漱石先生「吾輩は猫である」を丸々一冊俳句で詠んじゃ
おうと思ったけど、止めました。
猫が嫌いなせいか、猫を描くのが下手なんです。
あんまり下手な猫を描いて、先生にご迷惑をかけるとい
けませんので。
えっ、
俳句の方がもっと下手くそであるですって!
あははは、冗談がきついですよ、先生
そういえば、漱石先生も俳句を作るのでしたね。
子は雀身は蛤のうきわかれ
某(それがし)は案山子にて候雀どの
春雨や柳の下を濡れて行く
叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉
これ先生の句でしょう? 明治の文豪も小説は上手
かったかも知れませんが、俳句は苦手のようですね。
上手いのか下手なのか、よくわからない俳句ですよ。
あれ、気分悪くしました?
やはり人には得て不得てがあるのでしょう。
多分、先生は俳句やツイッターような短い文章は不得意だと
思いますよ。
え? ツイッターとはなんであるかかですと? そうでした、
先生の生きていた明治の時代にはパソコンなんてなかったから、
ツイッターは知らないのですよね。
これを説明してたら長くなってしまうので次の機会にしましょう。
雪崩が起きそうになっている本棚を整理していたら
「吾輩は猫である」が3冊も出てきた。
なんだ、これは本を買ってきては積んで置く
悪い癖なのです。
その内の2冊は上・下刊で、講談社の児童向けのもの。
村上豊さんの挿絵が気に入って購入したことを思い
出した。
昨日買ったのを入れて「吾輩は猫である」が4冊も
本棚にある。
猫嫌いのワタシの本棚では、漱石先生ののらねこが
何匹もハイカイしているのです。
ががんぼ。蚊を大型にしたような形態の虫。
蚊のように人を刺したりはしない。夏の季語。
ツイッターというネットサービスが世界的に
大流行だそうですが、これがよくわからない。
いつもコメントをくださる童話作家の
峰猫さんがツイッターをやっている
というので見学にいったが、さっぱりわからない。
アナログ人間のおっちゃんは、新しいものは無理です。
のんびりブログでもやっているのがよさそうです。
ヒマな友人が数えたら、虚無僧で103人であるぞ、とメールが届き
ました。すみません、3人オーバーしてました。
そんなわけで突然ですが今回で「江戸の100人展」は終了です。
虚無僧はみなさんが期待した琉球屋さんではありませんでしたね。
残念でした!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
山豚火はこのままの虚無僧姿で、琉球屋さんリクエストの「笑点」
のテーマソングを吹きながら、あてのない旅に出ます。
お前さん、ほんとうに虚無僧かい!
尺八がピーピー、スースーしか鳴らないじゃないか。
火吹き竹で火を起こしてるんじゃないんだろう。
この頃、かっこうだけのインチキ虚無僧が多いからね。
その天蓋を取って、顔を見せてごらんなさい!
こう見えてもあたしは昔、この辺りじゃ美人の茶道
の師匠と評判でしたよ。
普段、番茶しか飲まない大店の若旦那などが、茶道
がどんなものかわからず弟子入りししましてね、
そりゃ大変な騒ぎでした。
なかでも琉球屋の若旦那はあたしに夢中でね、
嫁にきてくれなきゃ死んじゃう! なんて言って
困りましたよ。
あいつはあたしが男にしてあげましたんです。
たまには羽二重団子でも持って顔を出してもよさそ
うなもんですがね。
あいつはあたしが男にしてあげたんですよ。
さぁ~! 美人のお妾さんが、真っ昼間から若い男と
お風呂に入っていちゃいちゃしているところに、突然
旦那がやってきたからさぁ大変!
それでどうなったかって?
あとは読んでください、みやね屋のかわら版!
あっと驚くこの結末が、くわし~く載っているよ。
1部がたったの4文だよ(1文は約25円)
おや、房州やの旦那、きょうは買わないのですかい?
貸本屋のお兄さん、ずいぶん来なかったじゃないか。
汗かいたろう。
ちょうどお風呂が沸いているから入っていきなさいな。
うちの旦那だったら心配ないわよ。
この頃あたしより猫に夢中でちっとも来やしないんだから!
あれ持ってきたんだろうね。歌磨の・・・ ほれ、あれよ。
わたし貸本屋です。
こうして本を背負って、大店や武家の屋敷を廻って
おります。女中さんや奥方がお得意さんです。
これからうかがうのは新富町のお妾さん。
えっ、春画ですか、そんなもの持っていませんよ。
わたしは真面目な貸本屋なんですから。
いちばん底にあるだろうって! それやぁね、わたしも
商売ですから、これから伺う姐さんなどに頼まれたりしたら・・
今日もいいお天気でようございますね、じゃぁごめんなさいよ。
猫ってものは可愛いものだね。こんなわたしにでも懐いて
膝に乗ったり、布団に入ってきたりしてくれるんだから。
そこへいくと人間の女なんてものはいけませんよ。
すぐにすねたり、しっとしたり,ねだったりするんだから。
ねぇ 玉ちゃんにぼちたべまちゅか、あららら三毛ちゃん
そんなところにおしっこしちゃ、いけまちぇんよ~♪
うちの旦那はボケが始まったんじゃないんですかね、番頭さん。
煙管作っていてこんなこと言うのもヘンですが、煙草なんて
身体にいいわけがないでしょう。煙管に溜まったどろどろの
ヤニを見たら、吸う気にもなりませんよ。
なんて言っている煙管作りの名人銀次さん、あんたの言って
いるこは正しかったよ。
この時代から300年後、煙草は健康によくないと言われて、
煙草をやる人は決められた場所で片身の狭い思いをしながら
吸っているのですから。
殿様の食べた鰹はあっしが釣りましたんです。
いえ、殿様の鰹はおいらが釣ったんです。
殿様の食べた鰹を釣ったのはこのわたしです。
いやいや、鰹は間違いなくあっしが釣りました。
殿様の鰹は,たしかにおいらが釣ったんですよ。
こいつらが言ったことは間違いです。
鰹はわたしが釣りました。
6人の漁師がみんなでかばい合ったので、全員が
神津島への島送りになりました。
それで漁師はどうなったかって?
3日後には島抜けして帰ってきていますよ。あの辺は
江戸の漁師にしてみたら、庭みたいなものですから。