気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

発想の転換

2010-06-25 00:09:51 | コスメ・ファッション

 大切な黄八丈の帯にカビがあるので、京洗いをして綺麗にしたあと、ガード加工をしてこれ以上カビが増えないようにすることを選びました。悉皆の話だと「この色抜け具合がいいのでこういう柄だと思えば楽しいかも」との話。カビによる色抜けを柄に見立てる・・・・。まあ黄八丈の織りは柄を表現することはないのでそれはそれで草木染めの良い感じに見えるかも。なるほどね。

 もう一枚。絞りの訪問着はどうしても袖のシミが取れないのでリメイクを考えなくてはいけなくなりました。羽織にしてはどうかと言われたのですが私は羽織をあまり着ないので名古屋帯にすることにしました。作り帯にしておけばうまく刺繍の部分がお太鼓に収まるでしょう。グレーなので何にでも合わせられそうな帯になりそうです。これまた加工賃が高いのですが仕方がないですね。着物はメンテナンスにお金がかかる。その辺が洋服よりも高級だと思われる点かもしれません。

 アンティークの着物もトラブルはあります。普通の手持ちでもトラブルは出てきます。汚れを気にしていては着物での生活は出来ません。しかし慣れてくればスーツをクリーニングに出す感覚です。自宅で洗える物は洗います。

 着物は一枚だけで考えるとお高い買い物かもしれません。しかし何年着ていられるかを考えれば元は取れます。10万のスーツを親から子へと受け継がないでしょう?でも着物は出来る。反物に戻して仕立て直しが出来る。その時にもいくらかかかりますが、新たに買うよりはずっとリーズナブル。

 我が家の姫は振袖を作った最年少記録を更新しました。振袖は未婚女性の第一礼装ですから着物が好きな姫にとっては「成人式」に着るだけの特別な物ではないのです。だからしっかり元は取れるでしょうね。

 ちょっと視点を変えれば着物の方が実は洋服を季節ごとに買い替えたり、成長に合わせて買い直すよりはずっとお得なのかもしれません。

 でも、今日の支払額は痛い!