最近は中央官僚の支配して来た日本政治に多くのほころびが生じ、 「霞が関OB」と呼ばれる日本の官僚出身者たちまでが・・・「官僚が支配する世の中を改革しよう」と集合を開いたとの事です。
この様な動きをしているのは、日本経済新聞によると、官僚出身者8人を発起人とする「官僚国家日本を変える元官僚の会」(略称「脱藩官僚の会」)が設立され・・設立総会を8月下旬から9月上旬に開催される・・・ようです。
この「脱藩官僚」とは自分達を、幕末期に地方領主である大名が支配していた領地を抜け出し浪人となった「脱藩武士」に自分たちをなぞらえた言葉だそうで・・「脱藩した武士が領地の垣根を超えて明治維新を起こしたように、日本を改革しよう」という意味を込めているらしいのですが・・・
この幕末期ほど・・日本は外国からは、鎖国制度への揺さぶりがあり・・また、各藩の財政も行き詰まり・・それを改革するために、各藩の優れた若者達が、時代情勢の変化に結集し・・・これが維新改革と言う大きなうねりの中で、日本は、新時代へと代わる事ができました。
その時の主役の一人の坂本竜馬も脱藩武士の出身です。現在の日本では、かつて将軍と大名がそうであったように・・・官僚が「族議員」と呼ばれる国会内の利権集団と手を結びことあるごとに改革を妨害している・・・という批判があちこちで起きております。
官僚出身者たちには、現在国民から「天下りの禁止」と「税金の無駄遣い根絶」に監視の目が向けられています。そこで心ある元官僚、現官僚の中からも「脱藩官僚の会」を立ち上げて、今後は、道州制(地方自治拡大のための行政区域改変)の実施のために頑張っている各県知事や、一方で消費者庁の設立によって、従来の政府行政は、一部の人、企業を対称にしたものから・・国民を対象にした動きに変わりつつあるようです。
この「脱藩官僚の会」には、現在、通産省(現経済産業省)出身の江田憲司衆院議員(無所属)、文部科学省出身の寺脇研京都造形芸術大教授、財務省出身の高橋洋一東洋大教授などが参加しているそうです。この動きがもっと大きく育ち、外部で活動している【せんたく】などとも連携しながら大きなうねりになる事を願ってます・・・
(産径新聞記事引用)
6月21日・・欧州原産の「ジギタリス」。花言葉は「熱愛」「不誠実」