素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

【裏技】仮面ライダーパラドクス

2017-12-19 14:35:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
全てが終わり、やっと平和が訪れた永夢とパラドたちに、檀黎斗からの新たなゲームの誘いが。謎を解いて洋館にとじこめられたポッピーを救い出すというそのゲームには罠があった。アナザー・トリロジー・エンディングにつながる物語は、ここから始まる・・・。


当記事は、雑誌「てれびくん」等の応募者有料サービス企画
「てれびくん超バトルDVD」の感想です。
ネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。



待ちかねたDVDがようやく届きました!

本編15分。脚本は高橋さんなんですね!
いままで裏技シリーズは高野水登さんだったので、意外でした。嬉しい。

さて謎解きゲームということで、三枚の絵に秘められた謎ですが、
一問目、太陽の部屋、まっっったくわかりませんでした!

でも、一問目の答えがわかったら
二問目、月の部屋の答えはわかった。
そりゃそうだ、子供向けの作品だからな!

流れで三問目もわかりました。だって子供向け(略)

っていうか、天ヶ崎恋は黎斗の息子換算でいいのか?いいのか!?
ポッピーが黎斗の娘、みたいなネタはツイッターでもよく見かけてたけど、
天ヶ崎恋は・・・そっか、そうなのか?(理解はできるが消化できない)

そこまでは良かったんですが。

・実は閉じ込められていなかったポッピー。
・閉じ込められていたはずなのに、消えた黎斗。
・時間差で表示された「ゲームクリア」の文字。

等々、黎斗が仕組んだ罠がまったくわからないまま
次のゲームに続いてしまうという。これ、トリロジーにつながるのか!

察するに、このゲームのクリア条件が
黎斗を閉じ込めていた「鍵」の解除とリンクしてた、ってことかと。

「ポッピー、いるなら返事して!」

ゲームクリアのきっかけとなったのは、永夢のこのセリフ?
何かのパスワードが紛れ込んでるのでは?と思ったけど、
見つけられない。わからんなぁ。

ところでこの作品、ゲームの中に入ってプレイしているように見えるけど、
「人間はゲームの中に入れない」というルールから察するに
現実世界をゲームエリアにした、っていう解釈で良いのかな?

なぜそのエリアにポッピーは入れてもらえなかったのかな。
プレイヤーじゃないから? でもピーチ姫ポジションとして参加できるはずだよね?
まぁ、現時点でポッピーは黎斗の管理を任されてる感じなので、
脱獄するために、ポッピーを敢えて排除したのか。

謎の解明は次作を待て、かな。

ところで黎斗の今の目標って何なんでしょうね。本編では、

序盤:世界中の人々が熱狂するゲームを作る
中盤:ゲームマスターを無視するパラドたちを成敗する
終盤:ゲームマスターを無視する正宗を成敗する

っていう感じで。考えるまでもなく、バグスターウィルスの根絶とか興味なさそうである。
ただ、バグスターウィルスを利用したゲーム作りという点では最先端にいるので
それを活かして、「みんなが笑顔になれるゲームを作る」ということに
頑張ってくれたらいいんだけどな。うーむ。

その他。

・冒頭、真剣な顔で「何か」をするパラドと、それを見守る永夢とポッピーの図は
 本編1話の構図ですね。良い。

・休日の設定なので永夢が私服。珍しい私服。

・「こうやって見ると、幻夢の社長ってやばい人ばっかりだな」
 休日の永夢は意外と口悪いのな。

・ノックアウトファイターの変身ポーズ、永夢のファイティングポーズがいいですね。

・なにはともあれ、永夢とパラドが楽しそうにゲームをやっている姿は
 この構図を見るためにエグゼイドを一年間見てきたくらいの感慨がある。和む。

仮面ライダースナイプ Episode.0

2017-12-14 13:08:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
親友を失い、患者を守ることもかなわず、医師免許まで剥奪された花家大我。彼がすべてを失ってから5年のときが過ぎた。闇医者となっていた大我は患者の証言で、バグスターウィルスが再び動き出したことを知る。止まっていた彼の「時」が、また動き出した・・・。


■ 第4話「不滅のreload」

「仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 4」の特典映像として収録されている
「仮面ライダースナイプ」の 感想です。
当記事はネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。



