猫町3丁目アパート 屋根裏工房

『屋根裏工房』は自称ゲイジュツ家たちの溜まり場 
いま『イエロースットン刑務所』を連載中〜!

「江戸の100人展」神楽坂の三味線の師匠

2009-12-26 | 俳句と絵と書と・・
      
      あたしは口説いてなんかいませんよ。
      殿方が勝手にそう思い込んでいるだけなんでしょう
      ねぇ にゃんこ~♪
      あたしは男より このにゃんこです

      今年も楽しゅうござんしたね
      ではみなさん よいお年を

「江戸の100人展」羅宇屋のおやじ

2009-12-24 | 俳句と絵と書と・・
      羅宇とはキセルの吸い口と火口をつなぐ 竹の管。
      古くなったり煙草のヤニでつまった竹の管を 新しい竹とすげかえに
      廻ってくる商売を羅宇屋といった。    

      
      へい 1本取り替えて お代は八文頂いてます(1文は 20円~25円)
      まぁかなりの数をこなさないと大変ですが 江戸は煙草好きが多い
      もんで なんとか商売にはなってます。

      あっしは半分隠居みたいなもんですから まぁのんびりやってますがね
      きょうは暖かですね
      

      

「江戸の100人展」掏摸の銀子

2009-12-22 | 俳句と絵と書と・・
      
      ちょいと琉球屋の兄ーさん なにをぼんやり歩いて
      るんですよ この師走の忙しい時に。
      師走はスリの書入れ時ざんすよ。ぼんやりしていると
      懐の財布を狙われますよ。

      
      ほれ これは兄ーさんの財布じゃござんせんか?
      あんまり入っていませんね。
      兄ーさんがいい男だから あたしは返してあげますけど
      用心してくださいよ。
      
      それじゃごめんなすって・・・
      
      
      

「江戸の100人展」花ずしの松之介

2009-12-20 | 俳句と絵と書と・・
      
      ちょいとお清さん 深川の六間堀に「花ずし」って寿司やが出来
      たの知ってるかい。そこの松之介って板さんがい~い男なのよ。
      どう こんど食べに行ってみないかい。

      なぁに なんとかなるわよ。亭主弁当のおかず一品減らすとか
      晩酌の酒をうすめるとか・・ そうすりゃお金なんて貯まるものよ! 
 
      とにかくい~い男なんだから。

      

      今回も予約投稿でございます。湯治してます。

「江戸の100人展」がまの油売り

2009-12-18 | 俳句と絵と書と・・
  世の中平和になると、剣術は強いだけでは食べていけない。暮れも押し迫って
  困った浪人さん蝦蟇の油売りを初めてた。

  「さあさあ、お立ち合い、ご用とお急ぎのない方は、ゆっくりと見ておいで。
  遠目山越し笠のうち、ものの文色(あいろ)と理方(りかた)がわからぬ。
  山寺の鐘は、鏗鏗(こうこう)と鳴るとはいえ、童児来たって鐘に撞木(しゅもく)
  を当てざれば、鐘が鳴るやら撞木が鳴るやら、とんとその音色がわからぬが道理。・・・
  だがしかし、お立ち合い、投げ銭やほうり銭はお断わりだ。
 
  手前、大道に未熟な渡世をいたすといえど、投げ銭、ほうリ銭はもらわない。
  しからば、なにを稼業にいたすかといえば、手前持ちいだしたるは、これにある
  蟇蝉噪(ひきせんそう)四六の蝦蟇の膏だ。・・・四六、五六はどこでわかる。
  前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。このガマの棲め
  る所は、これよりはる~か北にあたる、筑波山の麓にて、おんばこという露草を
  食らう。・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、
  その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡にうつるのを見て驚き、たら
  ~り、だらりと脂汗を流す。これを下の金網にてすきとり、柳の小枝をもって、
  三七二十一日の間、とろ~リ、とろりと煮つめたるがこの蝦蟇の膏だ、腫れ物、
  切り傷一切に効く。普段は1貝で100文だが、今日はお披露目であるから二つ
  で100文だ、お立ち合い。・・・その他に刀の切れ味を止める。ここに取り出
  したる刀は先が切れて元が切れないと言うものではない。一枚の紙が2枚、2枚
  が4枚、8枚、16枚、32枚、春は3月落花の舞い。(ふぅ~っと吹くと)雪
  降りの形。蝦蟇の膏を刀に付けると白紙も切れず、この腕も切れない。刀の膏を
  拭き取ると触っただけで、この様に切れる。切れても心配いらぬ。傷口に蝦蟇の
  膏を付ければピタリと血は止まり痛みも取れて治る。」

  という言い方で、売っておったのです  はい!


  これから湯治に行ってきます。歩いて2日もかかる箱根です。
  しばらく予約投稿になりますのでコメントの返事は書けません。
  それじゃぁ ごめんなすって



「江戸の100人展」浅草小町と言われたおばば

2009-12-16 | 俳句と絵と書と・・
      
      ○○小町が少ない・・・ というコメントをもらいましたので 
      早速○○小町をと思いましたが あいにく手元にこんな小町し
      かおりません。

      芸者あがりか 小料理屋の仲居さんだったのか くわしい
      ことははわかりませんが本人が申しております
     「むかしは浅草小町とさわがれて男には不自由しなかったわよ」


      
      ほんとうかなぁ!
      

