」と過去形が使われており、「仮定法過去」の形になっています。

 「〜であればいいのに(実際はできない)」という意味になります。

 なお上の解説は、「hope」と「wish」の後に文が来る場合です。
 その他の場合は使い方が変わってきます。
 例えば、「I wish you a Merry Christmas!」は、「wish」の後に文ではなく「you」と「a Merry Christmas」という2つの名詞が並んでいる形です。この場合は仮定法とはまったく関係なく、「あなたに良いクリスマスが訪れますように。」という意味になります。

 また「今日の例文」中で使われている「you」は、「あなた」とは訳さない方がよい「一般の人を指すyou」と考えられます。
 日本語にするのがちょっと難しいのですが、訳例のようにしてみました。
 
 ちなみに「今日の例文」はニュースの見出しなので、各単語の頭が大文字になっています。

▷その他の単語

 as 〜 as: 〜と同じく〜
 relaxed: くつろいで、リラックスして
 sleepy: 眠い、眠そうな、眠たい

 sunbathe: 日光浴する、 ひなたぼっこをする
 ※動詞の「sunbathe」の発音は、「ˈsʌn.beɪð」(英国)、「ˈsʌn.beɪð」(米国)です。
  名詞「sunbathe」(日光浴)になると「ˈsʌn.bɑːθ」(英国)、「ˈsʌn.bæθ」(米国)となります。
 また、名詞の場合は「sunbath」という表記の方が多いようです。

 seal: アザラシ(類)(アザラシ・アシカ・オットセイなどの総称)
 pup:  (動物の)子 

▷今日の例文は「The Sun」から
You Wish You Were as Relaxed as This Sleepy Sunbathing Seal Pup



「would」を使った仮定法的表現【第841回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

2022-02-02 04:22:01 | 仮定法
こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

寿命を迎えた風力発電の羽の再利用法が検討されています。
「「would」を使った仮定法的表現」について、「World Economic Forum」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 「would」を使った仮定法的表現

▷今日の例文

 例▷ What would you do with a used wind turbine blade?

 訳例▷ あなただったら古くなった風力発電用の羽で何をしますか?
 

▷実際のニュース映像はWorld Economic Forum

▷解説

 「would」には様々な意味があります。
 よく使われるのが、仮定法的な意味をもった「would」です。
 「if」を使わなくても仮定法的な意味合いをもちます。

 例▷ You should study harder. I would.
   (もっと勉強した方がいいわよ。私だったらそうするわ。)

 この「I would.」は会話などでよく使われます。
 「I would」は実は、「If I were you, I would〜」(もし私があなただったら、私は〜するでしょう)の「If I were you」が省略された形です。

 「今日の例文」の「would」もこのような仮定法的な「would」の一種です。
 「If you were〜」という仮定法的な部分が省略されている形です。

▷その他の単語

 do with: ~を処置する、~をどうにかする
 used: 中古(品)の、中古で(secondhand)、使用された、汚れた、古くなった
      ※発音は「juːzd」、「〜に慣れている」の場合は「juːst」
 wind turbine: (発電用の)風力タービン
 blade: 羽

▷今日の例文は「World Economic Forum」から
What should we do...