素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー555 第8話

2017-05-24 09:00:00 | 仮面ライダー555
美容師を夢見る真理、ギタリストを夢見る和彦。一方、オルフェノクになってラッキーと叫び、人間に復讐を誓ったはずの直也は、なお自分の夢を捨てきれずにいる。そんな直也の気持ちを見抜く結花。勇治もまた、直也のことが案じられてならない。直也の夢を奪ったのは誰なのか。人間としての自分を取り戻すことができるのか。
・・・。


「夢」
いまはまだ自分の夢を見つけられていない二人の主人公、乾巧と木場勇治が
誰かの夢のために、戦う。

ファイズサイド。

「おまえ、やつの気持ちがわかるのか? 『夢のためなら死んでもいい』っていう」
「まぁね、俺にも夢があるしさ」
「俺にはわかんねぇんだよ全然。まるで、全然、わかんねぇ」
「そのうちわかるようになるよ。たっくんにも、夢ができれば、さ」


夢を持つ彼らの気持ちがまったく理解できないながらも、
それを語る彼らの瞳に、心をうごかされる巧。

「おい知ってるか? 夢を持つとな、ときどきすっごく切なくなるが、
 ときどくすっごく熱くなる、らしいぜ。
 俺には夢はない、でもな、夢を守ることはできる」


誰かの夢を守る、それは巧の心に生まれた「夢」ではないだろうか?

オルフェノクサイド。

「おまえ、夢を持ったこと、あるか?」
「いや、とくにないけど」
「おれに言わせればなぁ、夢ってのは、呪いと同じなんだ。
 呪いをとくには、夢をかなえなけりゃならない。
 でも、途中で挫折した人間は、ずっと呪われたままなんだ。
 俺の苦しみは、おまえにはわからない」


夢に手が届きそうなところで、人の悪意から夢にいたる道を奪われ、
生涯消えない呪いを背負った、海堂。
彼の言葉を受け、木場は、海堂の夢を奪ったオルフェノクの前に立つ。

「知ってるかな、夢っていうのは、呪いと同じなんだ。
 途中で挫折した者はずっと呪われたまま、らしい。
 あなたの、罪は重い」


夢の、人の心をキラキラと輝かせる、光の面。
夢の、人を心を縛り付けて離さない、闇の面。
いやぁもう、見せ方がたまらなくきれいで、すごいよな。子供向け番組のクオリティではないぞ。

「無意味な復讐ならやめた方がいい。俺も前に、憎しみから人を襲ったことがある。でも・・・」
「んだよ、自分だってやってるんじゃん。偉そうなこと言えた義理かよ」
「違う! だからこそわかるんだよ! オルフェノクの力に溺れたら、俺たちは本当のモンスターになってしまう!」
「・・・いいねぇ、俺はモンスターだ、俺はモンスターだ!」


7話での、木場と海堂のやりとり。
海堂が心までモンスターと化してしまうことがないよう、代わりに復讐を果たす木場ですが、
一方の海堂は。

「あんたは?人間が好きか?」
「それは・・・わかりません。海堂さんは?」
「俺は、・・・嫌いだ」
「うそ」
「うそ?なんで?」
「あなたはまだ、音楽を愛してるから。だから、嘘」

「俺、ようやくギターを捨てることができる。俺の代わりに、弾いてくれるやつができたから」


悪党ヅラをしつつも、音楽を通じて世界を愛していた海堂は、
木場の願いも虚しく、ギターを、音楽を、ベランダから放り投げバラバラに破壊してしまう。

オルフェノクなのに光属性の木場くんが孤軍奮闘してますが、
結花ちゃんは最初から闇属性だし、海堂まで闇落ちしちゃうと、木場くんの負担が心配です。
頑張れ!ファイズは木場くん推しです!

ただ、木場くん素晴らしい!と絶賛と
でももう天国へ旅立たれてしまったんだよな・・・という寂しさがセットになってて切ない。

あと。真里ちゃんを厳しい目で見つめる美容室の店長さんですが、
店長みずから営業中の忙しい時間帯に、ストップウォッチ片手に30分間見ててくれてる時点で
「真里ちゃんすっげぇ期待されてんじゃん!」って思った。やっぱりだった(笑)