「江戸の100人展」二八そばやのおやじ

2009-12-14 | 俳句と絵と書と・・
      
      え~っ 夜になりますってえと 天秤棒で荷をかついだ
      「二八そばや」が通りを流して歩きます。
      そば一杯の値段が十六文。二八の十六で「二八そば」の
      名が付いたんだそうで

      おいそばや お前んとこのそばは旨いなぁ いくらだい?
      十六文か ひい ふう みい よ・・・ いまなん時だい
      きゅう じゅう じゅういち じゅうに・・

      落語でおなじみの「時そば」はこの無愛想なおやじが
      モデルだったとか 
      お後がよろしいようで!

「江戸の100人展」駕篭やの熊吉

2009-12-12 | 俳句と絵と書と・・
     
     お前さん いつまでごろごろしているのさ!
     うちの米びつはカラッポだよ
     お前さんは病気じゃないんだから 荷揚げ人足でも
     米屋の配達でもいいから仕事しておくれよ。

     相棒の八っさんは医者にかかっているんだろうね。
     えっ ヤブ医者の良庵先生にかい!
     じゃぁ葛根湯じゃあないか そりゃ当分は治らないよ

「江戸の100人展」凧師定吉

2009-12-10 | 俳句と絵と書と・・
      
     へい あっしが凧作りの定吉ですが。
     ご覧のようにいま忙しいんで後にしてもらえませんかね。
     年内は飯を食う暇も 寝る暇もねえくれぇなもんで!

     えっ 仕事がねえかって?  あなたどなた?
     山豚火さん?  あ~ぁ「江戸の100人展」描いてる人ね。

     申し訳ありませんが あの程度の絵じゃ使いものになりませんね。
     それじゃ 忙しいもんでごめんなすって!

「江戸の100人展」猫と小唄の師匠

2009-12-08 | 俳句と絵と書と・・
      
      向島じゃ ちょいと評判の小唄の師匠も
      ひねもす猫と日向ぼこしているようじゃおしまいだね。

      毎日のように稽古に通ってきた琉球堂の兄ーさん
      お仕事が忙しくなって来られないんだって 結構なことじゃないか。
      
      猫屋の玉吉さん 猫が増えすぎて世話がたいへんだ なんて言って
      あれっこり稽古に来なくなったけど どんな猫だろうね。

      房州やの旦那 はんこを彫る細かい仕事の後には 
      声出すのが一番だ なんて言ってよく通ってくれたっけ・・・
      今はどこで声だしているんだい。
      

      
      
      男はね 若い女がいいんだって! お前だけだね いつまでも
      あたしのところにいてくれるのは・・・

      

      

「江戸の100人展」書家 原田満英

2009-12-06 | 俳句と絵と書と・・
      
      おい 山豚火はいるかね  
      わしだ!  師匠の原田満英じゃ!

      断りもなしに「江戸の100人展」にわしを載せるとは
      どういうことかね!

      載せるんなら若葉の鯛やきに狭山のお茶でも持って
      挨拶に来るのが道理だろうが!

      それになんだい このへたくそな俳句とお粗末な文字は

      小春日や 筆を選ばぬ師匠の書

      これくらいの句を詠んでもらいたいね!

     
      な なんだ!  座布団3枚も持ってきて

「江戸の100人展」町医者 良庵

2009-12-04 | 俳句と絵と書と・・
      
      「先生んところは 薬は葛根湯しかないんですかい。
      なんの病気でも葛根湯じゃないですか たまには違う
      薬をだしてくださいよ!」        
 
      
      「葛根湯が一番効くのだ この間の便秘も治ったろ!
      長屋の連中は治療費も満足に払わんで 文句だけはよく言うわ

      江戸も寒くなってきたから 風邪などひかないようにな
      まぁ 風邪をひいたら葛根湯があるけど!」

      

      

「江戸の100人展」ねずみ小僧次郎吉

2009-12-02 | 俳句と絵と書と・・
      
      おいらの顔を描くのなら 悪人面に描いてくれませんか
      そうそう そのくらいに
      そっくりに描かれたらすぐに捕まっちゃうでしょう

      ほっかむりがなぜ豆絞りなんです?
      盗みにはいるときは黒なんですぜ!
      黒じゃぁ絵にならない・・・  なるほどね


      今夜盗みに入るところですか  誰にも言っちゃいけませんよ
      廻船問屋の大黒屋ですよ  




      



     
      

篆刻が変わります。

2009-12-02 | 某月某日
          


          印判師の房州やさんが山豚火の篆刻を彫ってくれました。
          多分金文(中国の古い文字)だと思うのですが 素晴らしい書体の印です。
          「かかし長屋のお清さん」から使用しています。