世の中平和になると、剣術は強いだけでは食べていけない。暮れも押し迫って
困った浪人さん蝦蟇の油売りを初めてた。
「さあさあ、お立ち合い、ご用とお急ぎのない方は、ゆっくりと見ておいで。
遠目山越し笠のうち、ものの文色(あいろ)と理方(りかた)がわからぬ。
山寺の鐘は、鏗鏗(こうこう)と鳴るとはいえ、童児来たって鐘に撞木(しゅもく)
を当てざれば、鐘が鳴るやら撞木が鳴るやら、とんとその音色がわからぬが道理。・・・
だがしかし、お立ち合い、投げ銭やほうり銭はお断わりだ。
手前、大道に未熟な渡世をいたすといえど、投げ銭、ほうリ銭はもらわない。
しからば、なにを稼業にいたすかといえば、手前持ちいだしたるは、これにある
蟇蝉噪(ひきせんそう)四六の蝦蟇の膏だ。・・・四六、五六はどこでわかる。
前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。このガマの棲め
る所は、これよりはる~か北にあたる、筑波山の麓にて、おんばこという露草を
食らう。・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、
その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡にうつるのを見て驚き、たら
~り、だらりと脂汗を流す。これを下の金網にてすきとり、柳の小枝をもって、
三七二十一日の間、とろ~リ、とろりと煮つめたるがこの蝦蟇の膏だ、腫れ物、
切り傷一切に効く。普段は1貝で100文だが、今日はお披露目であるから二つ
で100文だ、お立ち合い。・・・その他に刀の切れ味を止める。ここに取り出
したる刀は先が切れて元が切れないと言うものではない。一枚の紙が2枚、2枚
が4枚、8枚、16枚、32枚、春は3月落花の舞い。(ふぅ~っと吹くと)雪
降りの形。蝦蟇の膏を刀に付けると白紙も切れず、この腕も切れない。刀の膏を
拭き取ると触っただけで、この様に切れる。切れても心配いらぬ。傷口に蝦蟇の
膏を付ければピタリと血は止まり痛みも取れて治る。」
という言い方で、売っておったのです はい!
これから湯治に行ってきます。歩いて2日もかかる箱根です。
しばらく予約投稿になりますのでコメントの返事は書けません。
それじゃぁ ごめんなすって
困った浪人さん蝦蟇の油売りを初めてた。
「さあさあ、お立ち合い、ご用とお急ぎのない方は、ゆっくりと見ておいで。
遠目山越し笠のうち、ものの文色(あいろ)と理方(りかた)がわからぬ。
山寺の鐘は、鏗鏗(こうこう)と鳴るとはいえ、童児来たって鐘に撞木(しゅもく)
を当てざれば、鐘が鳴るやら撞木が鳴るやら、とんとその音色がわからぬが道理。・・・
だがしかし、お立ち合い、投げ銭やほうり銭はお断わりだ。
手前、大道に未熟な渡世をいたすといえど、投げ銭、ほうリ銭はもらわない。
しからば、なにを稼業にいたすかといえば、手前持ちいだしたるは、これにある
蟇蝉噪(ひきせんそう)四六の蝦蟇の膏だ。・・・四六、五六はどこでわかる。
前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。このガマの棲め
る所は、これよりはる~か北にあたる、筑波山の麓にて、おんばこという露草を
食らう。・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、
その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡にうつるのを見て驚き、たら
~り、だらりと脂汗を流す。これを下の金網にてすきとり、柳の小枝をもって、
三七二十一日の間、とろ~リ、とろりと煮つめたるがこの蝦蟇の膏だ、腫れ物、
切り傷一切に効く。普段は1貝で100文だが、今日はお披露目であるから二つ
で100文だ、お立ち合い。・・・その他に刀の切れ味を止める。ここに取り出
したる刀は先が切れて元が切れないと言うものではない。一枚の紙が2枚、2枚
が4枚、8枚、16枚、32枚、春は3月落花の舞い。(ふぅ~っと吹くと)雪
降りの形。蝦蟇の膏を刀に付けると白紙も切れず、この腕も切れない。刀の膏を
拭き取ると触っただけで、この様に切れる。切れても心配いらぬ。傷口に蝦蟇の
膏を付ければピタリと血は止まり痛みも取れて治る。」
という言い方で、売っておったのです はい!
これから湯治に行ってきます。歩いて2日もかかる箱根です。
しばらく予約投稿になりますのでコメントの返事は書けません。
それじゃぁ ごめんなすって
ガマガエルみたいなお顔の
お侍さんですね~、(笑)
見ればお侍さん2本差し、
江戸の世も就職難だったん
ですね~、ところでお侍さん、
心の傷を癒す薬はお持ちで
ないでないか?、
飲み薬ならありますぜ旦那、
別名 焼酎とも言いますがね、
飲み過ぎると副作用が出る
から注意しなよー、わしも
これで職を失ったくらいだ
からな~トホホ。
間違っているで
ないでないかい?。
心の傷まで治します。
まぁ葛根湯みたいなものですな。
焼酎の飲み過ぎはいかんですな。
兄ー兄ーの文字が間違い? まぁ気にしない
マジマジと見比べちゃったけど・・・、わからん!
山豚火さんは箱根へ? どなたと?
にゃんこは聞いてないぞっ!
いかにも胡散臭いけど、当時の人は信じて買ってたのかな?
箱根に行かれるんですか?
雪がすごそうですから、気をつけていってらっしゃいましな
あー、それから地震にも気をつけて、かな?
こちらの古い商店街の入り口のお寺の前でいつも白いキモノ姿のオジサンが売ってたの。祖母の買い物が終わるまでここでず~っと眺めて待ってました。
江戸のがまの油売りさんと私の記憶の中のがまの油売りさんは似てないです。
地震は大丈夫ですかぁ?
お連れの女性が、きゃっ!
な~んていい雰囲気になっていたりして・・・。
うらまやしい!!!!
子供の頃、なぜか「前足が4本、後ろ足が6本」と憶えてしまって、筑波山にはすごいガマがいるんだ、とかなり後々まで信じていました(^_^;)。街頭でガマの油売りを見た記憶はありませんが、ヘビ使いの大道芸は良く見ました。埼玉のはずれに住んで、晴れた日には筑波山が間近に眺められます。先だって山登りに出かけたとき、麓の筑波山神社の境内でガマの油売りの実演をやっていました。多分、保存会かなにかの方でしょう。観客が少ないのが気の毒でした。
丁髷こそしてませんが
お祭りの時には
「ガマの油売り」が
来たものです
まさか
山豚火さんが
やっていたとは
これで疲れて
湯治に行ったんですね
ごゆっくり
この忙しい年末になんともうらやましや。