羅宇とはキセルの吸い口と火口をつなぐ 竹の管。
古くなったり煙草のヤニでつまった竹の管を 新しい竹とすげかえに
廻ってくる商売を羅宇屋といった。
へい 1本取り替えて お代は八文頂いてます(1文は 20円~25円)
まぁかなりの数をこなさないと大変ですが 江戸は煙草好きが多い
もんで なんとか商売にはなってます。
あっしは半分隠居みたいなもんですから まぁのんびりやってますがね
きょうは暖かですね
古くなったり煙草のヤニでつまった竹の管を 新しい竹とすげかえに
廻ってくる商売を羅宇屋といった。
へい 1本取り替えて お代は八文頂いてます(1文は 20円~25円)
まぁかなりの数をこなさないと大変ですが 江戸は煙草好きが多い
もんで なんとか商売にはなってます。
あっしは半分隠居みたいなもんですから まぁのんびりやってますがね
きょうは暖かですね
ちょいと琉球屋の兄ーさん なにをぼんやり歩いて
るんですよ この師走の忙しい時に。
師走はスリの書入れ時ざんすよ。ぼんやりしていると
懐の財布を狙われますよ。
ほれ これは兄ーさんの財布じゃござんせんか?
あんまり入っていませんね。
兄ーさんがいい男だから あたしは返してあげますけど
用心してくださいよ。
それじゃごめんなすって・・・
ちょいとお清さん 深川の六間堀に「花ずし」って寿司やが出来
たの知ってるかい。そこの松之介って板さんがい~い男なのよ。
どう こんど食べに行ってみないかい。
なぁに なんとかなるわよ。亭主弁当のおかず一品減らすとか
晩酌の酒をうすめるとか・・ そうすりゃお金なんて貯まるものよ!
とにかくい~い男なんだから。
今回も予約投稿でございます。湯治してます。
世の中平和になると、剣術は強いだけでは食べていけない。暮れも押し迫って
困った浪人さん蝦蟇の油売りを初めてた。
「さあさあ、お立ち合い、ご用とお急ぎのない方は、ゆっくりと見ておいで。
遠目山越し笠のうち、ものの文色(あいろ)と理方(りかた)がわからぬ。
山寺の鐘は、鏗鏗(こうこう)と鳴るとはいえ、童児来たって鐘に撞木(しゅもく)
を当てざれば、鐘が鳴るやら撞木が鳴るやら、とんとその音色がわからぬが道理。・・・
だがしかし、お立ち合い、投げ銭やほうり銭はお断わりだ。
手前、大道に未熟な渡世をいたすといえど、投げ銭、ほうリ銭はもらわない。
しからば、なにを稼業にいたすかといえば、手前持ちいだしたるは、これにある
蟇蝉噪(ひきせんそう)四六の蝦蟇の膏だ。・・・四六、五六はどこでわかる。
前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。このガマの棲め
る所は、これよりはる~か北にあたる、筑波山の麓にて、おんばこという露草を
食らう。・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、
その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡にうつるのを見て驚き、たら
~り、だらりと脂汗を流す。これを下の金網にてすきとり、柳の小枝をもって、
三七二十一日の間、とろ~リ、とろりと煮つめたるがこの蝦蟇の膏だ、腫れ物、
切り傷一切に効く。普段は1貝で100文だが、今日はお披露目であるから二つ
で100文だ、お立ち合い。・・・その他に刀の切れ味を止める。ここに取り出
したる刀は先が切れて元が切れないと言うものではない。一枚の紙が2枚、2枚
が4枚、8枚、16枚、32枚、春は3月落花の舞い。(ふぅ~っと吹くと)雪
降りの形。蝦蟇の膏を刀に付けると白紙も切れず、この腕も切れない。刀の膏を
拭き取ると触っただけで、この様に切れる。切れても心配いらぬ。傷口に蝦蟇の
膏を付ければピタリと血は止まり痛みも取れて治る。」
という言い方で、売っておったのです はい!