いよいよ最終話です。

内容はほぼ、本編の再録です。本編の花家大我総集編です。
「いやいや、本編はすべてブルーレイで持ってますから。別に総集編とか作ってもらわなくとも」
と生暖かい笑顔で見てたんですけど、気づけばすっごい奥歯噛み締める勢いで見てまして。

やっぱりエグゼイド、いいよなって。

ぶっちゃけ、最終回を終えてもう3ヶ月も経つわけで、
やっぱり当時ほどの熱気は残っていないっていうのが正直なところなんですけど。

そのタイミングで、こういうものを見せられると
「やっぱいいわぁ、エグゼイド面白かったわぁ」と改めて思い出されました。

本編。
スナイプvsゲンムのシーンが、時系列的にどこなんだろう?と思ったんですが、
回想シーンのあとだったので、「最終回の後」なんですよね。
んで。ゲンムのベルトがバグヴァイザーだったので、
過去の檀黎斗=自分を陥れた憎むべき悪の象徴、だったのではないかと。

そう考えるとさ、悪の象徴を自分の手で消し去ることで、
自分を苦しめていた死者たちの幻たちも、大我を肯定してくれて。
過去の鎖から解き放たれ、新しい一歩を踏み出すことができたわけですが。

でもさ、真の「諸悪の根源」は、まだCRに存在してるんですよ。
討ち果たすべきは、あいつなんですよ。檀黎斗なんですよ。
ゲンムの幻を倒しても、檀黎斗は何のダメージを受けることなく、変わらずそこに存在してるんですよ。
どうなんだ、それは。

・・・とは思うんだが、一方、永夢はそんな黎斗に対してすら
「罪を憎んで人を憎まず」の姿勢で、救おうとしてきたわけであって、
じゃあ代用品で心を紛らわすのが正解なのか。それで正解なのかなぁ。
なんかすっきりしないわけですよ。もっとも、憎しみのままに檀黎斗を手にかけたら
医師としての新しいスタートを切ることもできないわけですが。

ウルトラマンのスーツアクターやってる岩田栄慶の動画が好きで、何度か再生しているんですけど、
その中で岩田さんは、ウルトラマンについてこう語っているんですよ。

「私とあなたは、話し合いで解決するなら、そうありたかった。
 でも、そうはならないとわかったうえで、仕方なくあなたを殴るしかないと」

「あなたと手をつないでわかりあえるなら、それでいいんだ。
 でもそれができないから、殴るしかなくて、殺すしかなくて、絶命に追いやるんですよ」


あのウルトラマンでさえ。宇宙の秩序を守るためにわざわざ遠くの星までやってきて
命すら賭けて戦う、神のごとき高邁な戦士でさえ。
話し合いで理解し合えなかったら、殴り、絶命に追いやるわけですよ。
ある意味、仕方がないと諦めてしまうわけですよ。

でもエグゼイドに出てくるドクター達は違う。まぁ殴りまくってますけど(笑)
医者だから、相手を救うことを絶対に諦めないわけですよ。
人の命をデータ化しようとした檀黎斗も、そのデータを全て掌中に収めようとした檀正宗も、
理解し合えないことは重々承知で、それでも救おうとしているんですよ。

ドクターをライダーに設定したことでの、鎖の重さを、
エグゼイドを終わった今頃になって、しみじみと感じ入っています。
どんなことがあっても、命を見捨てないこと。エグゼイドは本当に強い。

仮面ライダースナイプ Episode.0

2017-12-13 20:35:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
プロトガシャットの副作用が肉体に悪影響を及ぼし始めたため、花家大我は仮面ライダーへの変身が禁じられた。しかしゲーム病患者、百瀬小姫の容態が急変したため、大我は医師免許剥奪の危険を承知でスナイプへと変身する。だがそのころCRでは・・・。


■第3話 壊れたsafety

「仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 3」の特典映像として収録されている
「仮面ライダースナイプ」の 感想です。
当記事はネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。

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先日、第4話を見て、「さぁ感想書こうか!」と思ったら
3話の感想を書いてなかった。書いてなかった?
記事を探してみたんですが、なにしろ記事数だけはバカみたいに大量なので発見できず
書いた記憶もないので、多分ないんだろう。あらためて視聴しつつ感想など。

3話では、黎斗が本格的に暗躍し始めます。
視聴者はこれ見てる時点で黒幕が誰か把握してるし、
なんなら、当時の「エレガント&セクシーがテーマ」の檀黎斗が
彼の本性ではないことも知ってるわけですよ。

