
このパジャマ、去年のクリスマスに
お父さんが買ってくれたんだよな
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午前中、父の所に行ってきました。
「今日はどんな様子だろう、荒れてたらやだな~

」
ここ最近の出来事にちょっと疲れ気味の私。
正直 今日は出向く足が重く、沈んだ気持ちで出かけました。
「お父さん、おはよう」
『ああ!』
私の姿を見つけるとすぐに立ち上がり、嬉しそうに部屋に向かう父。
なんだか調子良さそうだぞ。
部屋に入ると
『そうだ、この間○○さんと話をして、彼の所に預けてあるものを取りに行きたいから
車で乗せていってくれるか?』
その人とはもうずーっと会ってなくって、今話をするわけないけど、
でもそれ以外の所(そこが一番大事なんだけど

)はちゃんとしてるじゃない
『今何月だ?』
「11月だよ」
『じゃあ今月末は大みそかか?』
「

ううん、大みそかは12月、来月だよ」
『じゃあ間に合うな、ゆうかとまさとに買うならいくら位のものがいいんだ?あんまり高いものは買えないけどな』
「もしかしてお年玉のこと?」
『それはまだ早いだろ(笑)』
「あっ、クリスマスプレゼント?」
『ああ。』
この辺から私の涙腺がゆるんできて・・・
「去年はお父さんが買いに行ってくれたんだよね。でクリスマス会した時2人に渡してくれたじゃん」
『ああ、そうだったな。無理だとは思うけど、できればもう一度、』
もう一度って何?もう一度どうしたの?
こんな普通のお父さん久しぶりだよ。家にいた頃のお父さんだ。
お父さんの笑顔見るのいつ以来だろう?困った、涙がこぼれそう。
ダメ、お父さんの前で泣いちゃだめだってば
『ああ、そういえばこの間大騒ぎになったこと知ってるか?』
「騒ぎってなに?何にも聞いてないよ。」
なんだか話がおかしくなってきた...。さっきの”もう一度”の続き聞きたいのに。
『お前株式の方はどうなってるんだ?
経営者っていう立場は自分だけの利益ではなく、そこで働く人や債権の管理など
いろいろなことを考えておかないと、いつか大変なことになるからな。』
ダーリンは会社員なんだけど。
『気をつけろって言ってもまあ気をつけようがないけどな(笑)』
「そうだよお父さん、私たちいくつだと思ってるの?もういい歳だよ(笑)」
『そうだな。じゃあそろそろな、あんまり長くなってもいけないから』
「そっか、じゃあまた土曜日にね。優花が七五三だから見せにくるね。」
お父さん、今日は普通のお父さんだった。
話の内容は所々おかしいけど、でもちゃんと話ができた。
笑ってたよ、お菓子おいしそうに食べてたよ。
帰りがけ、ちゃんと私の目をみてバイバイしてた。
荒れてるお父さんはいやだけど、その時は今日みたいに悲しくないかも。
今日のお父さん、普段通りのお父さん、今までのお父さん。
だめだ、今日は久々に涙が止まらないよ