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縮緬つまみ細工
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縮緬つまみ細工
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着物で生活していて「何分かかりますか?」と質問をうける事があります。10分くらいですね。と答えますと皆さん驚かれます。一時間なら?30分位?何をするにも個人差はありますよね。何でも素早くやる人もいれば、もたもた時間をとってしまう人もいる。着物の着付けに限らないことだと思うのですが、最近手早くとか三分で着付けとか。の紹介が多いように思うのでちょっと疑問なのです。早けりゃいいのか?って事です。
順番に着ていいって何に時間がかかるのかは人それぞれですね。おはしょりが旨く行かない人。帯結びで挫折する人もいます。帯結びが一番の難関でしょうか。
でもたとえ一時間かかろうとも本人の生活スタイルに余裕があればそれでいいと思うのです。化粧や髪型に30分掛ける人だってざらですから。着物に限らず時間は別にどうでもいいと思うのです。私の化粧は5分ですが^^;
踊りながら三分で着付けられるという教室があるとか。帯結びまで10分。で?出来上がりはどうなんでしょうね?そこまでびしっと行って寸分の狂いもなく直しもいらないで10分ならあっぱれですが、たぶん「着る」だけで終わっているのではないかなと思います。
着ること自体を楽しめない物でしょうか?帯の柄を出すにあたっても、今日はもっと小さくお太鼓を作ってみようかしら?とか。衣紋の抜き加減を変えてみようかしら?とか。私は絹ずれの音が好きなので作り帯はあまり使いませんが、それでも何本かはあります。忙しい時や旅行先で時間が読めないときなどに便利だからです。肩を負傷していたり背中が痛いなどトラブルのある場合も便利です。でも帯を結ぶにも一時間はかかりません。慣れです。
一時間かけても本人が納得しているならそれでいいと思います。
早くできる=簡単にできる ということなのでしょうね。難しくないからやってみましょうという誘い文句なのかもしれません。それなら別にいいのですが、何故スピードにこだわるのか本当に疑問です。
半襟を付けるのもそう。計ってみても10分かかりません。その時間が惜しいのでしょうか?生活の中で10分を確保できないのかな?テレビのCMの間に少しずつ進んでもいいではないの?
ではその時間を取れない人は着物を着てはいけないのかというとそうじゃない。
手早く綺麗にはすべてのことに要求されていいと思います。だけどそんなに急がなくても「着ること」そのものを楽しんでもいいのでは?と思うのです。
競争して早く早くするのが偉いわけではないでしょうにね。