だからもう、存在そのものがウソ臭い。
「いやお前黒幕だし」としか思えないんですよ。

でも、冷静な気持ちになって二回目再生してみるとですね。

「勝手に変身しようとして倒れたらしいですね。
 気持ちはわかります。ですが、冷静さを欠き、間違った選択をしてはいけません」

「私も力になりたい! しかし、立場上、
 衛生省の許可が出ていないあなたに協力することはできません
「だったら!俺があなたから奪ったことにすればいい!」
「医師免許を剥奪されることになりますよ!」
「それでも!俺の助けを必要としている人を放ってはおけません!」
「・・・必ず、患者を救ってください」


まともなこと、言ってた。意外と。
あぁそんな感じでこの6年間生きてきたわけですね、恐ろしい。

えっと、この時点で黎斗の計画は
自分の管理下でバグスターの完全体を完成させ(檀桜子→ポッピー)
次の段階として、一般的な環境下でグラファイトの完全体をつくるために
ドラゴナイトハンターZのバグスターウィルスを無差別にばら撒いた。
それが、ゼロデイ。

消滅者が多く出たにも関わらず、バグスター完全体が一体しか生まれなかったのは、
小姫ちゃん以外の感染者が無駄に消滅させられたから、ってことでしょうね。
ひでぇ。

おそらく一番症状が重かった小姫ちゃんに、バグスターウィルスを再投与し、
さらに、大我が小姫ちゃんの治療を放棄したとウソをつき、
もう助からない、大事な人にも、もう会えないよ?とささやく。
最大の負荷をかけ、小姫ちゃんの抵抗力を一気にそぎ取ります。悪魔か。
飛彩、お前の憎むべき相手は大我でもグラファイトでもねぇぞ。

完全体となったグラファイトの前で力尽きるスナイプ、レベル1。
バグスターが患者から分離するのは初めての事態だったので、
「分離したあとはレベルアップして攻撃」というルールすら知らないまま
完全体グラファイトと戦ってたわけですよ。無謀。

「説明書を読まないスタイル」と豪語する永夢みたいに
とりあえずでもレベルアップしようよ、レバーあったら引いてみようよ!!
いやレベルアップしたところで完全体グラファイトにレベル2じゃ勝てませんけども。

そんなこんなで第3話の終了時点で過去編は終わりなんですけど、
なにが一番驚いたかって、本編スタート時点の大我、あんだけ上から目線だったわりに
真相をまったく把握してなかったんですね!

いや、てっきり「檀黎斗あやしいな」くらいのことは勘付いてるかと思ってた。
だって永夢と飛彩と貴利矢が黒いエグゼイドの正体についてワチャワチャしてるとき
ちょっと距離とってたから。大我は知ってるかもしれないよな?とか思ってたよ。違ったよ。

まぁな、状況は理解してなくても、事態の深刻さ、被害の恐ろしさを身に沁みて痛感してるという点では
先輩ライダーであったわけですが。厳しいな、花家大我の物語は。

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL

2017-12-09 19:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
スカイウォールという巨大な壁が存在する仮面ライダービルドの世界に、仮面ライダーエグゼイドの敵であるバグスターが出現する。正体不明の敵に戸惑う戦兎の眼前に、体の半分がメカに覆われた奇怪な人物が現れる。科学者を名乗るその男が巨大なマシンを起動させると、突如、上空に「もうひとつの地球」が出現した。一方、エグゼイドの世界にも「スカイウォールのある地球」が現れる。二つの世界が激突するまでに残された時間は、わずか24時間。未曾有の危機に直面した世界を救うことができるのは・・・。


今回は、親子ムビチケ(エグゼイドフルボトル付き)を購入して
初日、朝イチの上映回に参加してきました。

以下、ネタバレダダ漏れの感想。

『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』予告篇


ディケイドが始まったのかと思いました(笑)

いや、ふたつの地球がひきよせあう映像とかね、
完全にディケイドだよ。

冗談はさておき。今回の主役は意外にも万丈龍我でした。
「なんとなく仮面ライダーになった男」と、戦兎にはひどい言われようでしたが。

確かに、自分の無実を証明するために戦兎たちと係わり合い、
流れのままに仮面ライダーになってしまった龍我にとって、
ここで、戦う目的を見つけられたのは、すごく重要でしたね。
もはや、本編だぞ。

