物語としては一応決着がついてはいるのですが、著者は全体図のほんの一部しか見せてくれません。
世には何部作といいつつ、1作ごとにそれなりのカタルシスのある作品もありますが、
残念ながらこのファージング3部作は、3冊を続けて読まないといけないようです。
「英雄の朝」は、途中まで本格ミステリのスタイルと雰囲気は濃厚にあるのですが、後半では犯人探しよりもポリティカルサスペンスになってしまいがちで、改変歴史世界での本格ミステリの新機軸、なんてものを期待していると思いっきり空振りです。
著者は表向きにはミステリのスタイルを借りているだけで、書きたいモノは「ファッショに侵されていく英国社会」でしょうから、ミステリを期待するのが最初から間違いだったようです。
でもミステリ的にも肩透かしですし、普通の小説として「ここで盛り上がらなければどこで盛り上がるんだ!」的な場所もない(と思います)。ブロックバスター的な作品を書いているのではない、というスタンスが著者にあるのかもしれませんが。
3部作の第1作目なので、これ1冊だけで文句を言っていてもしょうがないですし。
世には何部作といいつつ、1作ごとにそれなりのカタルシスのある作品もありますが、
残念ながらこのファージング3部作は、3冊を続けて読まないといけないようです。
「英雄の朝」は、途中まで本格ミステリのスタイルと雰囲気は濃厚にあるのですが、後半では犯人探しよりもポリティカルサスペンスになってしまいがちで、改変歴史世界での本格ミステリの新機軸、なんてものを期待していると思いっきり空振りです。
著者は表向きにはミステリのスタイルを借りているだけで、書きたいモノは「ファッショに侵されていく英国社会」でしょうから、ミステリを期待するのが最初から間違いだったようです。
でもミステリ的にも肩透かしですし、普通の小説として「ここで盛り上がらなければどこで盛り上がるんだ!」的な場所もない(と思います)。ブロックバスター的な作品を書いているのではない、というスタンスが著者にあるのかもしれませんが。
3部作の第1作目なので、これ1冊だけで文句を言っていてもしょうがないですし。
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