これから湯治に行ってきます。歩いて2日もかかる箱根です。
しばらく予約投稿になりますのでコメントの返事は書けません。
それじゃぁ ごめんなすって
困った浪人さん蝦蟇の油売りを初めてた。
「さあさあ、お立ち合い、ご用とお急ぎのない方は、ゆっくりと見ておいで。
遠目山越し笠のうち、ものの文色(あいろ)と理方(りかた)がわからぬ。
山寺の鐘は、鏗鏗(こうこう)と鳴るとはいえ、童児来たって鐘に撞木(しゅもく)
を当てざれば、鐘が鳴るやら撞木が鳴るやら、とんとその音色がわからぬが道理。・・・
だがしかし、お立ち合い、投げ銭やほうり銭はお断わりだ。
手前、大道に未熟な渡世をいたすといえど、投げ銭、ほうリ銭はもらわない。
しからば、なにを稼業にいたすかといえば、手前持ちいだしたるは、これにある
蟇蝉噪(ひきせんそう)四六の蝦蟇の膏だ。・・・四六、五六はどこでわかる。
前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。このガマの棲め
る所は、これよりはる~か北にあたる、筑波山の麓にて、おんばこという露草を
食らう。・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、
その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡にうつるのを見て驚き、たら
~り、だらりと脂汗を流す。これを下の金網にてすきとり、柳の小枝をもって、
三七二十一日の間、とろ~リ、とろりと煮つめたるがこの蝦蟇の膏だ、腫れ物、
切り傷一切に効く。普段は1貝で100文だが、今日はお披露目であるから二つ
で100文だ、お立ち合い。・・・その他に刀の切れ味を止める。ここに取り出
したる刀は先が切れて元が切れないと言うものではない。一枚の紙が2枚、2枚
が4枚、8枚、16枚、32枚、春は3月落花の舞い。(ふぅ~っと吹くと)雪
降りの形。蝦蟇の膏を刀に付けると白紙も切れず、この腕も切れない。刀の膏を
拭き取ると触っただけで、この様に切れる。切れても心配いらぬ。傷口に蝦蟇の
膏を付ければピタリと血は止まり痛みも取れて治る。」
という言い方で、売っておったのです はい!
これから湯治に行ってきます。歩いて2日もかかる箱根です。
しばらく予約投稿になりますのでコメントの返事は書けません。
それじゃぁ ごめんなすって
○○小町が少ない・・・ というコメントをもらいましたので
早速○○小町をと思いましたが あいにく手元にこんな小町し
かおりません。
芸者あがりか 小料理屋の仲居さんだったのか くわしい
ことははわかりませんが本人が申しております
「むかしは浅草小町とさわがれて男には不自由しなかったわよ」
ほんとうかなぁ!
え~っ 夜になりますってえと 天秤棒で荷をかついだ
「二八そばや」が通りを流して歩きます。
そば一杯の値段が十六文。二八の十六で「二八そば」の
名が付いたんだそうで
おいそばや お前んとこのそばは旨いなぁ いくらだい?
十六文か ひい ふう みい よ・・・ いまなん時だい
きゅう じゅう じゅういち じゅうに・・
落語でおなじみの「時そば」はこの無愛想なおやじが
モデルだったとか
お後がよろしいようで!
お前さん いつまでごろごろしているのさ!
うちの米びつはカラッポだよ
お前さんは病気じゃないんだから 荷揚げ人足でも
米屋の配達でもいいから仕事しておくれよ。
相棒の八っさんは医者にかかっているんだろうね。
えっ ヤブ医者の良庵先生にかい!
じゃぁ葛根湯じゃあないか そりゃ当分は治らないよ
へい あっしが凧作りの定吉ですが。
ご覧のようにいま忙しいんで後にしてもらえませんかね。
年内は飯を食う暇も 寝る暇もねえくれぇなもんで!
えっ 仕事がねえかって? あなたどなた?
山豚火さん? あ~ぁ「江戸の100人展」描いてる人ね。
申し訳ありませんが あの程度の絵じゃ使いものになりませんね。
それじゃ 忙しいもんでごめんなすって!
向島じゃ ちょいと評判の小唄の師匠も
ひねもす猫と日向ぼこしているようじゃおしまいだね。
毎日のように稽古に通ってきた琉球堂の兄ーさん
お仕事が忙しくなって来られないんだって 結構なことじゃないか。
猫屋の玉吉さん 猫が増えすぎて世話がたいへんだ なんて言って
あれっこり稽古に来なくなったけど どんな猫だろうね。
房州やの旦那 はんこを彫る細かい仕事の後には
声出すのが一番だ なんて言ってよく通ってくれたっけ・・・
今はどこで声だしているんだい。
男はね 若い女がいいんだって! お前だけだね いつまでも
あたしのところにいてくれるのは・・・
おい 山豚火はいるかね
わしだ! 師匠の原田満英じゃ!
断りもなしに「江戸の100人展」にわしを載せるとは
どういうことかね!
載せるんなら若葉の鯛やきに狭山のお茶でも持って
挨拶に来るのが道理だろうが!
それになんだい このへたくそな俳句とお粗末な文字は
小春日や 筆を選ばぬ師匠の書
これくらいの句を詠んでもらいたいね!
な なんだ! 座布団3枚も持ってきて
「先生んところは 薬は葛根湯しかないんですかい。
なんの病気でも葛根湯じゃないですか たまには違う
薬をだしてくださいよ!」
「葛根湯が一番効くのだ この間の便秘も治ったろ!
長屋の連中は治療費も満足に払わんで 文句だけはよく言うわ
江戸も寒くなってきたから 風邪などひかないようにな
まぁ 風邪をひいたら葛根湯があるけど!」
おいらの顔を描くのなら 悪人面に描いてくれませんか
そうそう そのくらいに
そっくりに描かれたらすぐに捕まっちゃうでしょう
ほっかむりがなぜ豆絞りなんです?
盗みにはいるときは黒なんですぜ!
黒じゃぁ絵にならない・・・ なるほどね
今夜盗みに入るところですか 誰にも言っちゃいけませんよ
廻船問屋の大黒屋ですよ