弦太朗に対しては「仮面ライダーだから戦うのか?」と質問していて、
弦ちゃんは「そうだ、ダチを守るために」と答えてましたが、
このあと、アルティメイタムで、「仮面ライダーだから戦えるんだよ!」と言われた彼は
惜しげもなくベルトを捨ててしまうんだよなと思うと、これもちゃんとつながってる感。

■エグゼイド関連

だんだん、「尊い」という表現しかできなくなってきました。
とくに貴利矢さんの変身シーン、回し蹴りのキャラクターセレクトから、背中を見せての変身、
レベル0姿で背中越しに目線をくれるとか、素晴らしいよね!!!

変身できない永夢を、貴利矢が腕で制して下がらせるとことか、
そういう細かい演技、本当にいいぜ!

ドクター達が変身できなくなってしまうんですけど、
ドクターなので被害者たちをフォローする様子がすごく良いですよね。
「変身できなくても戦うことができる」それは本当に、素晴らしいことだと思う。
あの、毛布と水を配るというだけの連携プレーが、本当に良かった。

今回はパラド大活躍でした。
パラド、この世に出現してからずっと永夢とつながっていた彼が、
ビルドを追いかけてパンドラボックスのある世界へ行ってしまって、
2年間!2年間ですよ! 見知らぬ世界でたった一人、2年もの間、ビルドを探し続けてきた。

そのことを思うと、なんかもう、「パラド頑張ったね」という気持ちでいっぱいになります。

確かにパラドはバグスターだから、人間のように衣食住の心配をする必要はないんですが、
でもウィルスだから。確かアレですよね、ウィルスって宿主に寄生して増殖するものだから、
単体で存在するには不安定なんじゃないかなと思うんですよ。すごく頑張ったな!

永夢と合流したときの、ふたりでコツンと拳をあわせるシーン。
パンフ同梱のDVDでも犬飼くんが言ってましたが、
一年間の蓄積があっての重みが感じられる、胸熱シーンでしたね!

謎の存在に成分を奪い取られて変身できず、歯がゆい思いをしていたはずの永夢が、
戦兎と出会ってまず「君のおかげで、敵にエグゼイドの力を取られずに済んだ」と言えるのって
本当にすごいよね。

■オーズ関連

泣いた。泣くよね。
映司登場シーンの、「この手が届く限りの、全ての人を救う」というセリフから泣いてた。

最上が用意した赤いコアメダルの複製を見たときは、なんて悪趣味なんだと思ったし、
映司を殺そうとして首を締め上げるのが
複製アンクの右手=かつてのアンクの本体、ってとことか、見せ方素晴らしい。

でも映司はちゃんとアンクのコアメダルを握り締めていて、
それがアンクじゃないことを理解していて。
なのに、その複製アンクがビルから落下したときに、
映司は己の身も省みず、あとを追うんですよ。助けに行くんですよ。

それがアンクだとか、アンクじゃないとか関係なく、
それもまた「この手が届く範囲の、命」だから。
映司の欲望の深さ、やっぱりすげぇよ。

それでも、やっぱりそれはアンクじゃなくて、
アンクのコアメダルに残されていた記憶が、複製のパワーを利用して起動した感じで、
でも多分、かろうじてアンクとして存在できるだけの、
ギリギリのレベルだったんじゃないかなと。

だから、そのわずかな記憶のままに
複製グリードたちからコアメダルを奪い、
映司の戦いをアシストして、今日のアイスを要求し、
最後の記憶の導くままに、自らのコアを投げ出す。

「それがお前の選択なんだな」

あのときも、いまも、そのコアを大事にすれば、
一分一秒でも、長くここに居られるのに、
ためらうことなく、自分の生命力を、映司に向けて投げる。

そのあと、約束どおりアイスを受け取りにくるんだけど、
かろうじて復元できた彼には、自分で要求しておきながら、それが何だかわからない。
いつもはかぶりつくアイスを、不思議そうに眺めて、少し舐めた彼は。

そこで、「初めて」味覚を刺激されたかのように、驚き、
目を見開いて、まるで次の瞬間には泣き出すんじゃないかと
そんな表情を浮かべて、消えていく。

そんなふうに、私には見えました。
ともあれ。「いつかの明日って、今日だったんだな」と映司は言ってたけど、
それはまだ、もっと先の明日だった。
でも、その「明日」はいつか必ずくるから。
良いエピソードでした。でもできたら、「いつかの明日」も観たいよね。

◼️ビルド
惣一さんが持ってきたのが直火式のエスプレッソメーカーで、
それ、火を使わないと淹れられないよ?と心配していたら
ケースの中にコンロが入ってたのでビックリした。そういうセットがあるのか!?

