猫町3丁目アパート 屋根裏工房

『屋根裏工房』は自称ゲイジュツ家たちの溜まり場 
いま『イエロースットン刑務所』を連載中〜!

夜鷹そば食う

2011-04-30 | 俳句と絵と書と・・

ダシはきいてないし、そばはのびてるし、ぬるいし

器は汚いし、隣じゃ夜鷹は食べてるし、これで10文だし・・

こんなそばは、めったに食べられるもんじゃありませんよ。


百人一句-43

2011-04-29 | 百人一句

おお、参議の旦那、ヒゲが濃いんだ。剃ったあとが青くなってるね。

この青くなったのが、おばさんはたまらないんだってね。

ずるずるになっちゃうんだってね。衣を脱いじゃうんだってね。

顔に似合わず奇麗な歌も詠んじゃうんだってね。

 

浅茅生(あさじふ)の小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき

 

 


春の夕暮れです

2011-04-28 | 俳句と絵と書と・・

夕暮れ時になると、大川(隅田川)の川岸に、屋台の夜鷹そばやがやってくる。

かけそば一杯が10文。腹も減ったことだし、まあ話のタネに食べてみようかね。

夜鷹そば 昔は夜泣きそばと言っていた。夜鷹とは夜間に道ばたで客の袖を

引いた娼婦のこと。夜泣きそばが夜鷹そばと呼ばれた理由は、客に夜鷹が多か

ったからだとか、夜鷹と同じように夜になると現れて商売をしたからだとか、

諸説があるが、いずれにしても、あまりきれいなそばやではなかったようだ。

 

 


 



百人一句-42

2011-04-27 | 百人一句

万葉の貴族もダメだね。こんな美人を一人寝させちゃ。

ほら、音がするたびに誰かが忍んできたのじゃないか目が覚めてしまう。

木戸には塩盛りをしていつも開けてあるのに。

誰です、近所のうどんやのおばさんに似ているなんて言てるのは。

こんな素敵 で悲しい和歌も詠む才女なんですよ。

忘らるる 身をば思はず ちかいてし 人の命の惜しくもあるかな

 

 

 


百人一句-41

2011-04-25 | 百人一句

文屋の旦那、いい男じゃない。これじゃぁ女にもてたんじゃないの。

白い肌に草の露が落ちてはじけたってことは、その人若い女なんだ。

おばさんなら、そんなにはじけるわけないものね。この色男! 風邪ひかせるなよ。

 

百人一首の歌も載せてあげるよね。

白露に 風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける


飯盛り女の厚化粧

2011-04-23 | 百人一句

飯盛り女って知ってますよね。昼間は旅籠の客引き。夜は念入りに化粧して

給仕女、そして客をくどいて誘惑する。鼻の下の長い旅人は彼女の餌食です。

 

住まいが見つかるまで、旅籠暮らしの山豚火は、飯盛り女の誘惑は無視です。

そうだっぺ、ああだっぺ、って姐さんどこの出身だい。おっぱいデカイね。 

 


百人一句-40

2011-04-22 | 百人一句

青嵐は、青葉の頃に吹く強い風のこと(夏の季語)

外は強い風が吹いているが清原の旦那はローソクの灯もとでがんばっちゃいました。

そこで詠んだのがこの一首だそうです。

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ

ところで、清原深養父(きよはらのふかやぶ)ってへんな名前だね。


百人一句-39

2011-04-20 | 百人一句

貫之の旦那、あんたもなかなかやるね。花器にさりげなく活けた梅一輪、

これで女心をつかんじゃったのだ。そうなれば後は意のままってわけね。

憎いね、この満足そうな顔は。この色男!

 

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひけける

これが百人一首に詠んだ歌だね。これにも女性はころっとしちゃうんだ。

 


羽二重団子なのだ

2011-04-19 | 俳句と絵と書と・・

文政二年に創業の羽二重団子は、190年経った現在も

荒川区東日暮里の同じ場所で、営業しているのだ。

のんきに団子なんか食べているけど、住まいは決まったかって、

そう簡単に決まるわけがないでしょう。

いま日暮里、鶯谷、谷中、あたりを物色中なんです。

でも決まっても教えないからね。

 

 


百人一句-38

2011-04-18 | 百人一句

あんなおかちめんこ振られるようじゃ、この藤原興風もおしまいじゃな。

「百人一首」にこの歌を残して隠居でもしようかね。と言ったとか・・・

隠居って女も絶つってこと? まあそれは藤原の旦那には無理でしょう。 

誰をかも 知る人にせむ高砂の 松も昔の ともならなくに

 

 

 


百人一句-37

2011-04-15 | 百人一句

あれ、友則の旦那、髪がずいぶん薄いんですね。結構なお年なんですか。

そんなお年で昼間っから女の子といちゃいちゃしちゃって! うらやましいよ。

ひさかたの 光のどけき春の日 にしづ心なく 花の散るらむ

百人一首に載っているこの歌、わりと有名ですよ。

女といちゃいちゃが、いい歌を詠む秘訣なんですかね。

 


長屋の井戸端

2011-04-14 | 俳句と絵と書と・・

明け六ッ(午前6時)の長屋の共同井戸は、女たちの

井戸端会議の場でにぎやかです。

 

お静さん、夕べ夜這いしたんだって、どうだった?

 

言ってるわりにはウブだよ。あたいの下で震えてんの。

 

ひぇ~かわいいね、山豚火は。

 

今夜はあたしの番だからね!!

 

花の散ってしまった女の会話は、すごいんです。