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ヘンリイ・カットナー

2011年10月18日 | SF
ヘンリイ(ー)・カットナー名義で出ている本は、
「世界はぼくのもの」青心社
のっけからすみません。
わたし、ギャラハー・シリーズのどこが面白いのか分からないんです。
YES『こわれもの』の1曲目に「Round About」があるように、
1つ目に一番ヒキのいい作品を持ってくるという編集からすれば、
ギャラハー・シリーズが面白いんだろうなあ(すみません米村先生)。
そこらあたりがカットナーファンかどうかの分岐点でしょうか。

「御先祖様はアトランティス人」朝日ソノラマ文庫海外シリーズ

※以前に読んだときはこんなこと思っていたんです


「ボロゴーヴはミムジイ」ハヤカワSFシリーズ

表題作は「不思議の国のアリス」をネタにして、
無邪気な子どもの思考だけが超未来のテクノロジーを理解できる、というお話。
ぜんぜん違うベクトルですが、
スタージョンの「影よ、影よ、影の国」を思い出してしまいます。なぜだろう。
ちなみに2007年に「ラスト・ミムジイ」というタイトルで映画化されていたそうです。

たぶんこの3冊と、
奥さんのC・L・ムーアと共著名義で「たそがれの地球の砦」、

解説を読むと、ムーアのほうは天才などと持ち上げられているのに対して、
カットナーは二流作家でなんとかモノになったのは奥さんのムーアと編集者のキャンベルのおかげ、
とさんざんな言われようです。
仁賀克雄先生、そりゃちょっと言いすぎではないでしょうか。


あとハヤカワの銀背で別名義の作品が1冊。
カットナーのファンでもなんでもないのですが、気づいたら買っていたというパターン。
もう一度再編集してきっちりと「作品集」として出して欲しいという気がします。
どれも小粋な作品の短編集ですが、ちょっと古くさい感じがしないでもない、
そこがいいという人もいるでしょうけれど。
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