でもデミタスカップじゃないんですね?みたいな。

まずいとわかってるコーヒーを二杯淹れていくとか、
どういう意味なんだろう、愛なのか嫌がらせなのか見当つかない。

◼️ゴースト
タケル殿は、なんていうか、
いつまでもフレッシュなんだけど、
その「いつまでも変わらない」という点が安心するっていうか、
画面に現れただけでホッとさせてくれる。独特な存在感あるよね。

今回の「御成と黎斗のからみ」は笑わせてもらいました。
しかし龍我が「なんだ、あいつ・・・バカ?」「やっぱりバカだ」というのは、
バカと天才は紙一重っつーか、一周まわってつながってるんだなって納得しました。

◼️残念だったとこ。
・最後に6ライダーが集まって、話をするシーンは、
 生身でやってほしかったな。
・紘汰さんには、せっかく帰ってきてもらったんだから、
 最後に眺めるのは山の風景じゃなく、沢芽市であってほしかったな。

明らかに、演者さんのスケジュール調整の都合です。
出てくれただけでも有難いので、それはもうどうにもならないよな。
それだけ忙しくされてるというのが嬉しい話だし、
ギリギリのスケジュールで参加してくださったことが、やっぱ奇跡だよなと。

あと、不老不死となった敵を前に絶体絶命のピンチになるんですが、
「この6大ライダーが揃ってるんだから、何も問題ねーよ!」と思わせてしまうのが
ドキドキハラハラ感を圧倒的に越える信頼の為せるわざなんですが、
もはやシチュエーションとバランスがとりきれないぞ!って思いました(苦笑)

最後につっこみをひとつ。
エグゼイドの成分を奪ったのは葛城だと断言する戦兎でしたが、
ここで字幕付き本編のスクリーンショットをご覧いただきたい。

 

記憶がないと言い訳しても、字幕様がこう仰っているんだよ!!
・・・とは言え、2年前に「桐生戦兎」なんて人間は存在してなかったわけですが。

まぁ。この字幕は「(仮面ライダービルド)」にすべきでしたよね。
字幕を作った人が、そのカラクリを知らずに単純作業でつけたのかな?

 「ずいぶん悪いライダーだねぇ」

という口調も、まんま戦兎なんだよね。
今回も、「フルボトルを握っていたから、なんらかの力が働いて」と
もやっとした説明だけで明言をさけた戦兎ですが、
実際のところはどうなんだろう。

vs黎斗の際には葛城とまったく同じセリフも言ってるので、
なんだかなぁ、やっぱり戦兎=葛城なのかなと、また悶々としている。 

仮面戦隊ゴライダー

2017-11-20 21:53:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
永夢が目覚めると、そこは閉ざされた謎の空間だった。そんな永夢の前に次々現れる5人の男女。集められた5人の共通点は、かつて死んだ仮面ライダーという事実であった。死んだはずの彼らがなぜここにいるのか? 永夢もすでに死んでいるのか? この状況を仕組んだのは誰なのか? 何のために彼らが選ばれたのか? 続々と出現する怪人たち! 脱出を阻む罠また罠! 究極のスーパーヒーロー「仮面戦隊ゴライダー」とは何なのか? 謎が謎を呼びつつ物語は予想もつかない展開に・・・。


当然のように予約購入して、発売日にしっかりゲットし鑑賞してたんですけど、
うっかり感想書くのを忘れてましたゴライダー。

先日、こどもに見せながらの2回目視聴をしたので
いまさらですが感想書きます。
スクロールすると、いきなりネタバレから入るので
未見の方はご注意ください。

ビデオパス独占オリジナルドラマ「仮面戦隊ゴライダー」




剣崎登場シーン、足からのカットを見た4歳次男が
「あ!檀黎斗だ!」と言ったので、天才かと思いました(違)

冗談はさておき。
auビデオパスで第一話だけは見たことあったんですが、その時点で

「剣崎って、こんな『ですます調』でしゃべるヤツじゃないよな。相手が木野さんだから?」
「揉め事の仲裁に入るとか、そんな全体を俯瞰して行動できるヤツじゃないと思うんだけど」
「つか、死んでないよね。『死んでるようなもの』っていうけど、むしろ死と真逆のところにいるよね」

