素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー

2017-05-10 09:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
正体不明のゲームウィルス生命体「パックマン」襲来によって、未曾有の危機に陥った人類。恐ろしい勢いで感染が拡大する中、天空寺タケルはウィルスに感染し、変身する能力を失ってしまう。宝生永夢は敵の正体とその感染源をつきとめるが、それは自身の運命をも左右する、ある「重大な真実」へと繋がっていた・・・。


冬の劇場版です!
公開週にこれを観に行き、その日の放映でグラファイトが消滅したので、
当時の本編は9〜10話。
観てるときに「ゲキトツロボッツは大我に奪われてるから使えないよね?」とか思ったけど、
劇中ではちゃんと使えてたので、展開的には、大我からガシャットを奪い返した10話のあと、
黎斗の正体がバレる11話より前、っていう感じですね。

ともかく生身アクションが派手で見応えあるし、
各ライダーたちの扱いも、地に足ついた格好いいのが多くって
(紘汰さんの出番が薄いのが本当に残念だった。生身アクションもぜひ観たかった)
良いところをあげれば、それこそ枚挙にいとまがないっていうヤツなんですが。

とりあえず、「治療を望まない患者を無理に引き止めることはできない」などと言いながら
敵に狙われている東吾くんを敢えて病院外に出し囮にする飛彩が
「そうそう!こいつこういうヤツだった!」とニヤニヤしました。
30話の、「あなたのゲーム病は、私が治します」という飛彩とはまったくの別人だな!!!

では。本編30話まで視聴したうえで、劇場版を見た感想。

登場時の来瀬、上葉が黎斗に対し「えらくなったもんだな」「6年ぶりね」と言うとおり、
彼らはゼロディ以前、黎斗がまだ社長に就任してない頃に面識があったんですね。
そんな彼らの正体について心当たりを聞かれ、「さぁ、わからないな」とシラを切る黎斗の態度が
「おまえ!おまえよくもそう、シレッと嘘をつけるな!!!」って思いました。さすが社長。

タケルくんのゴーストアイコンを借りてソッコーでゴーストガシャットを作ってくれる黎斗ですが
そりゃ自分でまいた種だから! まいた種から予想外に芽吹いちゃった亡霊だから!
財前氏一同が好き放題動いてたら仮面ライダークロニクルどころじゃないから、
そりゃ必殺アイテム提供しますよね!!! つか自分で片付けに行けや!!!っていうね。
まぁ正体知られてないから動けないんですけども。

ところでこの財前氏一同。あらためて考えてみると、
ゲームの世界に飲み込まれて消滅→バグスターとして復活!っていう前例じゃないか。
この展開を経験した黎斗であれば、自分も万が一の際にはバグスターとして復活できるよう
オリジンガシャットをスタンバイさせてたとしても不思議はないよな。
であれば。あの宝箱が「まだ新しい」のも道理である。


ところでこの、東吾くんが感染していた「新種のバグスターウィルス」って、なに?
あらためて見ると、とくに何の説明もないまま事態が収束してるんですよ。怪しい。

ゲーム開発の天才である永夢が、はじめてのゲーム病患者であるように、
高校生ながら人気アプリを開発した東吾くんもまた、はじめての新種ゲーム病患者である。
財前氏は、どういう経路かは不明だが、新種ウィルスの存在と、罹患者のことを知り、
パックマンを操って現実世界をスキャンし、東吾くんを発見した、ってことでしょ?

やばいよねこれ。
絶対、なんらかの形で本編に絡んでくる気がします。だってエグゼイドだもん。

とりあえず、既知のバグスターウィルスから派生したバグスターに対しては
永夢のリプログラミングが有効なんである。
永夢はバグスターウィルスの原種のデータを持っているから。

ちょっと話はそれるけど、CRのスキャナーが東吾くんの症状を計測できなかったように、
CRの機器も、既知のバグスターウィルスに対応してるんだよね。当然ですが。
そしてCRの設備を開発するのに、おそらくゲンムコーポレーションは
バグスターウィルスの原種データをベースにしたんだと思う。
「なんでそんなデータ持ってるんだ!?」って言われたら即アウトだけどね(笑) まぁ企業秘密的なアレで。

貴利矢が必死になって探していた(と推測される)原種のデータが
実はCRの設備にちゃっかり流用されてた、っていうのが、なんか皮肉な話でもあります。
もしも貴利矢がCRの設備を使えていたら、そのデータの出処に疑問を抱いたかもしれないけれど、
彼はCRに入室する権限持ってなかったからな。運命ってのはパズルだな!

(とか威勢よくまとめましたが、生物の成績がとことん悪かった人がふわっとしたイメージで書いてます)

話を戻して。東吾くんが感染していた新種のバグスター(突然変異種)に対しては
おそらく永夢のリプログラミングも、黎斗のバグスター能力無効化も通用しないんじゃないかな。
このウィルス、どういう事情で発生したんだろう。どうして東吾くんは感染したんだろう。
謎ばかりです。本編じゃなくとも、劇場版や小説版でじっくりやって欲しい。


6年前の手術で永夢から飛び出したバグスターは、
あらためて見ると、本当にパラドの姿してますね。むしろなんで気づかなかった。

パラドが永夢から生まれがバグスターということで、
劇場版のWマイティも「パラドが乗っ取って助けたんじゃないか」「だから記憶が残ってないのでは」
という意見がツイッターで見られ、なるほどそうかと納得してたんですが。

でも。あらためて見ると「東吾の運命は、俺が変える!」と叫ぶ姿は
パラドではなくやっぱり永夢本人だよなと。なんかすごく嬉しかった。
そもそもWマイティは、内面に2つの人格が混在している永夢だから可能なんであって、
裏も表もない、迷いも葛藤もないパラドには不可能な技じゃない?

まぁ。パラドが永夢の力を底上げしてたとは思うけどね。本編と同様に。
しかし劇場版でWマイティを見たときはびっくりしたなぁ。
「どういうことだ」とつぶやく財前氏のセリフを、私も30秒くらいずっと呟いてたよ。

ほかにも。中盤、M(俺人格)が人々を救うために雄叫びをあげるシーンがあって、
Mはパラドの置き土産的な人格だけど、パラドとは違って、人間を救うドクターとしての自覚があって、
バグスターから生まれた存在がこうして人を助けるってすごい!すごいよね!!って思いました。
何度見ても良いですよ、平ジェネ。