気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

和服の限界?

2010-06-24 00:48:00 | 日記・エッセイ・コラム
従事している会社の前代表が急に亡くなり茫然自失であります。個人的にも幼い頃からお世話になり父親がいない私の為結婚式には参列して貰う程の親密な関係でした。私の母が先に亡くなり残された私達の側に居てくれて、実のお子さんや嫁より近い仲でした。
でも葬儀には親族以外和服は着ないというご時世です。しかも今は単衣の季節。喪服の単衣はありますから困る事もないのですが、親族が着ていないので、目立つのも嫌なので洋服にしました。アンサンブルの黒服は棄てなかったので助かりました。と言ってもこのスーツも母の物。体形が同じなので良かった。
通夜にはワンピースで、告別式は雨なのでスラックススーツにしました。黒真珠のアクセサリーもあるし何とかなりました。
閑話休題。洋服は疲れます。背中が曲がってしまい顔を上げて居られない。和服なら帯があるので猫背にはなりにくいから、長時間座っていても疲れないというのが判りました。
そういえば、実母の葬儀の際に初めて喪服に袖を通した瞬間が忘れられません。これで二代目としてしっかり家を守らなければ!という重圧もあったし、何より世代交代という事実を突き付けられてかなりショックでした。
会社の体制も決まり、登記や諸手続きに忙しい間は気が紛れて悲しむ暇もないでしょう。
でも和服生活人としてはポリシーを貫けなかったという悔しさもあるのです。とある作家と話していて、喪服は着物とは言わない。あれは正装だから本来なら喪服に限らず正式な場に出る場合は黒で良い、はずなんだけど、と話した事があります。そうですね。
今夏に向けて浴衣が売り出されています。まずは浴衣を着てみて日本文化に触れ、その良さを知って貰えば、着物人が増えるかも知れないと期待しています。 ボランティアで着付け体験やお直しコーナーを作りたいね!と友人と夢を話しています。
洋服を非難はしません。だけどちょっと心残りのある今日この頃です。