と、微妙にすっきりしない感じがありましたが。
でもまぁ。昔の作品だし脚本家が違うから、性格が違うのも仕方ないかもしれないし。
「青系ライダーで、死んでて、現在でも出演可能」という基準だと
半ば無理やりでもアンデッドを担ぎ出してくるしかなかったんだろうなぁと。

そういう事情からくる違和感だろうと認識していたんですけど、
違った。その違和感こそが正解だった。そのどんでん返しがね、うまいことやられたなぁ!と。

しかし。「死んでるライダーを使う」のであれば、確実に死んでるライダーに化けるべきだったよね黎斗。
・・・と思ったところで、意外と「死んでるライダー」って少ないのかもしれないと思った。

最終回がアレだった龍騎を例外、登場人物のほとんどがライダーになって死亡したファイズも例外にして
本編のみでざっとカウントすると

・ザンキさん(緑)
・朱鬼(赤)
・神代剣(紫)
・紅音也(白+青)
・ファンガイアのキング(黒+赤)
・鳴海壮吉(黒)
・初瀬ちゃん(黒)

って感じでしょうか。鳴海のおやっさんとか、呼んできて欲しいですよね!(キャスト的に無理ゲー)

あと、「生死不明のライダー」枠だと、五代雄介もいるよ!
(キャスト的に無理ゲーな上に、お祭りムードで召還できないレベルで十字架が重過ぎる)

まぁ。五色揃える意図は未だにわかってないし、
そもそもゴライダーって何だったのか、わからなかったんですけどね。
このストーリーでゴライダーの存在だけが意味不明だった。にぎやかで楽しかったから良いけども。

とにかく。剣崎というキャラクターの使い方が絶妙すぎた。
「他のアンデッドを倒さなければならない」という宿命から、アンデッドの存在を察知できる能力も納得だし。

もうさ、二回目視聴からはさ、高笑いしてる黎斗の背後で世界が崩れだしたときの
「ヒャッフゥ!流石は俺たちの剣崎!」感がたまらない。
「ジョーカーに手を出したお前の負けだ」感がね、めちゃくちゃテンションあがりました。

ただ、復活の道を絶たれた黎斗が永夢や剣崎を道連れにしようとするんですが、
マジそれだけはやめてくださいって思いました。
剣崎死んだらね、世界終わりますから。世界が道連れになるから。勘弁してください。

そんなわけで。ゴライダーは剣視聴が推奨条件ってな感じだったし、
剣視聴済みで見ると、本当に「ありがとうございましたー!」って感じでした。

ただ、敢えて難癖つけるなら。

・永夢の血文字が残されていたのはおかしいよね?
 「この世界にとって自分は異物だからリセットされなかった」と言ってたけど、
 それなら、こぼしたコーヒーもリセットされないんじゃない?

・永夢が再びあの世界に戻ってきたとき、他のメンバーは前の時系列の続きを生きてたのも
 おかしいよね?と思いました。まぁ、また登場シーンからやり直すのも手間ですけども。

・あの、自称神様な黎斗が、自分が死んだときのことを考えてゲームを準備してるのは
 彼らしくないよな?とか思った。自分が負けるなんて微塵も思ってなさそうじゃない?
 ただ、本編でもゲームデータの中に隠れて生き延びて、復活ルートを残していたので
 これは不自然ではないのか。

・でも、天才ゲームクリエイターとしては「クリアできないゲームを作る」なんて
 主義に反するんじゃないかな?と。
 実際、仮面ライダークロニクルも「果てしなく攻略が困難だけど、攻略法はある」ゲームだったし。
 攻略できないゲームなんてクソゲーだからね。

と、いろいろ思いましたが。エグゼイドはほとんど高橋脚本で成立してる世界なので、
(裏技シリーズや、いろいろと設定がアレだった春の劇場版は除いて)
その成立している世界の中で、あれだけのストーリーを組めたのは本当にすごいなと思います。

「9609(くろまく)」→「9610(くろと)」とか、もう単純にすごいよね。

あと、流血しまくる永夢とか、その血を拭って高笑いする剣崎とか
とにかくもー、枚挙にいとまがないというヤツですよ。大変に面白かったです。