素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー555 第10話

2017-05-26 09:00:00 | 仮面ライダー555
スマートブレインの新社長・村上からファイズギアを与えられた直也の任務は「落ちこぼれのオルフェノクを始末すること」。その中には、人間を守ろうとする勇治も入っていた。一方、真理の携帯にメールが届く。送られてきたのは同窓会の写真。それは、真理をめぐる大きな謎の幕開けでもあった。


「おまえ、これ・・・?」
「それはたっくんのものだよ!やっぱりファイズはたっくんじゃないと!」
「あぁ・・・かもな」


っていうシーンが眩しすぎた。良かったねたっくん。

やっぱさ、アギトやキバみたいに「なんで俺が!?」って苦しんだり
クウガや龍騎みたいに、自分で選んだ道だけど本当は戦いたくない辛い、みたいなヤツより
笑顔でベルトを受け取る主人公の方が、見てて嬉しいです。

しかしファイズのことを想うあまり、熱い味噌汁をそのまますすってしまう腑抜けモードなたっくん。
まるで恋に落ちたようだった。たっくんにとってファイズって何なんだよ。

さて。オルフェノクサイドが面白いです。
海堂くん。木場くんに悪態をつきながらも、なんやかやでちゃんと部屋に戻ってくるんだよね〜
などとニヤニヤしてたら、結花ちゃんがそこを指摘しちゃった。

「本当は、海堂さんも人間を信じたいんじゃないんですか?」
「何をばかな・・・くだらない」
「じゃあ、なんで『ここ』に居るんですか?」


それは!思ってても!言っちゃいけないやつ!!!
(案の定「出てきゃあいいんだろ」と飛び出す海堂ですよ)

しかし。結花ちゃんも「人間が好き」とは言えずにいるわけで、
闇落ちしそうな海堂の手を必死でつかもうとすることで、
自身も闇落ちせずに済んでるんだろうなぁ。

・・・とか思ってたら。違った。むしろ正しく人間の敵をやっていた。
これでは、悪ぶってるくせに人間を襲えずにいる海堂が赤子のようじゃないか(苦笑)

「ったく!おまえいつもいつもなんでそうはっきりしねーんだよ!」
と切れる海堂に激しく同意しちゃうくらい
じめっとうじうじ、つねに歯切れの悪い結花ちゃんなんですが、
人間を助けたいという木場くんを見守り、自暴自棄な海堂を必死で止めつつ、自分は平気で人間を殺すという
なんなんだろ、むしろ彼女自身の方が「なんでここに居るんですか?」って感じだよな。
海堂に惚れてるから? 木場くんの存在意義は(涙)

海堂。たっくんがファイズだったことを知ってるし、
仕返しのバイク勝負を挑む程度には根に持っていた。
でも殺そうとはしないところが、海堂が悪になりきれないところだよな。

そんな海堂に業を煮やしたスマートブレインは、とうとう「木場を殺せ」と指示してくるわけですが、
海堂と相対する木場くんのセリフ。

「君に倒されるわけにはいかない。きっと君は、立ち直れなくなるから」

光属性が眩しすぎて正視できない。木場くんが美しすぎる。
オルフェノクでも戦えるのに、敢えてベルトを使ってファイズに変身するということは
オルフェノクにさらにファイズの力をプラスする感じなのかな?って思いました。
それでも海堂より木場くんの方が強そう(本気出してる感じじゃないので)(いやそれは海堂もか?)

海堂のチャージ攻撃を避けない木場くん。
以前にファイズのチャージ攻撃をくらって重傷を負い、その威力を身を持って知りながらも
避けない心の強さが、すごい。眩しい。

さて今作の怪人とされるオルフェノクですが、もとが人間だったこともあって、
人間を襲うことに抵抗を持つ者も多く、スマートブレインに脅されてたりする有様。
今回の、えっと、スネイルオルフェノク?とか、結果的には人を殺してしまったわけですが、
それ以前は空き巣程度の悪事のみで(しかも被害者が喜んでるような状態で)
倒されるほどの悪党じゃなかったんだよなと・・・ねぇ。